ロシア進出支援とロシア株専門の証券会社、ARUJI GATE証券(アルジゲート証券)

ロシア株式市況: 2008年12月

12月31日の市場

ロシア株式市場 小幅続伸
長期休場を控え見送り気分強まる。取引再開は1月11日から


  31日のロシア株式市場は小幅続伸。前日取引終了直前にロシア対外経済銀行(VEB)を通じた、政府による株式市場買支え策が発動され大きく上昇した反動で利益確定売りが先行した。MICEX指数は前々日終値(613.78)近辺では下げ止まった。その後は半日立会いということで参加者も少なく、10日間に及ぶ長期新年休暇を控え様子見気分の強い中、ほぼ前日終値(617.83)と前々日終値の狭いレンジでの取引に終始して一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比0.28%高の619.53、RTS取引所はMIOEXよりも1時間強取引時間が長く、その間上昇し、RTS指数は1.03%高の631.89で取引を終えている。ロシア中央銀行は株式市場取引終了直後、11月から13回目、12月だけで10回目となるルーブル取引レンジ拡大を実施し、ルーブル安進行を容認した模様。今回はこれまでの1%程度から4%程度と一段と実質的なルーブル切下げ幅を拡大させている。

 ガスプロム(GAZP)は0.09%高。料金未払いに対する措置として、年明けにも実施とされるとした対ウクライナへの天然ガス供給停止期限直前に、ウクライナが最大20億ドル(約1806億円)の資金供給を国営大手銀行に命じたことで、問題が解決に向け大きく前進したことが好感された。国営石油パイプライン運営会社トランスネフチ(TRNFP)は第3四半期決算を発表し、純利益が前年比82%増、売上高が31%増となったことが好感され2.11%高となった。RBCインフォメーション・システムズ(RBCI)は1.38%高。30日、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが債務格付けを。「SD (選択的債務不履行)」まで格下げし、同社からの要請により今後格付け対象から除外することが明らかとなった。前日7%強下落したことで本日は小幅反発した。ロスバンク(ROSB)は1.16%安。大株主で、前ノリリスク・ニッケル会長であるポターニン氏が保有する同行株のうち、19.99%をVTB(外貿銀行)に譲渡することが明らかとなった。同行株の50%は仏金融大手ソシエテ・ジェネラルが保有しており、ロシア国営銀行が大株主となることで、今後の銀行経営への不透明感が強まる懸念がでてきた。

 MICEX指数は年間で67.20%の下落となった。これは現在の指数算出方式となった2001年以降では初めての下落。この間毎年続けていた最高値更新もわずかに届かなかった。昨年記録した史上最高値(1970.46)からは68.56%の下落となった。記録づくめの一年となったが、他国の市場と比較するといかにロシア市場の下落が顕著であったかが分かる。株価バリュエーションも割安となっており、世界的な金融不安が後退すれば、大きな反発を期待する向きもある。

 

2008年 各国株価指数とMICEX指数採用銘柄のパフォーマンス

銘柄名 年末終値 前年終値比 株価収益率 株価純資
    騰落率(%) 産倍率
MICEX指数 619.53 -67.20 3.32 0.62
NYダウ 工業株(30日) 8668.39 -34.65 10.46 2.73
ダウ ユーロ50種株価指数(30日) 2451.48 -44.28 7.94 1.19
MSCI EM(30日) 565.78 -54.58 8.49 1.39
日経平均株価 8859.56 -42.12 12.88 1.05
ボベスパ指数(30日) 37550.31 -41.22 8.78 1.28
ムンバイ SENSEX30種 9647.31 -52.45 9.59 2.10
中国 上海総合指数 1820.81 -65.39 14.13 2.02
   
アエロフロート・ロシア航空 27.39 -70.52 3.13 0.86
セヴェルスタリ 84.69 -84.84 2.51 0.29
ガスプロム 107.63 -68.60 3.51 0.61
ノリルスク・ニッケル 1967.07 -69.58 2.22 0.63
水力卸売電力 0.601 -72.62 13.29 0.51
ルクオイル 961.6 -53.60 1.90 0.52
マグニトゴルスク製鉄 5.716 -81.95 1.15 0.31
モスエネルゴ 0.949 -83.94 39.65 0.28
モバイル・テレシステムズ 111.45 -70.40 3.16 1.37
ノボリペツク製鉄 30.11 -69.88 1.77 0.56
ノバテック 48.49 -73.71 4.35 1.52
第3卸売電力 0.366 -90.03 2.34 0.17
第5卸売電力 1.034 -76.05 23.19 0.59
ポリュス・ゴールド 760.13 -32.72 16.46 1.40
ポリメタル 128.99 -25.46 - 2.50
ラスパドスカヤ石炭 29.93 -81.10 3.21 0.72
RBC インフォメーション・システムズ 16.21 -93.71 - 0.28
ロスネフチ 110.29 -52.28 6.17 1.01
ロステレコム 259.2 -10.29 67.34 3.37
ズベルバンク 22.79 -77.72 3.91 0.72
ガスプロム・ネフチ 62.67 -58.70 1.50 0.67
スルグトネフテガス 16.417 -44.48 6.62 0.64
タトネフチ 55.26 -62.79 2.40 0.42
トランスネフチ 6925.43 -85.81 0.48 0.08
ウラルカリイー化学 53.08 -70.99 13.87 4.50
ウラル通信情報 0.296 -80.35 5.17 0.66
VTB (外貿銀行) 0.0334 -73.28 4.02 0.43
ボルガ・テレコム 16.11 -88.76 1.76 0.16

注:優先株は除外 水力卸売電力は5月新規上場時との比較            出典:ブルームバーグ

 

以下はMICEX市場取引後(日本時間20時45分)の各市場の推移。取引再開時の参考としてください。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 619.53 1.70 0.28%
RTS 指数 631.89 6.47 1.04%
   
ダウ工業株30種平均(30日) 8668.39 184.46 2.17%
ユーロ50種株価指数(30日) 2451.48 63.18 2.65%
MSCI 新興国株指数(30日) 565.78 8.31 1.49%
日経平均株価 8747.17 7.65 0.09%
CME 日経平均先物 (円建て) 8955.00 205.00 2.34%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.0712 0.0062 0.20%
ドル・ルーブル 29.4145 -0.1662 -0.56%
ドル・日本円 90.34 -0.34 -0.37%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 39.03 -0.99 -2.47%
CRB 商品指数 217.20 -0.47 -0.22%
金 先物(NY) 870.00 -5.30 -0.61%
プラチナ 先物(NY) 917.40 -6.00 -0.65%
銅 先物(NY) 132.05 0.90 0.69%
小麦 先物(シカゴ) 604.75 12.75 2.15%
大豆 先物(シカゴ) 953.00 7.50 0.79%
トウモロコシ先物(シカゴ) 396.25 2.75 0.70%

 


                                               2008_12_31Q
 

12月30日の市場

ロシア株式市場 小動き
薄商いの中、引けに急伸するも前日比は小幅高
 30日のロシア株式市場は小動き。MICEX指数は高寄り後ジリ貧となり、一時601.07まで売られる。その後引け際、公的資金と思われる買いが入り急伸、終値は前日比0.66%高の617.83となる。薄商いは、原油先物相場価格、ルーブルが小動きであったこと、年末年始の長期休場を控えて売買を控える向きが多いことに起因しているものと思われる。テクニカルな見方では、MICEX指数は一目均衡表日足の抵抗帯、俗に言う雲の下限が632にあり、現在接近中、上限は827である。この雲が薄く抜けやすくなる日柄は1月下旬となる。そのためテクニカル的には今後揉み合いを予想します。個別では、石油ガス関連のロスネフチ(ROSN)やルクオイル(LKOH)は既にこの抵抗帯の中に突入中のため、上昇しだしたら買い向かう順張り方針で、ポリュス・ゴールド(PLZL)は既に抵抗帯を下から上にあっさり抜けており、押し目買いの吹き値売り方針といった見解となる。
 31日は日本時間18:45までと短い取引時間であることや、上昇となれば利益確定の売り、下落しても下値には公的資金による買いが想定され、前日と同様な展開を予想する。

 

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 617.83 4.05 0.66%
RTS 指数 625.42 -17.41 -2.71%
   
ダウ工業株30種平均 8668.39 184.46 2.17%
ダウ ユーロ50種株価指数 2451.48 63.18 2.65%
MSCI 新興国株指数 565.78 8.31 1.49%
日経平均株価 8747.17 7.65 0.09%
CME 日経平均先物 (円建て) 8955.00 205.00 2.34%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.0712 0.0062 0.20%
ドル・ルーブル 29.4145 -0.1662 -0.56%
ドル・日本円 90.34 -0.34 -0.37%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 39.03 -0.99 -2.47%
CRB 商品指数 217.20 -0.47 -0.22%
金 先物(NY) 870.00 -5.30 -0.61%
プラチナ 先物(NY) 917.40 -6.00 -0.65%
銅 先物(NY) 132.05 0.90 0.69%
小麦 先物(シカゴ) 604.75 12.75 2.15%
大豆 先物(シカゴ) 953.00 7.50 0.79%
トウモロコシ先物(シカゴ) 396.25 2.75 0.70%


 

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

2008_12_.30.pdf  

                                             2008_12_31P

12月29日の市場

ロシア株式市場 小幅反発
原油価格大幅上昇、政府による主要企業支援策への期待から上昇するも、引けにかけて上げ幅を縮小
  29日のロシア株式市場は小幅反発。イスラエル・パレスチナ間の紛争激化から原油先物価格が大幅上昇し、一時1バレル=40ドル台を回復した流れを受け、ロシア市場は反発して寄付いた。先週末に政府が打ち出した大企業への支援策も、特に資金繰りが懸念される企業にとっては支援材料となり、MICEX指数は一時前日3.63%高の630.67まで上昇した。寄付き前にロシア中央銀行は11月から12回目、12月だけで9回目となるルーブル取引レンジ拡大を実施し、ルーブル安進行を容認したが、当局による小幅かつ頻繁な通貨の実質的な切下げ方針は明確となっており、株式市場への影響は限定的であった。その後、原油先物相場が、根強い需要鈍化懸念を背景に利益確定売りに押され、再び40ドル台を割込むと、MICEX指数も上昇幅を縮め、結局小幅上昇で一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比0.86%高の613.78、RTS指数は0.25%安の642.83。

 主力のエネルギー株が上昇を主導した。ガスプロム(GAZP)が前日比1.22%高、ルクオイル(LKOH)が2.35%高、ロスネフチ(ROSN)1.60%高。ウラルカリー化学(URKA)は週末に提示した2006年の洪水事故に関する新たな賠償提案に対し、当局が「検討に値する」とのコメントを出したことで、事態収拾への期待から、一時13.16%高まで上昇した。ただ政府による肥料大手統合計画に関し、もし実現すれば統合会社は価格維持よりも生産拡大に走って、結果肥料価格下落をもたらす、との国際肥料大手からのコメントも出て、結局3.27%高で終わっている。ラスパドスカヤ石炭(RASP)は、配当性向を国際会計基準の純利益の25%以下に抑制することを明らかにして1.10%安となった。

本日のロシア市場は上昇して寄り付くことになりそうだ。米国の年末商戦の低迷が避けられないことが明らかになりつつあることや、米国株式市場が化学大手ダウ・ケミカルのM&A(企業の合併・買収)が資金難から破談となるとの観測が強まり、ロシア市場終了時には急落したものの、引けにかけて下げ幅を大幅に縮小したうえ、原油先物価格が40ドル台で推移しているためだ。ただ取引日も後二日を残すばかりとなり、手控えムードが強くなっている。ロシアは年明け10日間の長期正月休暇を控えていることに加え、市場参加者も減っていることから、買い一巡後はむしろ利益確定売りが先行することが考えられよう。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 613.78 5.23 0.86%
RTS 指数 642.83 -1.64 -0.25%
   
ダウ工業株30種平均 8483.93 -31.62 -0.37%
ダウ ユーロ50種株価指数 2388.30 6.16 0.26%
MSCI 新興国株指数 557.47 5.89 1.07%
日経平均株価 8747.17 7.65 0.09%
CME 日経平均先物 (円建て) 8750.00 0.00 0.00%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.0650 -0.0672 -2.15%
ドル・ルーブル 29.5807 0.5897 2.03%
ドル・日本円 90.68 -0.13 -0.15%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 40.02 2.31 6.13%
CRB 商品指数 217.67 2.39 1.11%
金 先物(NY) 875.30 4.10 0.47%
プラチナ 先物(NY) 923.40 28.90 3.23%
銅 先物(NY) 131.15 0.80 0.61%
小麦 先物(シカゴ) 592.00 -7.25 -1.21%
大豆 先物(シカゴ) 945.50 -11.00 -1.15%
トウモロコシ先物(シカゴ) 393.50 -18.75 -4.55%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。
2008_12_.29.pdf                                               

2008_12_30Q

12月26日の市場

ロシア株式市場 続落
政府による来年の経済・財政悪化見通しが強まり下値を切り下げる展開。株式市場買支え策が発動されず、失望売りも

  26日のロシア株式市場は続落。原油先物価格が反発し、前日比上昇して寄付いたものの、政府による来年の経済・財政悪化見通しが相次いだことで終日売りに押されて下値を切り下げる展開となった。寄付き前にロシア中央銀行は11月から11回目となるルーブル取引レンジ拡大を実施し、ルーブル安進行を容認したが、当局による小幅かつ頻繁な通貨の実質的な切下げ方針は明確となっており、株式市場への影響は限定的であった。MICEX指数はテクニカル上の節目である620近辺で一度は下げ止まったものの、市場参加者が期待していた、ロシア対外経済銀行(VEB)を通じた政府による株式市場買支え策も見送られたことで、市場の失望を呼び、引けにかけて620を割込んで下げ幅を拡大し、この日の安値圏で一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比3.06%安の608.55、RTS指数は1.74%安の644.47。MICEX指数は週初の上昇分を失って、週間ベースで0.57%安とほぼ横ばいとなった。しかし原油先物価格がこの間11%程度もの下落となったことを考慮すると、景気悪化や原油価格下落を既に相当程度織り込んでいる、とする見方もある。

  ガスプロム(GAZP)が前日比4.83%安となって下げを主導した。ウクライナとの天然ガス料金支払交渉が難航しているうえ、政府による株式市場買支え策が不発に終わったことで失望売りが広がった。エネルギー相が経済混乱の家計への悪影響を防ぐため、来年の家庭向け電力料金引上げを早くとも第2四半期以降とする、との方針を示したことで、電力株が値下がり上位を占めた。ズベルバンク(SBER)は2.84%安。CEOが11月と12月の預金流入増加率が見通しを下回ったことで、貸出増加方針の見直しの可能性に言及した。一方、RBCインフォメーション・システムズ(RBCI)は、懸念されている資金調達に関し、借換えができる見通しとなった、との観測から25%超の上昇となって29日まで取引停止となった。

  25日にロシア経済発展省が来年マイナス成長に陥る可能性がある、との見通しを示したことに続き、26日はクドリン財務相が「ごく初歩的な試算」としながらも、来年最大で2兆ルーブル(約6兆2600億円)の財政赤字を計上する見通しであることを明らかにした。ドヴォルコビッチ経済担当大統領顧問は財政赤字となった場合、海外から資金を調達する可能性に言及している。政府からの慎重な見通しが続いたことで週後半にかけて株式市場は売りに押される展開となった。25日にロシア政府は経済対策の目玉として優先的支援先295社の承認を発表し、大手企業に対する債務の政府保証や金利補填、税負担軽減の方針を示したが、市場の反応はいまひとつであった。ロシア大手企業は資金調達の多くを海外金融機関からの外貨融資に頼ってきていたが、世界的な金融混乱の影響で、海外からの資金調達はほぼ閉ざされてしまった状況にある。ロシア国内の民間資金には規模的な限界があることから、国に対する依存度が今後高まることは避けられない状況だ。
 26日には非鉄最大手ノリリスク・ニッケル(GMKN)は新会長に元大統領府長官であったヴォロシン氏を選出した。同社大株主に対する政府系金融機関からの融資の担保に同社株が用いられたことに伴う措置。これで取締役会長とCEOいずれも政府系が掌握することとなった。また肥料大手ウラルカリー化学(URKA)に関して、政府が同業最大手シルヴィニート、アパティート(いずれも当社非取扱銘柄)と共に支配株を買取り、肥料分野での共同持ち株会社を設立することを検討中、との消息筋の話をインターファックス通信が伝えている。同社株は、取引開始後2006年の洪水事故に関し、新たな賠償提案を提示したことで一時9%上昇した後、上記報道で結局16%超の下落で取引を終えている。このような国による経営関与強化や、少数株主の権利保全に対する市場の不安を治めるには、業績改善などの実績を長期的に示していくことが不可欠となろう。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 608.55 -19.23 -3.06%
RTS 指数 644.47 -11.44 -1.74%
   
ダウ工業株30種平均 8515.55 47.07 0.56%
ダウ ユーロ50種株価指数(23日) 2382.14 -15.51 -0.65%
MSCI 新興国株指数 551.58 -0.87 -0.16%
日経平均株価 8739.52 140.02 1.63%
CME 日経平均先物 (円建て) 8720.00 -10.00 -0.11%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.1322 -0.0169 -0.54%
ドル・ルーブル 28.9910 0.2910 1.01%
ドル・日本円 90.82 0.44 0.48%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 37.71 2.36 6.68%
CRB 商品指数 215.28 4.63 2.20%
金 先物(NY) 871.20 23.20 2.74%
プラチナ 先物(NY) 935.00 40.50 4.53%
銅 先物(NY) 132.20 1.85 1.42%
小麦 先物(シカゴ) 608.75 9.50 1.59%
大豆 先物(シカゴ) 972.50 16.00 1.67%
トウモロコシ先物(シカゴ) 420.25 8.00 1.94%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。
2008_12_.26.pdf 

                                              2008_12_29Q
 

12月25日の市場

ロシア株式市場 続落
薄商いの中、利益確定売りが先行。

  25日のロシア株式市場は続落。24日に原油先物市場が四年ぶりの水準まで急落したことで、利益確定売りが先行した。クリスマスで海外主要市場が休場で、海外投資家の参加がなく市場は閑散であったが、唯一注目されたのは、週間外貨準備高が前週比154億ドル(約1兆3919億円)の増加となったこと。増加幅としては今年最大となった。外貨準備高は、国内主要企業による外貨資金調達負担軽減目的とした、中央銀行によるルーブル防衛のため減少傾向が続き、8月の最高値から四分の三ほどの水準に減少したとはいえ、いまだ世界第三位の保有高を保っている。今回の主な増加原因は、米ドル評価によるため、対ドルでのユーロ高と主な運用先である米国債の急騰による評価額の上昇によるものと見られている。この日ドヴォルコビッチ経済担当大統領補佐官も2009年の対ドル・ルーブル交換レートが現状より10%程度のルーブル安水準である1ドル=31から32ルーブルとなる、という見通しを述べているように、市場関係者のルーブル先安感は根強く、ルーブル防衛による外貨準備の減少トレンドは今後も続くとの見方が有力で、為替・株式市場への影響は限定的であった。株式市場は終日下値を切り下げる展開であったが、テクニカル上の節目であるMICEX指数の620は割込むことはなく、引けにかけてロシア対外経済銀行(VEB)を通じた、政府による株式市場買支え策が発動された模様で、小戻して一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比2.70%安の627.78、RTS指数は1.77%安の655.91。

  この日は主力株が揃って下落。主力のエネルギー株は1から5%程度の下落となった。ガスプロム(GAZP)が前日比3.28%安、ルクオイル(LKOH)が3.07%安、ロスネフチ(ROSN)は1.67%の下落となった。国営石油パイプライン運営会社トランスネフチ(TRNFP)は来年のパイプライン使用料を15.7%引上げることが承認されたが、反応薄で2.57%安となった。来年の天然ガス価格が当初の一律引揚げから、四半期ごとの段階的引上げとなったことで、天然ガスによる発電コストが低減するとの見方から第三卸売電力(OGKC)が9.43%高と値を飛ばした。

  ロシア経済発展省は2009年の経済見通しを発表した。主な項目は以下の通り。

  シナリオA シナリオB シナリオC
GDP成長率 -0.5% +2.4% +0.8%
(前年比 %)  
鉱工業生産 -4.7% -3.2% -2.5%
(前年比 %)  
資本投資 -9.5% +1.4% +3.2%
(前年比 %)  
実質可処分所得 +0.2% +2.5% +1.7%
(前年比 %)  
小売売上高 +2.9% +3.4% +3.4%
(前年比 %)  
貿易黒字 410 180 600
(億ドル)  
ルーブル為替レート 31~32 30.8~31.8 29~30
(年平均 対米ドル)  
ウラル産原油価格 50 50 60
(1バレル当り 米ドル)      

出所:ロシア経済発展省

注:政府による経済支援規模の低い順にシナリオA⇒B⇒Cの順となる。
 
 今年後半の世界的な景気急減速と商品価格低迷を反映して急速な悪化見通しとなった。原油価格は25日には1バレル=32ドル台で推移しており、この見通しがさらに下振れする可能性は否定できない。それだけに政府による経済へのてこ入れは不可避となっており、ロシア政府はこの日、国による融資や政府保証の優先的な提供先として、建設、小売、天然資源関連など26業種主要295社の承認を発表している。

  本日のロシア市場は小幅反発して寄り付くことになりそうだ。原油先物相場が36ドル台まで上昇しているためだが、上記政府見通しからも大きく下回る水準であることからあまり大きな反発は期待できないであろう。クリスマス休暇中で市場参加者が少なく、年末も押し迫っていることから引続き閑散とした商いとなろう。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 627.78 -17.43 -2.70%
RTS 指数 655.91 -11.80 -1.77%
欧米市場は24日終値  
ダウ工業株30種平均 8468.48 48.99 0.58%
ダウ ユーロ50種株価指数 2382.14 -15.51 -0.65%
MSCI 新興国株指数 552.68 -1.00 -0.18%
日経平均株価 8599.50 82.40 0.97%
CME 日経平均先物 (円建て) 8535.00 -125.00 -1.44%
シカゴ日経先物の前日比は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.1491 -0.0049 -0.16%
ドル・ルーブル 28.7000 0.0198 0.07%
ドル・日本円 90.38 -0.08 -0.09%

商品市場(12月24日)      
WTI 原油先物(NY) 35.35 -3.63 -9.31%
CRB 商品指数 210.65 -4.56 -2.12%
金 先物(NY) 848.00 9.90 1.18%
プラチナ 先物(NY) 863.40 12.90 1.52%
銅 先物(NY) 127.40 -0.70 -0.55%
小麦 先物(シカゴ) 582.25 7.00 1.22%
大豆 先物(シカゴ) 919.00 14.00 1.55%
トウモロコシ先物(シカゴ) 398.00 3.25 0.82%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。
2008_12_.25.pdf                                        

2008_12_26Q
  

12月24日の市場

ロシア株式市場 反落
原油先物価格急落を嫌気。ロシア市場は25日も通常取引

  24日のロシア株式市場は四日ぶりに反落。寄付きからRTS指数先物に大口の買いが入ったことで、欧米、アジア市場が下落したにもかかわらず、MICEX指数は寄付き後急上昇した。一時前日比2.25%高の676.20まで上昇したが、買い一巡後は前日終値近辺でのもみ合いとなった。寄付き前にロシア中央銀行は取引レンジを拡大し、ルーブル安進行を容認したが、当局による小幅かつ頻繁な通貨の実質的な切下げ方針は明確となっており、株式市場への影響は限定的であった。その後は原油価格が一時1バレル=36ドル台まで下落したことで、主力のエネルギー関連株に利益確定売りが先行して下落に転じ、その後MICEX指数は650をはさんだ取引に終始し、安値圏で一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比2.44%安の645.21、RTS指数は2.15%安の667.71。25日はクリスマスで日本以外の主要市場は休場となるが、ロシア正教のクリスマスは1月7日となるため、ロシア市場は通常取引となる。

  この日は主力株が揃って下落。特にウクライナに対する天然ガス供給停止の可能性が政治問題化しているガスプロム(GAZP)が前日比3.40%安となり下げを主導した。また独占的地位を乱用した、として独占禁止局から14億ルーブル(約45億円)の課徴金支払いを命じられたルクオイル(LKOH)は4.38%安となった一方、同じく15億ルーブル(約47億円)の支払いを命じられたロスネフチ(ROSN)は0.09%の下落にとどまった。米金融大手JPモルガン・チェースが2009年の収益見通しに悪化リスクがある、としたズベルバンク(SBER)は1.15%安となった。主要株では唯一、ノリリスク・ニッケルが2.54%高と上昇して取引を終えている。主要株主であるアルミ大手ルサールが、国営持ち株会社ロシアン・テクノロジー社に提携を持ちかけた、とベドモスティ紙が伝えたことが好感された。

 メドベージェフ大統領はロシア市場取引終了後、ルーブルの取引レートの"更なる柔軟化"を容認する、と発言した。景気減速に対応するためとし、取引レンジの範囲内でルーブルをサポートする一方、今後は(取引レンジを徐々に拡大することで)実質的にルーブル安進行を容認する姿勢を明確化した。ロシア中央銀行は国内主要企業による外貨借入の負担軽減のため、急激なルーブル安を抑制する方針を10月まで貫いてきたが、その一方で他の新興国通貨に比べ下落幅が少ない状態が続くこととなり、市場にルーブルの先安感が残ってしまう、という弊害が起きてしまった。その結果、逃げ足の速いいわゆる"ホット・マネー"の流出は既にほぼ出尽くしたと見られている一方、ルーブルの先安感を嫌気したロシア国内投資家による海外への資金逃避が発生してしまっている。主要企業による年内の資金返済にメドが付いてきたことで、ロシア中央銀行はルーブル安容認姿勢を加速させ、すでに11月から10度、特に12月以降は7度にわたって取引レンジを拡大させ、ルーブル安容認姿勢を加速させている。大統領の発言は中央銀行の政策を明確にすると共に、ルーブル安を加速させることで、来年の早い段階での底打ち感を醸成させ、ルーブル交換レートを安定させたい、という狙いがあると思われる。

  本日のロシア市場は下落して寄り付くことになりそうだ。米週間石油在庫統計でガソリン在庫が急増したことを嫌気して、原油先物相場が35ドル台まで下落したためだ。大統領の発言を受け、当局によるルーブル取引レンジの拡大が今後予想されるが、変動幅に大きな違いがなければ株式市場への影響は限定的であろう。本日は欧米市場が休場で海外投資家は不在となり、商いはかなり薄くなることが予想される。ロシア対外経済銀行(VEB)による株式市場買支え策発動の可能性もあることから、MICEX指数は620程度では下げ止まり、その後は閑散な取引となろう。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 645.21 -16.12 -2.44%
RTS 指数 667.71 -14.66 -2.15%
   
ダウ工業株30種平均 8468.48 48.99 0.58%
ダウ ユーロ50種株価指数 2382.14 -15.51 -0.65%
MSCI 新興国株指数 553.68 -2.14 -0.39%
日経平均株価 8517.10 -206.68 -2.37%
CME 日経平均先物 (円建て) 8535.00 -15.00 -0.18%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.1540 -0.0449 -1.40%
ドル・ルーブル 28.6802 0.2470 0.87%
ドル・日本円 90.46 -0.52 -0.57%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 35.35 -3.63 -9.31%
CRB 商品指数 210.65 -4.56 -2.12%
金 先物(NY) 848.00 9.90 1.18%
プラチナ 先物(NY) 863.40 12.90 1.52%
銅 先物(NY) 127.40 -0.70 -0.55%
小麦 先物(シカゴ) 582.25 7.00 1.22%
大豆 先物(シカゴ) 919.00 14.00 1.55%
トウモロコシ先物(シカゴ) 398.00 3.25 0.82%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

2008_12_.24.pdf

2008_12_25Q

12月23日の市場

ロシア株式市場 三日続伸
主力のエネルギー・資源関連が上昇を主導。政府による株式市場買支え策発動か?

  23日のロシア株式市場は三日続伸。クリスマスが間近に迫り、海外投資家の参加が限られて市場の厚みが極端に細る中、ロシア対外経済銀行(VEB)による株式市場買支え策が発動されたとの観測もあり、終日底堅い展開となった。NY原油先物市場の中心限月である2月物が今週初めて1バレル=40ドル台を割込んだものの、エネルギー関連株を売り込む動きとはならず、むしろ買戻しが優勢となって上昇が加速した。金融大手UBSがガスプロム(GAZP)など主要銘柄を買い推奨したことも好感されたようだ。引け際に発表となった米住宅関連指標が市場予想を大きく下回り、欧米市場が下げに転じたものの、ロシア市場は高値圏でもみ合ったまま一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比4.37%高の661.33、RTS指数は3.84%高の682.37。

  この日は主力株が揃って上昇。VEBの買入れ対象と有力視されるガスプロム、ロスネフチ(ROSN)、ズベルバンク(SBER)はいずれも3~6%の上昇となった。金属価格上昇を受け、ポリュス・ゴールド(PLZL)は10%、銀のポリメタル(PMTL)は5%を超える上昇となった。ポリメタルは上半期決算を発表し、純利益は4倍増となったが、これには前年の収益圧迫要因であったヘッジ売り評価損が今年から無くなったことが寄与している。一方、亜鉛最大手チェリャビンスク亜鉛(CHZN)は1.40%高で終わったが、取引終了、CEOが収益悪化から来年の投資計画凍結と借入金の返済猶予を関係金融機関と交渉中であることを表明し、同社預託証券(GDR)はロンドン市場で25%強下落した。

ロシア23日、モスクワで天然ガス輸出国の会合を主催した。「ガス輸出国フォーラム」と題されたこの会合では、石油輸出国機構(OPEC)に倣った価格カルテルの形成との見方もあったが、今回は見送られた。ただの正式機関が発足したことで、何らかの価格政策が打ち出される可能性はある。世界最大の輸出国としてロシアが主導的な立場をとり、燃料効率の割に価格が割安とされる天然ガス価格のてこ入れを目指していることは明らかだ。ただ、天然ガスは数年にわたる長期契約が基本で、カルテル形成は困難、との見方が優勢だ。会合に出席したメドベージェフ・ガスプロム副会長(大統領とは別人)も「OPECの仕組みを天然ガス市場に応用することは無理」と消費国の懸念を払拭するのに懸命だ。

  スイスの金融大手UBSは、ロシア主要輸出銘柄は、今年の急落の反動で上昇が期待できる、とのレポートを発表した。商品価格下落、金融危機の影響による資金調達コストの上昇、株式を担保とした資金調達による追証発生売りの"三重苦"でロシア市場は7割程度の下落となったが、来年はその反動高が期待できる、としている。特にルーブル安による生産コスト減少のメリットを受ける主要輸出銘柄が有望であるとして、ガスプロム、ノヴォリペツク製鉄(NLMK)、ウラルカリー化学(URKA)を挙げ、他に携帯電話最大手モバイル・テレシステムズ(MTSS)を推奨している。

  本日のロシア市場は下落して寄り付くことになりそうだ。米国市場が金融・財政政策への期待が徐々に薄れて、5日続落となっているためだ。反対にロシア市場は3日続伸となってこの間8.76%の上昇となっており、利益確定売りが先行しそうだ。ただ、市場参加者が少ないうえ、VEBによる株式市場買支え策も発動される見通しから大きく値を崩すことはなさそう。反対に下落幅が限定的となったところで上昇に転じ、MICEX指数が昨日の高値662.74を上抜けると上昇に拍車がかかることもあり得よう。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 661.33 27.70 4.37%
RTS 指数 682.37 25.22 3.84%
   
ダウ工業株30種平均 8419.49 -100.28 -1.18%
ダウ ユーロ50種株価指数 2382.14 -15.51 -0.65%
MSCI 新興国株指数 555.82 -11.52 -2.03%
日経平均株価 8579.98 -143.80 -1.65%
CME 日経平均先物 (円建て) 8445.00 -295.00 -3.38%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.1989 0.0291 0.92%
ドル・ルーブル 28.4332 -0.0431 -0.15%
ドル・日本円 90.98 0.73 0.80%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 38.98 -0.93 -2.33%
CRB 商品指数 215.21 -0.14 -6.50%
金 先物(NY) 838.10 -9.10 -1.07%
プラチナ 先物(NY) 850.50 -10.70 -1.24%
銅 先物(NY) 128.10 -6.45 -4.79%
小麦 先物(シカゴ) 575.25 6.25 1.10%
大豆 先物(シカゴ) 905.00 14.50 1.63%
トウモロコシ先物(シカゴ) 394.75 13.00 3.41%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

2008_12_.23.pdf

2008_12_24Q

                                                                                       

12月22日の市場

ロシア株式市場 上昇
外部環境悪い中、堅調に推移し、高値引け

 22日のロシア株式市場は新興市場、欧米市場安等にもかからず、国内の政策要因にて堅調に推移し、高値引け。石油輸出国機構(OPEC)が追加減産の可能性を示したことで、原油先物相場がしっかりとなり、ロシア株式市場は小幅続伸して寄付いた。シュワロフ第一副首相が石油輸出税の“大胆な”引下げを明言したことへの期待から、石油株が上昇。引け際、原油先物価格が急落するも株価への影響はなく、主要石油・ガス関連株は高値で推移した。一方、先週末米自動車大手への救済策が示されたことで、鉄鋼大手が一時5%超の上昇となったが、その後金融大手UBSが、来年の原料炭価格見通しを53%引下げたことで上昇幅を縮め、更に米国株市場で自動車株の大幅下落の影響もあって、引け際前日比マイナスに転じた。ロシア中央銀行は取引レンジの拡大し、ルーブル安進行を容認したが、株式市場への影響は限定的であった。ルーブル安が進行したものの、先週末にロシア中央銀行が、貸出基準の緩和策を検討していると伝えられ、銀行株は終始堅調に推移した。年末を控え、欧米投資家の参加者が極端に減っている中、ロシア開発銀行(VEB)を通じた株式買い入れ策は引続き継続される見通しから、売り込みにくい相場となっている。MICEX指数終値は前日比3.53%高の633.63、RTS指数終値は前日比3.62%高の657.15。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 633.63 21.58 3.53%
RTS 指数 657.15 22.93 3.62%
   
ダウ工業株30種平均 8519.77 -59.34 -0.69%
ダウ ユーロ50種株価指数 2397.65 -46.49 -1.90%
MSCI 新興国株指数 567.34 -14.72 -2.53%
日経平均株価 8723.78 135.26 1.58%
CME 日経平均先物 (円建て) 8500.00 -240.00 -2.75%
シカゴ日経先物の前日比は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.1698 -0.0004 -0.01%
ドル・ルーブル 28.4763 0.3033 1.08%
ドル・日本円 90.25 0.94 1.05%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 39.91 -2.45 -5.78%
CRB 商品指数 215.35 -3.52 -1.61
金 先物(NY) 847.20 9.80 1.17%
プラチナ 先物(NY) 861.20 5.10 0.60%
銅 先物(NY) 134.55 1.90 1.43%
小麦 先物(シカゴ) 569.00 5.75 1.02%
大豆 先物(シカゴ) 890.50 18.00 2.06%
トウモロコシ先物(シカゴ) 381.75 1.00 0.26%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

2008_12_.22.pdf

 

2008_12_23P

【速報】 12月22日の市場

MICEX指数[チャート] 日本時間 18:30 現在(現地時間 午後12:30)
620.14 (前日比 1.32%高)

 石油輸出国機構(OPEC)が追加減産の可能性を示したことで、原油先物相場がしっかりとなり、ロシア株式市場は小幅続伸して寄付いた。シュワロフ第一副首相が石油輸出税の“大胆な”引下げを明言したことへの期待から、石油株がしっかり。先週末、米自動車大手への救済策が示されたことで、鉄鋼大手が5%超の上昇となったが、その後金融大手UBSが、来年の原料炭価格見通しを53%引下げたことで上昇幅を縮めている。ロシア中央銀行は取引レンジの拡大し、ルーブル安進行を容認したが、株式市場への影響は限定的であった。ルーブル安が進行したものの、先週末にロシア中央銀行が、貸出基準の緩和策を検討していると伝えられ、銀行株もしっかりとした展開となっている。クリスマスを控え、欧米投資家の参加者は極端に減っており、値が飛びやすい相場展開となっている。かたやロシア開発銀行(VEB)を通じた株式買い入れ策は引続き継続される見通しから、売り込みにくい相場となっている。MICEX指数は一時前日比2.68%高の628.45まで上昇した。


Market News

■ロシア中央銀行、実質的なルーブル切下げを実施
 ロシア中央銀行は22日、11月から9度目となるルーブル取引レンジの拡大を実施した。先週からの措置と同様、拡大幅は明示していない。市場実勢からすると1.10%程度の拡大となった。対ドルで年初来安値を更新した。

■ノリリスク・ニッケル (GMKN
 政府が間接的に所有する同社株の割合が、発行済み株式数の50%程度に達する可能性がある、とベドモスティ紙が伝えた。アルミ世界最大手ルサールが保有する25%が、国営ロシア開発銀行(VEB)による、ルサールに対する45億ドル(約4019億円)の融資の担保となっていることは知られていた。ルサールとノリリスク社の運営をめぐって対立を続けていた最大の株主ポターニン氏率いるインテルロスが、国が最大の株主となっているVTB(外貿銀行 VTBR)から調達した30億ドル(約2680億円)の融資の担保としてノリリスク株の18から25%を差し出していたことが明らかとなった。VTBは今後、ノリリスク株が下落し、追証が発生した場合にノリリスク株を保有することとなる。ロシアではオリガルヒと呼ばれる新興財閥が海外からの資金借り入れ難に陥っており、国が産業保護と金融市場の安定の目的から、彼らに対する融資を提供している。新興財閥が資金繰りに行き詰れば、主要産業に対する政府の支配権も広がらざるを得ない構図となっている。ノリリスク社は非鉄金属の分野で世界でも有数の事業規模を誇る大企業で、その経営権の行方は世界的に注目を浴びている。

2008_12_22Q

12月19日の市場

ロシア株式市場 ほぼ変わらず
原油先物価格急落を受け下落するも、米自動車大手救済策が発表され値を戻す

  19日のロシア株式市場はほぼ変わらず。米国株式市場が大幅続落し、NY原油先物市場で期近1月物が現物受渡しに絡む技術的な売りに押され、一時1バレル=35ドル台まで急落したことでロシア市場は下落して寄付いた。ただ中心限月である2月物が40ドル台を維持して比較的しっかりしていたこともあり、MICEX指数はテクニカル上の節目である12日安値588.99近辺では下げ止まった。取引開始前に発表された11月分の一連の経済指標はいずれもロシア経済の急速な悪化を示すものであったが、株式市場では相当程度織り込まれていたと見られ、影響は限定的であった。安値圏でじりじりとした展開が続いたが、その後石油輸出国機構(OPEC)議長が、1月の総会で追加減産を検討する、と発言したことで原油先物価格がもち直し、更にブッシュ大統領が米自動車大手に対する救済策を公式に発表したことで、市場に安心感が広がり、小幅上昇に転じて一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比0.66%高の612.05、RTS指数は5.10%安の634.22。

  米自動車大手救済策発表を受け、鉄鋼株が大幅上昇した。ビッグスリーの破たんは鉄鋼業界にとって販売先減少と価格下落をもたらす、として懸念されていた。セヴェルスタリ(CHMF)が4.64%高、ノヴォリペツク製鉄(NLMK)が7.16%高。ロシア政府は、政府が経営権を持つ電力会社に対して1460億ルーブル(約4743億円)の資金支援を行う検討をしている、とエネルギー省副大臣が明らかにし、第1卸売電力(OGKA)は一時20%超の上昇となった。一方、RBCインフォメーション・システムズ (RBCI)は、アルファ・バンクが同社に対して、フォワード取引に絡む契約違反で7700万ドル(約69億円)の賠償金を支払うよう訴えた、とベドモスティ紙が伝え、年初来安値を更新した。プーチン首相が、自動車製造メーカーに対して、借入金の政府保証の供与、ロシア製自動車の購入者に対するローン補助などの支援策を表明したものの、自動車メーカー株はさえない展開だった。最大手アフトワズ(AVAZ)が1.89%高となったものの、ソレース(旧 セヴェルスタリ自動車 SVAV)は0.87%安、カマズ(KMAZ)は0.17%高。


12月19日発表 ロシア経済指標     数値はすべて%

    市場予想 11月 10月 10月修正前
失業率   6.4 6.6 6.1  
生産者物価指数 前年比 11.5 4.2 17.4  
小売売上高 前年比 10.8 8 12.4 12.3
実質賃金 前年比 10.3 7.2 9.7 11.8
可処分所得 前年比 6.0 -6.2 3.5 6.9
出典:連邦統計局        市場予想はブルームバーグによる集計

 

  19日は11月分の経済統計がまとめて発表となった。金融危機が実体経済に悪影響をもたらし、生産活動の急減速が、消費活動の鈍化に結びついていることが鮮明となっている。川上では生産者物価が急低下し、川下では実質賃金の鈍化が消費(小売売上高)の伸びを押さえつけている。10月以降の急速な悪化が今後どこまで進むのかが懸念されるところだ。ただこうした景気の急減速は商品市場の動向や他の国の経済指標から、先行して織り込んでいた感もある。経済発展省や経済担当大統領補佐官からも、2009年は「最悪の場合」マイナス成長に陥る可能性が言及されている。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 612.05 3.99 0.66%
RTS 指数 634.22 -34.09 -5.10%
   
ダウ工業株30種平均 8579.11 -25.88 -0.30%
ダウ ユーロ50種株価指数 2444.14 -8.28 -0.34%
MSCI 新興国株指数 582.06 -8.24 -1.40%
日経平均株価 8588.52 -78.71 -0.91%
CME 日経平均先物 (円建て) 8450.00 -150.00 -1.74%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.1702 -0.0783 2.41%
ドル・ルーブル 28.1730 0.6772 -2.40%
ドル・日本円 89.32 -0.12 0.13%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 42.36 0.69 1.66%
CRB 商品指数 218.87 -1.21 -0.55%
金 先物(NY) 837.40 -23.20 -2.70%
プラチナ 先物(NY) 856.10 -12.00 -1.38%
銅 先物(NY) 132.65 2.50 1.92%
小麦 先物(シカゴ) 563.25 -8.25 -1.44%
大豆 先物(シカゴ) 872.50 -2.00 -0.23%
トウモロコシ先物(シカゴ) 380.75 -8.75 -2.25%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

2008_12_19.pdf 

 今週のロシア市場は、欧米市場がクリスマス休暇に入ったことで、小動きとなりそうだ。ただ突発的な材料が出ると、市場参加者が少なく、流動性が減少しているだけに、値動きが激しくなることもあり得るので注意が必要だ。MICEX指数は前週比1.37%の下落となったが、これはグルジアでの軍事衝突のあった8月第二週以来最低の変化幅であった。この間の平均が11.83%であったことを考慮すると市場が落着きを取り戻しつつあることが見て取れよう。米国が実質ゼロ金利政策を導入して市場への流動性を積極的に供給することで、長短金利が急落している。米10年債利回りは2%割れを伺う展開となっており、株式の債券に対する相対的な魅力が日を追うごとに増してきているわけだ。景気後退に伴う企業収益の悪化との綱引きとなっているわけだが、12月に入ってから経済指標や企業業績の悪化で株式市場全体が売られることが少なくなってきたのは、雇用統計や米大手証券の決算発表後の展開を見ても明らかになりつつある。
  週間の外貨準備高の発表(毎週木曜日)では、ドル安が進んだことで、米ドルで評価されるこの統計は、三週間ぶりの増加が見込まれている。とはいえ、当局のルーブル安進行に対する容認姿勢が強まっており、今週もルーブル安傾向は続くことであろう。今週はこの他に政府からの役員派遣を受け入れることになるであろう、ノリリスク・ニッケル(GMKN)の取締役会開催や、ウラルカリー化学(URKA)株の急落をもたらした、2006年の洪水事故に関する当局の裁定発表が予定されている。

今週の予定 (12月22日~)

発表予定日   期間 市場予想 直近実績
12月22日以降 ガスプロム決算 Q2     
12月22日以降 ポリメタル決算 Q2    
12月24日 週間インフレ率(年率) 12月22日   12.9%
12月25日 週間外貨準備高(年率) 12月19日   4354億ドル
注:企業決算予想値は純利益の値              出典:ブルームバーグ


                                               2008_12_22Q
  

【速報】 12月19日の市場

MICEX指数[チャート] 日本時間 20:30 現在(現地時間 午後14:30)
589.58 (前日比 3.04%安)589.58

 米国株式市場が続落し、原油先物相場が一時35ドル台まで急落したことでロシア市場は下落して寄付いた。ただテクニカル上の節目である12日安値588.99近辺では下げ止まったものの、上値の重い展開が続いている。取引開始前に発表された一連の経済指標はいずれもロシア経済の急速な悪化を示すものであったが、株式市場では相当程度、織り込まれていたと見られ影響は限定的であった。主力のエネルギー・素材関連が下落を主導している。


Market News

■来年の電力・ガス料金の引上げ方針が明らかに
プーチン首相は18日、経済危機に対応して、来年のガス料金を当初の2008年比25%引上げ(家庭用)から四半期ごとに段階的に引上げる方針を明らかにした。これによって通年の平均引上げ幅は16.3%に抑制される、という。当初5%の引上げに止める、との報道で天然ガス関連銘柄ガスプロム(GAZP)、ノヴァテク(NVTK)株の下落要因となっていた。これに併せシュワロフ第一副首相は来年の電力料金を当初計画通り、家庭用で25%、業務用19%引上げることを表明している。

■ロシア政府、政府系電力会社に対して1460億ルーブルの資金支援を検討
ロシア政府は、政府が経営権を持つ電力会社に対して1460億ルーブル(約4743億円)の資金支援を行う検討をしている、とエネルギー省副大臣が明らかにした。国家予算のほかに国営銀行からの貸付、建設国債によって資金調達を手助けする。支援対象となる第1卸売電力(OGKA)は一時20%超の上昇となった。

■ガスプロム・ネフチ (SIBN
米大手証券ゴールドマン・サックスが投資判断を”買い“から”中立“に引下げた。石油精製など川下分野に重点を置くことでの優位性を保っているものの、来年石油価格は低迷する見通しから精製事業での税制面のメリットが薄れていく、としている。目標株価は3.40ドル(約93.49ルーブル)に据え置いている。

■RBCインフォメーション・システムズ (RBCI
アルファ・バンクが同社に対して、フォワード取引に絡む契約違反で7700万ドル(約69億円)の賠償金を支払うよう訴えた、とベドモスティ紙が伝えた。実際に支払い義務が生じるか否かは裁判所の判断に拠るが、同社は財務不安から株価が急落しており、新たな問題が生じた格好だ。この報道を嫌気して、年初来安値を更新した。

 

12月19日発表 ロシア経済指標

    市場予想 11月 10月 10月修正前
失業率   6.4 6.6 6.1  
生産者物価指数 前年比 11.5 4.2 17.4  
小売売上高 前年比 10.8 8.0 12.4 12.3
実質賃金 前年比 10.3 7.2 9.7 11.8
可処分所得 前年比 6.0 -6.2 3.5 6.9

数値はすべて%                                                    出典:ブルームバーグ  


2008_12_19Q

12月18日の市場

ロシア株式市場 大幅安
原油先物価格急落を嫌気

  18日のロシア株式市場は、大幅安。NY原油先物価格が、原油需要は石油輸出国機構(OPEC)の大幅減産による影響を上回るペースで縮小するとの思惑から、一時1バレル=37ドル台まで急落したことを嫌気して、ロシア市場は大幅安となった。ロシア中央銀行は今週3度目となるルーブル取引レンジの拡大を実施したものの、17日の拡大で当局のルーブル安容認姿勢が強まったことが示されていたため、株式市場への影響は限定的であった。MICEX指数は小幅安で寄付いた後、昨日の安値(634.94)近辺で切り返して、一時は前日比上昇に転じた。しかし欧州市場が、金融セクターの収益悪化懸念で下落して始まると、MICEX指数は昨日の安値、更には今週の安値(620.53)をあっさり割込んだ。週間外貨準備高は、大幅減少となった前週に比べ、十分の一程度に縮小幅を縮め、銀行株が下げ幅を縮小する場面もあったが、その後はじり安の展開となった。その後米経済指標が悪化を示し、原油先物価格が37ドル台まで急落すると、下げ足を早め、MICEX指数はこの日の安値5.84%604.86まで下落し、そのまま安値圏で取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比5.34%安の608.06、RTS指数は4.51%高の668.31。

  原油価格下落を受け、主力のエネルギー株が下落を主導した。ガスプロム(GAZP)が前日比5.47%安、ロスネフチ(ROSN)は7.70%安。ルクオイル(LKOH)は4.90%安となった。ルーブル安進行を嫌気されて銀行株も続落し、ズベルバンクが3.72%安、VTB(外貿銀行 VTBR)が4.53%安。ポリュス・ゴールド(PLZL)は、米ドル安が進んだことで、金価格が上昇し、一時13.54%高と四日続伸となったが、この間40%上昇していたため、利益確定売りが入り、結局8.27%安で取引を終えている。

ロシアRIA通信は、18日に経済発展省の2009年経済見通しを伝えた。GDP成長率は+2.4%としたが、「最悪の場合」0.5%のマイナス成長に落ち込む可能性がある、とした。インフレ率は10から12%の上昇、失業率は5.6%、貿易黒字は180億ドル、外貨準備は1100億から1400億ドルの減少、資本流出は900億から910億ドルなどとしている。金融危機を反映して総じて保守的な見通しとなっている。ただ政府がマイナス成長の可能性に言及したことで、市場の悲観的な見方が強まる懸念もある。ロシア大手証券ルネッサンス・キャピタルは、政府の救済基金が資金難に苦しむ建設、小売、鉱業、製造業などに関わる企業に行き渡らない場合、金融危機が進行しロシア経済は2.5%のマイナス成長に落ち込む可能性がある、と指摘している。

  本日のロシア市場は続落して寄り付くことになりそうだ。米国市場が続落し、米金融緩和策の発表前の水準に戻ってしまった。また景気悪化から需要減少への懸念が高まり、原油先物相場がロシア市場終了後、一時35ドル台まで急落している。アジア時間では36ドル台で推移しており、ロシア市場にとって下落圧力が強まろう。米国市場では、GEの格下げ見通しを受け金融株が売られたほか、エネルギー関連や鉄鋼など素材関連が大幅安となっている。MICEX指数は12日安値588.99を目指す展開となりそうだ。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 608.06 -34.32 -5.34%
RTS 指数 668.31 -31.55 -4.51%
   
ダウ工業株30種平均 8604.99 -219.35 -2.49%
ダウ ユーロ50種株価指数 2452.42 7.96 0.33%
MSCI 新興国株指数 590.30 4.15 0.71%
日経平均株価 8667.23 54.71 0.64%
CME 日経平均先物 (円建て) 8665.00 5.00 0.06%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.2486 0.0477 1.49%
ドル・ルーブル 27.4958 0.2416 0.89%
ドル・日本円 89.44 2.20 2.52%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 36.22 -3.84 -9.59%
CRB 商品指数 220.08 -5.04 -2.24%
金 先物(NY) 860.60 -7.90 -0.91%
プラチナ 先物(NY) 863.90 -1.30 -0.15%
銅 先物(NY) 130.15 -7.15 -5.21%
小麦 先物(シカゴ) 571.50 14.00 2.51%
大豆 先物(シカゴ) 874.50 5.50 0.63%
トウモロコシ先物(シカゴ) 389.50 0.00 0.00%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

2008_12_18.pdf

                                              2008_12_19Q

【速報】 12月18日の市場

MICEX指数[チャート] 日本時間 20:00 現在(現地時間 午後14:00)
622.05 (前日比 0.55%高)

 ロシア中央銀行は今週3度目となるルーブル取引レンジの拡大を実施した。昨日の拡大で当局のルーブル安容認姿勢が強まったことが示されていたため、株式市場への影響は限定的であった。MICEX指数は原油先物価格が急落した割にはしっかりと寄付き、下げても昨日の安値(634.94)近辺では反発して、一時は上昇に転じた。ロンドン市場でロシア主要銘柄が軒並み売られて取引を開始すると、今度は昨日の安値、更には今週の安値(620.53)をあっさり割込んで、一時3.89%安の617.42まで下落した。原油先物価格が一時1バレル=40ドルを割込んだことで、主力のエネルギー株が下落を主導した。ガスプロム(GAZP)、ルクオイル(LKOH)、ロスネフチ(ROSN)はいずれも4~6%ほどの下落となっている。ルーブル安進行を嫌気して銀行株も安い。主力株では唯一ポリュス・ゴールド(PLZL)が金価格上昇を好感して、一時13.54%高と四日続伸となったが、この間40%上昇していたため、その後は利益確定売りに押され、前日終値近辺まで値を戻している。


Market News

■ロシア中央銀行、実質的なルーブル切下げを実施
ロシア中央銀行は11日、11月から8度目となるルーブル取引レンジの拡大を実施した。今週に入って3度目となる。昨日同様、拡大幅は明示していない。市場実勢からすると1.85%程度の拡大となり、先週末比4%以上ルーブル安が進行したことになる。対ユーロではついに40ルーブルを突破し、1999年のユーロ導入以来の最安値を更新した。

■ノリリスク・ニッケル(GMKN
ロシア証券ウラルシブが、同社が2009年に赤字転落に陥る可能性がある、として目標株価を81%引下げ、53ドル(約1467ルーブル)とした。投資判断は”中立“に据え置いた。金属価格急落と比べ、生産量の削減幅は小幅にとどまり、財務悪化が懸念されるとして、一株あたり利益は30.30ドルの黒字から2.90ドルの赤字へ下方修正した。

12月17日の市場

ロシア株式市場 ほぼ変わらず
米金融緩和策を好感して上昇して寄付くも、原油先物価格急落を嫌気して下落に転じる

  17日のロシア株式市場は、ほぼ変わらず。米公開市場委員会(FOMC)で、ゼロ金利と量的緩和策の導入が決定されたことで、金融緩和期待から上昇して寄付いた。取引開始直前にロシア中央銀行(CBR)は11月から7度目となるルーブル取引レンジの拡大を実施したが、すでに恒例となった感もあり、株式市場への影響はほとんどなかった。MICEX指数は前日比2.49%高の658.36まで上昇した。その後石油輸出国機構(OPEC)による減産幅発表を控え様子見気分が強まった。欧州株が仏金融大手BNPパリバによる大型損失発表によって下落に転じると、MICEX指数も上げ幅を縮めた。その後は前日終値をはさんだ展開となったが、取引終了直前に発表された米週間石油在庫統計で大幅な在庫増が示され、原油先物価格が急落すると、MICEX指数は1.16%安の642.38まで下落した。次にOPECが日量420万バレル引き下げる、との報道で、今度は前日終値水準まで急速に値を戻して一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比0.35%安の642.38、RTS指数は1.73%高の699.86。

  原油価格下落を受け、主力のエネルギー株が下落した。ガスプロム(GAZP)が前日比2.57%安、ロスネフチ(ROSN)は2.75%安。ルクオイル(LKOH)はロシア主力企業としては例外的に対外経済銀行を通じた国からの借入を要請する意向はないことを明らかにし、資金調達能力への自信を示したが、地合いには勝てず3.96%安となった。トラック大手カマズ(KMAZ)は12月19日から一ヶ月間生産ラインを停止すると発表し、3.92%安。ルーブル安進行を嫌気されて銀行株も売られ、ズベルバンクが2.11%安、VTB(外貿銀行 VTBR)が2.36%安。米ドル安が進んだことで、金価格が上昇し、ポリュス・ゴールド(PLZL)は13.83%高と値を飛ばした。カリウム肥料大手ウラルカリー化学(URKA)はロシア大手証券ルネッサンス・キャピタルが「最悪の事態がすでに株価に織り込まれている。」として、新たに買い推奨したことで2.38%高となった。

 ロシア中央銀行(CBR)は11月から7度目となるルーブル取引レンジの拡大を実施した。CBRは今回、取引レンジの特定はしなかったが、従来の0.30ルーブル(約1%)を上回る1.5%程度のルーブル安を容認した。市場では今後10%以上のルーブル下落を予想する向きが大勢のなか、株式市場への悪影響は限定的であったものの、今週に入って2度目、しかも今回は2005年の現在の管理体制となってからは最大の拡大幅としたことで、明らかに当局のルーブル安容認姿勢は加速している。当局は米ドル55%、ユーロ45%で構成される通貨バスケット(17日終値 1バスケット=32.6455ルーブル)で為替レートを管理している。ルネッサンス・キャピタルでは、ドル安トレンドを生かしてルーブル安容認姿勢を加速させる、との見方を示している。米ドルは超金融緩和策の導入により、主要通貨に対する下落トレンドが鮮明となっている。一方ロシアでは石油など主要輸出品である一次産品は主に米ドルで取引されるので、特に対ドルでの通貨安定を目指している。またいまやルーブル売りの主体となっているロシア国内投資家はルーブルを売って米ドルに交換する傾向が強いため、ルーブルが対米ドルで安定すれば、ルーブル売り圧力も緩和される、という。
  取引終了後にナビウリナ経済発展相が2009年には1ドル=30.8から31.8ルーブル(17日終値 1ドル=27.2542ルーブル)となることを予測すると語り、主要経済閣僚から16%超の大幅なルーブル安見通しが出たことで、市場のルーブル売り圧力が一層強まりそうだ。

  本日のロシア市場は下落して寄り付くことになりそうだ。米金融緩和策の効果が早くも薄れ、米国市場が反落した上、原油先物相場が急落しているためだ。OPECの減産幅は当初日量420万バレルと伝えられたが、これは9月の生産実績から算出した数字で、生産枠からだと246万の減産となる。市場予想は200万バレル程度だったので、それでもそれを上回る歴史的な減産幅となった。ただ市場では世界経済が減速する中、過剰在庫を減らすには不十分、との見方のほうが強く、また今回の大幅減産を見越して買い越していた向きが処分売りを加速させたことで、原油先物価格は前日比8%下落して、2004年以来の1バレル=40ドル台割れとなっている。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 642.38 -2.24 -0.35%
RTS 指数 699.86 11.92 1.73%
   
ダウ工業株30種平均 8824.34 -99.80 -1.12%
ダウ ユーロ50種株価指数 2444.46 -5.90 -0.24%
MSCI 新興国株指数 586.15 14.30 2.50%
日経平均株価 8612.52 44.50 0.52%
CME 日経平均先物 (円建て) 8635.00 -15.00 -0.17%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.2009 -0.0594 -1.82%
ドル・ルーブル 27.2542 -0.0619 -0.23%
ドル・日本円 87.24 -1.81 -2.04%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 40.06 -3.54 -8.12%
CRB 商品指数 225.12 -1.19 -0.53%
金 先物(NY) 868.50 25.80 3.06%
プラチナ 先物(NY) 865.20 15.70 1.85%
銅 先物(NY) 137.30 -0.55 -0.40%
小麦 先物(シカゴ) 557.50 13.50 2.48%
大豆 先物(シカゴ) 869.00 6.00 0.70%
トウモロコシ先物(シカゴ) 389.50 -4.50 -1.14%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

2008_12_17.pdf

                                               2008_12_18Q 

12月16日の市場

ロシア株式市場 小幅続伸
原油先物価格急落、鉱工業生産急減するも、FRBによる金融緩和期待が下支え

  16日のロシア株式市場は、小幅続伸。前日のロシア市場終了時と比べ、原油先物価格が石油輸出国機構(OPEC)による大幅減産計画が世界的な需要減少を打ち消すことが本当に出来るのか、との懸念から10%近く急落したことで、MICEX指数は下落して取引を開始した。しかし米国での重要イベント(米公開市場委員会(FOMC)、大手証券の決算発表)を控えて様子見気分も強く、下値を売り込む動きとはならなかった。FOMCで0.5%以上の大幅利下げが決定されるうえ、量的緩和策が打ち出される、との期待から欧州株がしっかりとしていることが相場を下支えした。ロシア大手証券ルネッサンス・キャピタルが来年のRTS指数は60%程度上昇し1100に達する、とする見通しを明らかにしたことも好感されたもよう。11月の鉱工業生産は急落したものの、前日にリークされた通りの内容であったため、材料視されなかった。MICEX指数はすぐに上昇に転じ、この日の高値1.03%高の651.23まで上昇した。その後はイベント前に利益確定売りが広がって徐々に下げに転じ、再び安値圏まで下落した。注目の米大手証券ゴールドマン・サックスの決算は上場来初の赤字となったものの、新たな信用不安をもたらす程の内容でなかったため、市場には安心感が広がった。また米経済指標も歴史的な悪化を示したが、むしろFOMCでの大胆な金融緩和策への期待を高める結果となり、安値圏から値を戻して一日の取引を終えた。MICEX指数の終値は前日比0.40%高の644.62、RTS指数は0.18%安の687.94。

業者向け・家庭向け天然ガス価格の引上げ幅を5%にとどめる、と政府消息筋が明らかにした、と伝えられガスプロム(GAZP)は前日比0.72%の下落。ただ公共料金の引上げ幅圧縮は政府方針として明らかになりつつあることから株価への影響は限定的であった。ロステレコム(RTKM)は7.40%の上昇。業績好調を理由に格付け会社スタンダード&プアーズが同社の長期信用格付けを一段階引上げ、「BB」とした。アエロフロート・ロシア航空(AFLT)は同社が合併を目論む、S7航空が運輸当局から資金調達などで不当な圧力を受けているとして、メドベージェフ大統領宛に抗議文を提出した、と伝えられ9.79%安。薬局チェーン36.6(APTK)は発行済み株式数のほぼ10倍にあたる新株発行を行い、借入金返済資金を調達する計画を明らかとなり、一株利益の希薄化が嫌気され、9.02%安。RBCインフォメーション・システムズ(RBCI )も借入金支払への不安から年初来安値を更新し、2002年の上場来安値14.00ルーブルも視界に入ってきた。政府支援によって大企業への資金繰り不安は解消されつつあるが、財務に不安のある中小型銘柄には引続き売り圧力がかかっている。

米連邦市場委員会(FRB)は事実上のゼロ金利政策と量的緩和策の導入を決定した。発表後の米国株式市場は急騰していたが、円高が進行したことで日本株は下落に転じているなど、その後のアジア株はさえない展開となっている。利下げ幅こそ市場予想を上回る積極的なものとなったが、量的緩和策導入はFRBにとって逃げ道のない選択となってしまっており、今後の市場の関心はFRB自ら認めている金融不安の震源である住宅価格下落を食い止めることができるかどうかに徐々に向かっていくこととなろう。米長期金利は90年代の日本のそれを上回るペースで低下が進んでおり、当局の積極的な政策を市場が織り込んできたことは明らかだ。来年発足する新政権もすでに積極財政策を打ち出しており、金融危機脱出に向け政策は出揃いつつある。

  本日のロシア市場は上昇して寄り付くことになりそうだ。米国株式市場が急上昇となったためだが、寄付き後はOPEC総会を控え様子見気分が強まりそうだ。OPECの減産幅がどうなるかが焦点となるが、同時に今回協調減産方針を打ち出したロシアの減産幅にも注目が集まりそう。昨日サウジ・アラビア石油相が200万バレル減産を明言しているだけに、それ以上の減産とならなければ市場では失望感が先行するであろう。ただ40ドル台が維持されれば、FRBによる金融緩和によってドル安傾向が鮮明となりつつあるため、今後商品価格の上昇傾向が強まるであろう。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 644.62 2.54 0.40%
RTS 指数 687.94 -1.23 -0.18%
   
ダウ工業株30種平均 8924.14 359.61 4.20%
ダウ ユーロ50種株価指数 2450.36 42.89 1.78%
MSCI 新興国株指数 571.85 9.18 1.63%
日経平均株価 8568.02 -96.64 -1.12%
CME 日経平均先物 (円建て) 8860.00 300.00 3.50%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
為替市場      
ルーブル・円 3.2603 -0.0214 -0.65%
ドル・ルーブル 27.3161 -0.3051 -1.10%
ドル・日本円 89.05 -1.60 -1.77%
商品市場      
WTI 原油先物(NY) 43.60 -0.91 -2.04%
CRB 商品指数 226.31 0.61 0.27%
金 先物(NY) 842.70 6.20 0.74%
プラチナ 先物(NY) 849.50 10.30 1.23%
銅 先物(NY) 137.85 -2.65 -1.89%
小麦 先物(シカゴ) 544.00 24.00 4.62%
大豆 先物(シカゴ) 863.00 13.50 1.59%
トウモロコシ先物(シカゴ) 394.00 18.75 5.00%

市場データの詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

2008_12_16.pdf                      

                         2008_12_17Q

【速報】 12月16日の市場

MICEX指数[チャート] 日本時間 18:30 現在(現地時間 午後12:30)
647.74 (前日比 0.88%高)

 前日のロシア市場終了時と比べ、原油先物価格が石油輸出国機構(OPEC)による大幅減産計画が世界的な需要減少を打ち消すことが本当に出来るのか、との懸念から10%近く急落したことで、MICEX指数は下落して取引を開始した。一時前日比1.34%安の633.45まで下げたが、そこからは本日の米国での重要イベント(米公開市場委員会(FOMC)、大手証券の決算発表)を控えて様子見気分も強く、下値を売り込む動きとはならなかった。FOMCで0.5%以上の大幅利下げが決定されるうえ、量的緩和策が打ち出される、との期待から欧州株がしっかりとしていることが相場を下支えしている。ロシア大手証券ルネッサンス・キャピタルが来年のRTS指数は60%程度上昇し1100に達する、とする見通しを明らかにしたことも好感されたもよう。11月の鉱工業生産は急落したものの、昨日リークされた通りの内容であったため、材料視されなかった。


Market News

■11月の鉱工業生産、前年比8.7%減
ロシア連邦統計局は16日、11月の鉱工業生産が前年比8.7%減となった、と発表した。前月比では10.8%減であった。これは2003年の現行での統計開始以来初めてとなる前年割れ。減少幅としてはロシア危機のあった1998年以来となる。ある程度予想されていたこととはいえ、金融危機の悪影響が実体経済に明確に波及したことを示す内容となった。特に鋼管が38.7%減、鉄鋼材料のコークス炭が38.7%減、トラック生産が58.1%減、無機肥料51.6%減といったところが目立った。

■ガスプロム(GAZP
インターファックス通信によると、業者向け・家庭向け天然ガス価格の引上げ幅を5%にとどめる、と政府消息筋が明らかにした。ただすでに承認済みとなっている業者向け19.6%、家庭向け25.0%の引上げ幅をいかに変更するかは不明、としている。ただ今のところ株価への影響は限定的。先週電力料金の引上げ幅縮小方針が打ち出されてから、電力生産のエネルギー源となる天然ガス料金の引上げ幅も大幅に縮小せざるを得ない、との観測が強まっていた。


■薬局チェーン36.6(APTK
発行済み株式数のほぼ10倍にあたる新株発行を行い、借入金返済資金を調達する計画を明らかにした。正式には1月の株主総会での承認が必要となる。製薬子会社ヴェロファルム(VRPH)を売却する計画、との新聞報道が今月初旬あったが、株価低迷で十分な資金を確保できない、と判断したもよう。一株利益の希薄化が嫌気され、16日には(極端な薄商いの中記録したものを除くと)事実上の上場来安値を更新した。

12月15日の市場

ロシア株式市場 反発
ルーブル安進行の悪影響は限定的。OPEC大規模減産観測から原油先物価格が急騰し、石油株中心に上昇


  15日のロシア株式市場は、反発。株式市場取引開始直前に、ロシア中央銀行は11月から6度目となるルーブル取引レンジの0.30ルーブル(約1%)拡大を実施した。ただ市場では今後10%以上のルーブル下落を予想する向きが大勢のなか、株式市場への悪影響は限定的であった。ルクオイル(LKOH)CEOが、17日に予定される石油輸出国機構(OPEC)の臨時総会での大規模減産にロシアが同調する、との見解を示したことで原油先物価格が上昇、ルーブル下落はコスト減につながるとの見方もあり、大手石油関連株中心に上昇した。その後も原油先物価格は、OPEC議長が大規模減産は必要で、加盟国全てがそれを支持している、と発言し一時1バレル=50ドルの大台をほぼ2週間ぶりに回復し、MICEX指数もこの日の高値前週末比5.77%高の656.31を記録した。その後原油先物価格が値ごろ感と米経済統計が悪化を示したことで上昇幅を縮小すると、MICEX指数も寄付き水準まで値を戻して一日の取引を終えた。16日以降に発表予定の11月の鉱工業生産が現在の統計手法となった2002年以来初めてとなる前年比マイナス、それも‐8.7%の大幅減となる、との消息筋からの情報をインターファックス通信が伝えたことも嫌気された。MICEX指数の終値は前日比3.47%高の642.08、RTS指数は5.67%高の689.17。

  原油先物価格が上昇したことで、主力のエネルギー関連が上昇を主導した。なかでもルクオイルは、スペインの石油大手レプソル株購入交渉は最終合意に至っていないとの声明を発表し、資産流出懸念が後退して8%超の上昇となった。天然ガス関連は、来年の公共料金の値上げ幅が抑制されるとの政府方針が発表されてから、さえない相場展開となっていたが、15日は米金融大手シティ・グループが、ノヴァテク(NVTK)の株価は最悪のケースも織込み済み、とのレポートを出し7%超の上昇、同業世界最大手のガスプロム(GAZP)は1.33%高。アエロフロート・ロシア航空(AFLT)は、海外航空会社から徴収していた、ロイヤリティーが本来ロシア航空管制当局に支払われるべきもの、として独占禁止局が調査に乗り出した、と伝えられ5%近い下落となった。

  プーチン首相は、政府が1500社以上の主要企業に対して財務的支援を実施する、との計画を明らかにした。政府は対象企業の株式を購入したり、税務負担の軽減、貸付金に対する保障などを行う。現在政府は連邦・地方政府レベルで対象企業の選出をしており、近日中に決定する、としている。これに併せてクドリン財務相は、GDPの85%を占める大企業300社に対する優遇資金供給策を策定中、と発表した。対象は従業員数4000名以上、生産高で160億ルーブル(約525億円)以上の大企業で、申請があれば優先的に必要資金の供給が受けられるという。これらの施策の有効性はむしろ政府の支援が財政的にどこまで続けられるかにかかっている。現状の原油価格では、大幅な税収減から来年には財政が赤字に転ずる懸念があり、政策の持続性に市場関係者は懸念を抱いている。ロシアが今回OPECの減産に積極的に協力する姿勢を示しているのも、原油価格を現状より引上げて、税収を確保する狙いがある。

  本日のロシア市場は下落して寄り付くことになりそうだ。昨日のロシア市場終了時よりも原油先物価格が10%近く下落しているためだ。一時50ドルを記録した原油先物価格はその後、値ごろ感から利益確定売りに押されたうえ、OPECが市場予想の日産200万バレルもの大幅減産を打ち出せるか、また決定したにしろ減産策が、石油収入に頼らざるを得ない参加各国に正しく履行されるか、または減産が実行されたにしろ世界的に景気が急減速している現状で需要の急減に十分対応できるのか、というさまざまな懸念が改めて高まり、NY市場で急落した。ロシアの石油輸出量は日産420万バレル(10月のパイプライン運営会社トランスネフチ資料)程度であり、最大30万バレルという協力減産幅は決して小さくない数字だ。いずれにしろOPEC減産への期待によって原油先物価格が上昇していたことがこの日の相場展開で明らかとなったようだ。16日は米公開市場委員会(FOMC)での金融政策決定や米証券大手の9-11月期決算が予定されており、様子見気分が強まりそう。11月の鉱工業生産の発表は、もし報道通りの数字であれば、すでに昨日の相場でこなした材料として、大きな影響はないであろう。

株式市場 終値 前日比 騰落率
MICEX 指数 642.08 21.55 3.47%
RTS 指数 689.17 36.96 5.67%
   
ダウ工業株30種平均 8564.53 -65.15 -0.76%
ダウ ユーロ50種株価指数 2407.47 -11.44 -0.47%
MSCI 新興国株指数 562.67 10.96 1.99%
日経平均株価 8664.66 428.79 5.21%
CME 日経平均先物 (円建て) 8580.00 -50.00 -0.58%
シカゴ日経先物の前日比・騰落率は大証先物終値との比較です。  
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