2009年11月25日ロシアニュース
1.中央銀行がリファイナンス金利を0.5%引き下げ
ロシア中央銀行は11月25日より、リファイナンス金利を0.5%引き下げ、9%とする。その他のオペレーションに関しても0.5%引き下げる。
中央銀行は今回の利下げに関して、資金調達をより容易にし、最終需要を刺激するためとしている。
2.ズベルバンク(SBER)、09年1-10月期純利益は大幅減
ズベルバンクはロシア会計基準に基づく2009年1-10月期決算を発表、純利益は前年同期比1130億ルーブルから大幅減の171億ルーブルとなった。
今期は営業収入(貸倒引当金繰入前)が27.3%増、純金利収入が38.4%増、純手数料収入が7.7%増、営業経費が2.2%減、貸倒引当金繰入費用が4.2倍に、税引き前利益が前年同期1437億ルーブルから221億ルーブルに縮小した。
期間中、資産はほぼ横ばいで推移、2009年11月1日時点で6兆7270億ルーブルとなった。今年9ヶ月の企業向け貸出増加率は業界平均の1.6%を大幅に上回る7.5%となり、同行のシェア(市場占有率)は30.5%から32.3%に拡大した。
国内非金融機関に対する積極的な貸出を姿勢を継続、10ヶ月間の貸出金額は約3兆3000億ルーブルとなった。うち3400億ルーブルは10月中に貸し出された。貸出金総額は年初来9.2%増の4兆3470億ルーブルとなった。
一方、個人向け貸出は国民所得の縮小により低迷し、10ヶ月間で7.0%減少し、1兆1700億ルーブルとなった。しかし、下半期には状況が安定、10月には複数の支店で個人向け貸出が上向き、個人向け貸出金額減少幅は0.05%にとどまった。
個人預金残高は10ヶ月間で3340億ルーブル増加し、3兆4590億ルーブルとなった。法人預金残高は1450億ルーブル減少し1兆6560億ルーブルとなったが、個人預金の伸びがカバーした格好だ。
中央銀行の計算法による自己資本は、10月中0.4%増加し、11月1日時点で1兆3400億ルーブルとなった。年初来では15.9%増。自己資本比率は23%の水準となっている。
なお、同社普通株式の売買単位は1株で、最低売買金額は218円程度。24日終値前日比-0.85%。優先株式の売買単位は1株で、最低売買金額は165円程度。24日終値前日比-0.13%。
《会社概要》
ズベルバンクはロシア最大手銀行。銀行業務全般に関するサービスを提供。個人顧客部門におけるリーダー的地位を保持。総預金残高の約半分は個人による資金。ロシア最大級の支店網を保有する。支店総数は20,000店。個人及び法人向け貸付が主要収入源である。主要株主はロシア連邦中央銀行であり、株式の約60%を保有。
3.カマズ(KMAZ)、ダイムラーと共同出資会社に総額1000万ユーロ
カマズと独自動車大手ダイムラーは、共同出資する軽トラック生産販売会社ふそうカマズ・トラックロシアに410万ユーロを出資する。また、大型トラックアクトロスとアクソールの生産販売を行うメルセデスベンツトラックヴォスクトークには590万ユーロを出資する。
カマズとダイムラーは24日、折半出資で2つの会社を設立することで合意したと発表していた。2社の生産拠点はナベレジヌィエ・チェルヌィに置かれる。計画ではふそうカマズ・トラックロシアは2010年第1四半期に営業を開始する見込みで、本社はカザン。一方、メルセデスベンツ・トラックヴォストークは2010年第2四半期からカマズの生産施設を使ってセミノックダウン方式でアクトロスとアクソールの生産を開始する。販売は2010年1月に開始する。
なお、同社普通株式の売買単位は1株で、最低売買金額は228円程度。24日終値前日比+5.63%。
《会社概要》
カマズはロシア大手自動車会社。主にトラック、トレーラー、バス、トラクター、自動車部品を生産。主要な企業はタタールスタン共和国のNaberezhnye Chelnyに位置。ロシア以外に、ポーランド、カザフスタン、アゼルバイジャン、ウクライナ、エチオピア、ベトナムにおいて生産活動を展開。製品は40カ国に輸出されている。
4.ポリメタル(PMTL)、MICEXでリストBからA1に移行
ポリメタルの普通株式がMICEXにおいてリストBからリストA1に移行した。
なお、同社普通株式の売買単位は1株で、最低売買金額は868円程度。24日終値前日比-0.28%。
《会社概要》
ポリメタルはロシア大手金・銀生産会社。探査・採掘・加工・生産・販売を実施。ロシアのマガダン、スヴェルドロフスク、チタ、ハバロフスク、クラスノヤルスクにおいて活動を展開。主要株主はNafta-Moscowである。
5.薬局チェーン36.6(APTK)、SIAインターナショナルに株式売却か
ロイター通信は、薬局チェーン36.6が製薬卸売販売業者SIAインターナショナルに株式を売薬する可能性があると報じている。SIA側はこの情報を公式に認めていないが、ロイター通信によると、薬局チェーン36.6の25から40%株式を取得するか可能性がある。
なお、同社普通株式の売買単位は1株で、最低売買金額は868円程度。24日終値前日比-0.28%。
《会社概要》
薬局チェーン36.6ロシア大手美容・健康商品小売会社。ロシア国内29地域、90都市において事業を展開。1224店舗を保有。ロシア美容・健康商品取扱企業中、最初にIPOを実施。5年以内に、美容・健康商品小売市場の15%を占める戦略を策定している。
6.マグニト(MGNT)、ガリツキー社長が持分比率を引き下げ
マグニトのガリツキー社長は、同社株式の保有比率を37.0177%から34.6340%に引き下げた。同時に、アルチュニャン第1副社長は0.2243%から0.2099%に、チェニコフ代表取締役は0.1682%から0.1574%に、ブチェンコ取締役は0.0865%から0.0809%にそれぞれ保有比率を引き下げた。
今年10月末、マグニトはSPOにより、1株あたり65ドルで568万株を募集した。グローバル預託証券(GDR)形式で普通株式568万株を追加発行、世界の機関投資家に配分され、この結果浮動株の割合は約47.8%となった。このほか、同社株主のラビニインヴェストメント社、ラヴレノ社、ゴルデイチュク氏がGDRあるいは普通株式を240万株分売却した。
マグニトは株式募集により調達した資金をハイパーマーケットやスーパーマーケットの拡大や、自社の物流基地強化に用いる意向。
なお、同社普通株式の売買単位は1株で、最低売買金額は5499円程度。24日終値前日比+1.11%。
《会社概要》
マグニトはロシア大手食品・日用品小売会社。国内630都市に2000以上の店舗を保有。南部・中央・沿ヴォルガ連邦管区において事業を展開。7つの配給センターを含む自社物流システムを持つ。
7.ヴィムペル・コミュニケーションズ(VIMP)、第3四半期純利益は倍増
ヴィムペル・コミュニケーションズは米国会計基準に基づく2009年第3四半期決算を発表、純利益は前年同期65億1300万ルーブルから倍増の135億1300万ルーブルとなった。
純営業収入は713億ルーブルで、前期を3.3%、前年同期を3.5%上回った。OIBDAは前期比2.9%増の360億ルーブルと、記録的水準に達した。固定・携帯電話事業の連結OIBDA収益率は50.4%と、高い水準を維持した。
営業利益は前年同期比3.4%増の222億9900万ルーブル。
負債額は前期末時点の63億ルーブルから今期末時点には55億ルーブルに縮小した。
加入者数は前期より170万人増加し、6540万人となった。
《会社概要》
ヴィムペル・コミュニケーションズはロシア・CIS諸国大手携帯通信会社。国内で最も有名な商標「Beeline」で携帯通信及びインターネットのブロードバンドサービスを提供。ロシア以外にカザフスタン、ウクライナ、ウズベキスタン、タジキスタン、グルジア、アルメニアにおいて事業を展開。ロシアの会社で最初にNYSEに上場。
8.タトネフチ(TATN)、協調融資で15億ドル調達
タトネフチは、ウエストLB、ユニクレジット、RBS、ガスプロム銀行が主導するシンジケート団と、融資契約を締結した。調達資金はニジネカムスクに建設される石油精製・石油化学工場の複合施設に振り向けられる。
なお、同社普通株式の売買単位は1株で、最低売買金額は868円程度。24日終値前日比-0.28%。優先株式の売買単位は1株で、最低売買金額は200円程度。24日終値前日比+0.95%。
《会社概要》
タトネフチはロシア大手石油会社。タタールスタン共和国に位置。主要事業は石油・ガス及び石油化学製品の生産・精製・販売である。ロシア国内第6位の石油会社であり、国内生産量の5.24%を占める。国内石油総輸出の5%を占める。主要株主はタタールスタン共和国。
2009_11_25 O