ロシア進出支援とロシア株専門の証券会社、ARUJI GATE証券(アルジゲート証券)

ロシア企業ニュース: 2007年6月

6月29日(金)付ロシア企業ニュース

1) ルクオイル:第1四半期報告に投資家は落胆

ルクオイルは米国一般会計基準(GAAP)による第1四半期決算を以下のとおり発表。
   売上:156億5200万ドル(同比5%増)
   純利益:12億9900万ドル(前年同期比23%減)
   EBITDA:24億3200万ドル(同比13%減)
   投資額:18億9900万ドル(同比43%増)
   営業経費:14億4300万ドル(同比35%増)
   探査・採掘費:17億1600万ドル
   加工・販売費:2億7700万ドル
   石油化学部門:4400万ドル
ルクオイルのプレスリリースによると、今期の業績低下は、石油及び石油製品価格の下落、輸出関税率と輸送費の上昇、ドルに対するルーブル強化によるもの。しかし、これらのマイナス要因の一部は、生産量の増加と業務の合理化によって相殺され、またロシア国内外の新規大型プロジェクトの実施と現行プロジェクトの採掘合理化によって、調査・採掘部門における投資が拡大。
なお今期採掘量に関しては、
   石油:1億8060万バレル(原油:2440万トン)
   天然石油ガス:35億8100万立方メートル。


2) ガスプロム:好業績を発表

国際財務報告基準(IFRS)による2006年第4四半期報告がガスプロムでおこなわれた。
   売上:5707億8300万ルーブル(前年同期比19%増)
   純利益:1710億4900万ルーブル(同比2倍強増)
2006年度全体では
   売上:2兆1521億1100万ルーブル(前年比56%増)
   EBITDA:9556億3400万ルーブル(同比65%増)
   純利益6133億4500万ルーブル(同比97%増)
   営業経費:1兆3639億2300万ルーブル(同比47%増)。同経費の拡大は、主にガスプロムネフチの統合(シブネフチを買収後ガスプロムネフチへ改名)によるもの。
収益税(所得税):2196億400万ルーブル(前年比64%増)。実効税率は25.7%(前年:29.8%)
純負債:8078億1400万ルーブル(前年比1%増)。


3) モスエネルゴ:設備容量4500メガワットを増加

6月28日モスエネルゴは、ロシア首都圏及び中央部の電力供給能力向上をテーマとした記者会見を開催。2007年から2011年までの中長期投資計画に基づき、新規設備容量14,497.5メガワットの導入を予定。対象地域における発電能力の増設は、2020年まで年間導入規模800から900メガワットの予定。 発電容量として2006年に新たに146メガワットを追加し、今年は556メガワット(熱併給発電所の蒸気ガス装置PGU-450Tを含む)を計画。
同社取締役のA. Kopsovによると、ロシア中央部にある4つの国家地域発電所(Konakovо, Kostroma, Shchekinо, Cherepetsk)や、モスクワ電力システムに関連する各発電所、地域電力会社グループに含まれる小規模発電所の経営権を取得する意向があるとのこと。
KostromaとCherepetskの国家地域発電所は第3卸売電力に、Konakovоは第5卸売電力に、Shchekinоは第4地域電力にそれぞれ属しており、各電力会社はこのモスエネルゴ側のコメントに当惑している。
モスエネルゴの設備容量は総計10,677メガワット、熱容量34,290Gcal/h。評価額は1キロワットあたり609ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は0.236ドルから0.248ドルの範囲。2007年6月28日現在、3%の過小評価。


4) メチェル:2006年度の純利益が大幅に増加

メチェルがおこなった2006年度決算の概要:
   売上:44億ドル(前年比15.6%増)
   営業収益:7億2570万ドル(前年比40.7%増)
   純利益:6億320万ドル(前年比58.3%増)
   連結EBITDA:11億ドル(前年比47.1%増)
【採鉱部門】
   売上:13億ドル(連結純売上の30.4%、同部門前年比22%増)
   営業収益:3億2200万ドル(前年比19.8%減)
   EBITDA:4億810万ドル(前年:4億6570万ドル)
   EBITDAマージン:23.8%(前年:32.5%)
【冶金部門】
   売上:31億ドル(前年比13%増)
   営業収益:4億370万ドル(同比252.7%増)
   EBITDA:6億6010万ドル(前年:2億6050万ドル)
   EBITDAマージン:21.4%(前年:9.4%)
メチェルは、金属部門の成長を好業績によって証明。同社グループは2007年には更に成果を上げることが予測される。



情報提供:Solid IFC

6月28日(木)付ロシア企業ニュース

1) ロスネフチ、随伴ガスの加工・製品販売事業へ

6月25日、ロスネフチと有限会社"Sibur"は、随伴ガス加工及びその製品販売における相互理解に関する覚書に調印。覚書では、"Sibur"Holding傘下にある"ユジノ・バルィクガス加工施設"会社の設備を基礎として、双方同率出資の共同企業の設立を予定しており、年間で最大30億立方メートルの随伴ガス加工を計画。ロスネフチの産地でガス生産量が増加する場合は、同施設での加工量の更なる拡大が見込まれる。

【補足】
公開型株式会社"Sibur Holding"の株主構造は、
   25%+1株:ガスプロム
   75%+1株:ガスプロムバンク
有限会社"Sibur"は、公開型株式会社"Sibur Holding"の運営組織として実務を担当。


2) 第5地域電力が第1四半期配当支払

第5地域電力(TGK-5)の2007年第1四半期純利益は4億4501万1000ルーブル、うち3億ルーブルが配当の支払に充てられる。臨時株主総会において1株あたり配当額を0.000333141ルーブルとすることで承認。
TGK-5の設備容量は総計2,467メガワット、熱容量9,040Gcal/h。評価額は1キロワットあたり482ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.00171ドル、上限0.00180ドル。2007年6月27日現在、35%の過小評価。


3) 第9地域電力:RTSの上場区分契約

6月27日、第9地域電力(TGK-9)は普通株の上場区分契約をRTS取引所と締結。
TGK-9の設備容量は総計3,280メガワット、熱容量16,952Gcal/h。評価額は1キロワットあたり556ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.00036ドル、上限0.00038ドル。2007年6月27日現在、18%の過小評価。


4) 第4地域電力:最小評価発電5社のうちの一社

第4地域電力(TGK-4)の設備容量は総計3,324メガワット、熱容量17,384Gcal/h。評価額は1キロワットあたり448ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.00157ドル、上限0.00158ドル。2007年6月27日現在41%の過小評価で、最小評価を受けている発電5社のうちの一社とされている。今般TGK-4では、タンボフとリペツクの支店を統合することになる。
TGK-4の支店である「タンボフ地域発電」(公開型株式会社)が9月1日よりリペツク支店へ編入。タンボフ地域発電会社には、タンボフ熱併給発電所、コトフスク熱併給発電所、タンボフ熱供給網が含まれている。


5) シビリテレコム:国際財務報告基準による2006年度財務報告

国際財務報告基準(IFRS)による2006年度連結決算内容がシビリテレコムより発表された。
連結収益:301億7460万ルーブル(前年比10%増)
この収益の内訳は、携帯通信事業:27.4%、地域電話接続:26.8%、ロシア国内の通信事業体向けサービス:15.2%、地域内通信:12.3%、インターネット・データ転送、IP電話などの新規サービス:5.7%など。
増収要因として、携帯電話及び固定電話のユーザー層拡大やブロードバンド回線サービス、各通信事業体との関係変更、Calling Party Pay(CPP)方式を導入したことが挙げられる。
一方、純利益は11億5950万ルーブルと前年比21%減。
Solid IFCでは優先株の目標価格を0.075ドル-0.078ドル/株まで低下。普通株の適正価格は0.105ドル-0.113ドル/株。



情報提供:Solid IFC

6月27日(水)付ロシア企業ニュース

1) 資産増殖にはげむロスネフチ

ロスネフチが間接的に100%を保有している有限会社Neft-Aktivは、有限会社Uniteksの資産購入に関する契約を締結。この資産には、ロシア国内のヨーロッパ部(ウラル山脈以西)及び南部のガソリンスタンドネットワークや石油補給備蓄地点が含まれる。ロスネフチのプレスリリースによると、Neft-AktivはUniteksに対価として163億2400万ルーブル支払済。この購入額は、ユコス社から競売でUniteksが落札した価格より38億6400万ルーブル高い。
ロスネフチでは今後、ユコス本社ビルなどの買取につきプラナ社と協議を行う予定。なお、5月の競売でプラナ社がこの資産を落札した価格は約1000億ルーブルだった。


2) 第6地域電力が追加発行を予定

6第6地域電力(TGK-6)の取締役会で臨時株主総会の議題を決定:
議題1.TGK-6の再編について:ジェルジンスク熱併給発電会社とペンザ暖房ヒーティングシステム会社の同社編入、編入契約の承認。
議題2.TGK-6の授権資本増加について:同社に編入される会社の株式を同社株へ転換することによる追加株の募集・売出し。
TGK-6の設備容量は総計3,140メガワット、熱容量10,825Gcal/h。評価額は1キロワットあたり452ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.00152ドル、上限0.00160ドル。2007年6月27日現在、14%の過小評価。


3) ノリリスク・ニッケル:LionOre社の全株購入に関する最後の障害をクリア

ノリリスク・ニッケルは、カナダ政府当局からLionOre社(カナダ)の支配権を得る取引に関する承認を6月25日に受け、本取引に必要な関係先からの許可をすべて完了したと発表。ノリリスク・ニッケルがLionOreに提示した購入価格は、6月28日20:00(カナダ・トロント時間)まで有効とされる。一方Xstrana社からのLionOreに対する提示も同日まで延長済。提示内容はノリリスク・ニッケルより9%低く、Xstrana側はノリリスク・ニッケルが認可を取得できないことを期待していた模様。しかし、Xstranaが提示価格を引き上げる可能性はまだ残っている。



情報提供:Solid IFC

6月26日(火)付ロシア企業ニュース

1) ガスプロム、EniNeftegazよりガスプロム・ネフチを買戻し予定

ガスプロムは、イタリアの石油会社ENIと電力会社ENEL の合同企業である有限会社EnelEniNeftegazからガスプロム・ネフチの20%株をオプション期間中に買い戻すことを予定。
EnelEniNeftegazは4月にガスプロム・ネフチの20%株式とユコスのガス関連資産に対し1515億3600万ルーブルで落札。この取引の直後、ENIはガスプロムにガスプロム・ネフチ株20%を37億ドルで売却することを言明したため、ガスプロムはENI及びENELと当該資産に関する2年間のコール・オプション契約を締結した。しかしながら、ENIのCEOスカロニ氏がコリエレ・デレ・セラ紙の記者に語ったところによると、このガスプロム・ネフチ株を手放したくはないとのこと。ガスプロムもこの意向に沿って動くことは考えられるが、その場合は等価の外国資産との交換が条件となる。


2) 第2卸売電力:追加放出

6月22日に開催された第2卸売電力(OGK-2)年次総会で、投資誘致を目的とする株式追加放出を承認。放出される120億株は、授権資本の45.3%、追加資本の32.2%に相当する。価格は未定。追加放出される株の売出しは9月末を予定。
OGK-2の設備容量は総計8,695メガワット、熱容量1,493Gcal/h。評価額は1キロワットあたり463ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.205ドル、上限0.215ドル。2007年6月18日現在、37%の過小評価。


3) 第1卸売電力株の取引を今週中に再開予定

第1卸売電力(OGK-1)の社長V. Khlebnikov氏は、同社株の取引が今週中に再開される見込みであることを公表。普通株を低い額面価格の普通株に転換して発行・売出しを開始するため、当該株の取引はRTSのクラシック市場で5月17日より、RTSのT+0市場(約定と決済が同日の取引)及びMICEXでは5月22日より停止されている。


4) 第1卸売電力株式の2007年純利益は17億ルーブル以上を予測

第1卸売電力(OGK-1)の同社社長は今年の純利益として17億1900万ルーブルを計画。2006年度は売上128億ルーブル、4億5100万ルーブルの純利益を計上(ロシア会計基準による)。
OGK-1はロシア電力部門再編の過程で設立された火力発電所のうち最大容量を有する。設備容量は総計9,513メガワット、熱容量2,920Gcal/h。評価額は1キロワットあたり527ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.133ドル、上限0.140ドル。取引停止前日において、6%の過小評価となっていた。



情報提供:Solid IFC

6月25日(月)付ロシア企業ニュース

1) ガスプロム、イタリアのENIと新パイプライン建設を計画

6月23日(土曜日)、ロシア天然ガスの欧州向けパイプラインの新たなルート"South Stream"を建設する計画が発表された。このプロジェクトの覚書に調印した事業主は、ガスプロムとイタリアのENI社。
欧州向けガス供給についてこれまで、既存のロシア・トルコ間黒海パイプライン"Blue Stream"をイスタンブールまで拡大、ギリシアを経由して西欧諸国へ輸送することとされていた。
今般の新ルートでは、クラスノダール州ジュブガ地区のコンプレッサーステーションから黒海を経てブルガリアのヴァルナに至るパイプラインの建設が予定されている。海底パイプラインの距離は約900km、深さは2kmまで達する。建設費用及び資金調達方法については現段階で公表されていない。


2) コヴィクタ・ガス田を失ったTNK-BP

ガスプロムは6月22日、コヴィクタ油田でTNK-BPが所有していた権益の買戻に関する協議を終了。TNK-BPはコヴィクタ油田の免許剥奪を免れたものの、今後の開発はガスプロムが実施することになる。TNK-BPにはコヴィクタ開発の権利が残されているが、そのためには同社株主が資産の一部を、ガスプロムとの提携で設立する共同企業に対し、オプションで譲渡しなくてはならない。TNK-BPは、22日、同社保有のコヴィクタ事業主であるルシア・ペトロリウム社の保有持株(すなわち権益)及び東シベリアガス会社の持株の全てを90日後にガスプロムへ売却することで合意。取引額は未定であるが、ガスプロムによる試算では6億ドルから8億ドル。一方、コヴィクタ油田へ既に8億2000万ドルを投入しているTNK-BPでは7億ドルから9億ドルを見込んでいる。同社代表によると、今回得た資金を実施中の他事業へ投資の予定。


3) 第1地域電力:国際財務報告基準による2006年度財務報告

第1地域電力(TGK-1)が初めて発表した国際財務報告基準(IFRS)による2006年度連結決算内容は以下のとおり。
   売上:215億9370万ルーブル
   税引前利益:22億7568万ルーブル
   純利益:15億5675万ルーブル
   1株あたり利益:0.0032ルーブル
TGK-1の設備容量は総計6,249メガワット、熱容量14,735Gcal/h。評価額は1キロワットあたり669ドル。Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.00134ドル、上限0.00141ドル。2007年6月22日現在、3%の過大評価。


4) 第4卸売電力株式の追加放出が登録

投資誘致を目的として7月に実施される第4卸売電力(OGK-4)の株式追加放出が連邦金融市場局で登録された。放出株式数は230億株、額面価格0.4ルーブルとなる。
この株式放出と共にロシア統一電力システムが保有する持株も売り出され、合計で60%以上のOGK-4株が投資家へ提示されることになる。これらのOGK-4株については、単一の投資家が一括購入するのではないかと予想されている。
OGK-4の設備容量は総計8,630メガワット、熱容量2,179Gcal/h。評価額は1キロワットあたり655ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.110ドル、上限0.115ドル。2007年6月22日現在、4%の過大評価。


5) Enel(イタリア)、第5卸売電力株を 29.99 %まで買い増し

イタリア電力公社のEnelは、6月初旬にロシア統一電力システムが保有する第5卸売電力(ОGК-5)株の25.03 %を落札したが、その後持ち株比率を29.99%まで高めた。Enel社のGeneral Director であるコンティ氏はОGК-5 を傘下に治める方針を明らかにしており、他の株主からОGК-5株の買取提案を実施する方針である。
Solid社のコメント: ロシアの法律によると、持分の30%を超える株式買取、つまり、Enel社がさらにОGК-5株を取得するには他の株主に対して公開買い付けを行う義務が生じる。OGK-5 の設備容量は8,672 MW, 熱容量は一時間当り2,242 Gcalである。OGK-5のキロワットあたりの理論価格は636ドルとなる。当社では他の卸売電力各社に比べ、電力ポートフォリオのバランス(石炭発電比率40%、サービス地域の電力消費拡大)が取れている点で優位、とみる。当社の評価では、OGK-5の理論価格の下限は0.153ドル(約3.960ルーブル)、上限は0.161ドル(約4.167ルーブル)で、6月25日現在、約3%割安になっている。


6) ウラル通信情報:国際財務報告基準による2006年度財務報告

ウラル通信情報は、以下のとおり国際財務報告基準(IFRS)による2006年度連結決算を発表(監査法人はErnst & Young)。
収益:339億ルーブル(前年比7%増)
同社では市外・国際通信サービスからの収益がなくなったものの、携帯通信や新規事業、通信事業体向けサービスなどの業務による収入が、今回の好業績へ結びついた。
携帯通信サービスによる収益:101億ルーブル(前年比11.9%増)対売上比29.9%。
 新規事業(インターネット、ISDNなど)やデータ通信による収益:26億ルーブル(前年比46.9%)、対売上比7.6%。
営業経費302億ルーブル(前年比12.6%増)は、主に減価償却費の増加(+28.4%)、年金債務の拡大による人件費拡大(+17.2%)による。
当社Solid IFCではウラル通信情報の評価額を見直し、DCF法で算出した数値をもとに適正価格範囲を修正:普通株は0.07ドルから0.075ドル(+7%)、優先株は0.045ドルから0.05ドル(+17%)。


7) ノリリスク・ニッケルに対し銀行が60億ドルを提供

LionOre社(カナダ)の流通している普通株の全株式購入のための資金調達として、ノリリスク・ニッケルと、BNP Paribas、Societe Generaleの各銀行は6月22日、総額60億ドルの融資限度枠設定で合意し、調印した。LionOreのノリリスク・ニッケルに対する売却価格27.5カナダドル/株の有効期間は6月28日まで。
ノリリスク・ニッケルの2006年業績は、売上115億ドル、純利益59億米ドル。
LionOreの2006年業績は、売上11.2億ドル、純利益4億2855万米ドル。
LionOreは、現在のニッケル年間生産量34000トンを2012年までに80000トンへ拡大する予定。
尚、今回の取引によって、LionOre資産を再配分する際、金採掘資産が割引価格でポリュス・ゴールドに割当てられるかもしれないため、ポリュス・ゴールドも恩恵を受ける可能性がある。ポリュス・ゴールドの金産出高は2006年121万オンス、同年LionOreでは15万5200オンスだった。
当社Solid IFCでは、ノリリスク・ニッケル、ポリュス・ゴールド両者とも市場において過小評価されているとの見解。



情報提供:Solid IFC

6月22日付ロシア企業ニュース

1)ロシア統一電力システム(EESR)、2008年までに第4卸売電力OGK-4を放出

ロシア統一電力システム保有の第4卸売電力(OGK-4)株放出は2段階で進められる。第一段階として、ロシア統一電力システムは7月に、同社株の50%+1株の売り出しを計画している。第二段階として、残りの株式放出を実施予定。第4卸売電力株の合計64から65%が投資家へ売り出されることとなる。第4卸売電力の発電容量は8,630メガワット)で、熱容量は2,179Gcal/時。1キロワットあたりの推計値は655ドル。SOLID社の評価では適正価格の下限は0.110ドル(約2.8468ルーブル)、上限は0.115ドル(約2.9762ルーブル)


2)ガズプロム、経済発展貿易省と合意に至らず

ガスプロムは6月20日、当局とロシア統一電力システム(EESR)解体・再編完了以前に特別持ち株会社を通じた卸売電力(OGK)株や地域電力(TGK)株 の交換のあり方について討議した。議論が対立した点は、連邦ネットワーク会社(FSK)株や水力卸売電力株の取扱いについて。ガスプロム側はこれらを国に返還して、代わりに卸売電力株や地域電力株を取得したい、としている。当局としては、これ以上この巨大天然ガス会社に卸売電力株や地域電力株の保有高を増やすことに反対している。 Solid IFKのコメント:ある研究によると、株式の支配力を得るために支払われるべき対価は、3.5%から191%と幅広く、中央値は30%。ガスプロムは第2地域電力や第6地域電力の支配権を得ることに関心があり、水力卸売電力やFSKに関心がない。現時点で両者は合意には至っていない。



3)レベディンスキー、配当を減額

国際財務報告基準(IFRS)に従った2006年度報告によると、純利益は8760万ドル+16% 6月20日に開催されたレベディンスキーの年次総会で2006年度の配当額が1株あたり28.42ルーブルで決議された。配当支払総額は5億8008万9000ルーブルとなる。ロシア会計基準に基づく純益の大部分(17億3200万ルーブル)が設備投資などの成長投資に充てられ、800万ルーブルが昨年度のレベディンスキー取締役への報奨として支払われる。 2006年度結果に基づく株主配当額は、昨年比2.4倍の減少(昨年度は1株あたり68.59ルーブル、総額14億ルーブルのうち会社経費として6億2190万ルーブル、取締役に750万ルーブルがそれぞれ割当) なお、2004年結果に基づく配当は支払われていない。



4) 薬局チェーン36.6:国際財務報告基準(IFRS)による2006年報告

国際財務基準(IFRS)に準拠した薬局チェーン36.6の2006年決算報告(監査法人:Deloitte)が発表された。 連結売上:5億2890万ドル(前年比73%増) 純利益:3450万ドル(純利益の増加は、昨年4月に「Verofarm」社のIPOに絡み同社株約30%を売却したことに関連) 連結EBITDAは2550万ドル(前年比9%増) 製造部門のEBITDAは2550万ドル(前年比17%増) 薬局チェーン36.6の成長とその2006年業績の正式発表の結果、当社Solid IFCではその適正価格を上方修正し、目標価格を1株あたり85ドルから89ドルとした。
【補足】
「Verofarm」社:薬局チェーン36.6グループに所属し、薬品製造を業務としている。上記の製造部門EBITDAとはこの「Verofarm」社のEBITDAを示している。

情報提供:Solid IFC

6月21日付ロシア企業ニュース

1) 第5地域電力(TGK-5)に対し、IES社は過半数以上保有を表明

IES社の上級副社長E.Smelov氏によると、同社は第5地域電力(TGK-5)の発行株式総数のうち、さらに約9%を市場から購入し、持株比率を過半数以上まで引き上げたい意向があることを公表。現在IESのTGK-5株式保有比率は約41%、そのほぼ全てが追加発行時に取得されたもの。
8月にTGK-5はロシア統一電力システムから分離され、ロシア統一電力システムの株主はそれぞれのロシア統一電力株式持分に応じTGK-5株を受取る。この際、市場で流通するTGK-5株の割合が高くなるため、IESが買い取ることが可能となる。
TGK-5の設備容量は総計2,467メガワット、熱容量9,257Gcal/h。評価額は1キロワットあたり467ドル。 Solid IFCの評価では、TGK-5の普通株適正価格は下限0.00171ドル、上限0.00180ドル。2007年6月20日現在、34%の過小評価。従って、今般の購入によりIES社は大きな利益を上げることが可能性となる。


2) ノリリスク・ニッケル:借入金によるLionOre取得が可能

ノリリスク・ニッケルの代表取締役D.Morozov氏は、カナダのニッケル・銅製造会社LionOre社株取得のため、60億ドルの資金調達を借入金で行うと発表。
LionOre社では、株主に対して63億ドルの価格でノリリスク・ニッケルからの買収を受けている旨を提議。(ノリリスク・ニッケルの買収提案は6月28日まで有効)。Solid IFCではLionOre社株主の決定がノリリスク・ニッケルの意向に適うものとなることを期待したい。



情報提供:Solid IFC

6月20日付ロシア企業ニュース

1) ロスネフチ、経営戦略発表を延期

ユーロ債発行条件決定前の「情報公開停止期間」のため、7月初めに予定していた経営戦略発表を延期‐同社広報部からの説明。
ロスネフチでは、取得したユコス資産及び取得後の業績及び今後の成長戦略に関する新計画を7月6日モスクワ、同11日ロンドン、同12日ニューヨークで発表することとなっていた。
以前本ニュースでお伝えしたとおり、同社では、今年夏までに最低50億のユーロ債発行を始める計画を立てている。


2)コヴィクタ・ガス田に関してガスプロムとTNK-BPが合意調整

ガスプロム経営陣のC.Sereznev氏は、「ルシア・ペトロリアウム」社を通じて、イルクーツク州にある広大なコヴィクタ・ガスコンデンセート鉱床のライセンスを所有しているTNK-BPとの間で、同地区ガス化事業提携の可能性について協議が進行中であると発表。現在はガスプロムと「ルシア・ペトロリアウム」社の間で技術的な調整が進められ、完了すれば、双方の妥協点が見出せる可能性がある。
TNK-BPは、コヴィクタからサヤンスクやアンガルスク経由でイルクーツクに到達するパイプライン建設を進行中。一方、南コヴィクタでチカンスク田を所有するガスプロムでは、パイプライン敷設に関し、コヴィクトからの重複ルート案またはカチュグを経てヴェルホレンスク、イルクーツクに至る案の二つが検討されている。
また、昨日(6月19日)天然資源省からは、コヴィクタ田のライセンス問題が数日以内に解決されるであろうとの情報があった。


3) 第5卸売電力と第5地域電力:8月にロシア統一電力システムから分離

第11回年次投資コンファレンスの場で、ロシア統一電力システムの取締役Y. Udaltsov氏は、ロシア統一電力システムの改革第一段階とされる第5卸売電力(OGK-5)と第5地域電力(OGK-5)の分離が今年8月に完了する旨を語った。
OGK-5の設備容量は総計8,672メガワット、熱容量2,242Gcal/h。評価額は1キロワットあたり636ドル。Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.153ドル、上限0.161ドル。2007年6月19日現在、2%の過小評価。
TGK-5の設備容量は総計2,467メガワット、熱容量9,257Gcal/h。評価額は1キロワットあたり467ドル。Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.00171ドル、上限0.00180ドル。2007年6月19日現在、34%の過小評価。

【捕捉】
第11回年次投資コンファレンス(11th Annual Investor Conference):ルネッサンス・キャピタルグループが毎年開催している投資フォーラム。今年の会期は6月18日から22日まで。


4) 第4卸売電力:追加発行の募集・売出しと国家保有株の放出

ロシア統一電力システム取締役Y. Udaltsov氏のコメントによると、国家保有分の第4卸売電力(OGK-4)株の放出及び同社の追加株の募集・売出しを同時に行なう。これによりOGK-4の64-65%の株式が市場で流通することになる。ロシア統一電力システムでは、OGK-4株への投資家は見つかると考えており、国家所有分の株式売り出しと追加株発行を今後も実施していくことは適切な方法であると述べた。
OGK-4の設備容量は総計8,630メガワット、熱容量2,179Gcal/h。評価額は1キロワットあたり655ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.109ドル、上限0.115ドル。2007年6月19日現在、2%の過大評価。


5) 9月に決定されるロシア統一電力システム解体問題

ロシア統一電力システムの取締役会は、同社改編に関する臨時株主総会の開催日を9月28日と確定することを今週金曜日に決定する予定。
なお、この臨時総会で再編完了に反対票を投じる株主からは株式が買い戻される。詳細については6月8日付ニュースをご参照。


6) モスエネルゴ:国家保有株式の売り出しは6月22日以降

ロシア統一電力システム再編過程で国家が保有するモスエネルゴ(第3地域電力、TGK-3)の株式売出しについては、統一電力システム少数株主の株式交換に関し同社取締役会議で議決された後に、決定される。-ロシア統一電力システム取締役Y. Udaltsov氏のコメントによる。
モスエネルゴの設備容量は総計10,611メガワット、熱容量34,174Gcal/h。評価額は1キロワットあたり612ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.232ドル、上限0.246ドル。2007年6月19日現在、3%の過大評価。


7) TMK:年間600万トンのパイプ生産を2010年までに達成

前述の投資コンファレンスで、TMKのC.Semerikov社長は「2010年までに年間600万トンのパイプ製造目標を達成し、うち40%以上を輸出に向ける」という計画を発表。
また、現時点50万トンの生産能力である大口径管部門に65万トン分を今年中に新たに追加増強する。
2006年‐2010年までの同社投資プログラムは14億ドルとなっており、今年度は5億ドルを投入する計画。
TMKは管製造業において世界3位。2006年の販売量は300万トン。輸出先は60カ国以上に及ぶ。
Solid IFCの見解では、TMKは今回公表した増産目標を達成できるものとし、まして同社製品の需要が落ちるという見込みも考えられない。



情報提供:Solid IFC

6月19日付ロシア企業ニュース

1) ロスネフチ:第1四半期報告

ロスネフチの2007年度第1四半期報告(US GAAP規準)は以下の通り。
   純利益:6億200万ドル(前年同期比24.9%減)
プレス・リリースによると、純利益はユガンスクネフチガスの追徴課税及び税率改正による修正済み。
   売上:82億2000万ドル(前年同期比12.2%増、前期比0.1%増
   売上増の原因は、主として石油・ガス・石油製品販売量の増加。
ユガンスクネフチガス追徴課税の修正済みEIBTDA:17億4100万ドル(対前年比9.3%減、前期比97.8%増)
なお、先日のユコス資産取得に伴うキャッシュフローについては、今般の業績で計上されておらず、次期の第2四半期報告で明らかにされる予定。


2) 第2卸売電力

ロシア統一電力システムの評価委員会で、第2卸売電力(OGK-2)の価値を40億ドルと評価。これはキロワットあたり460ドルの評価額に相当。同委員会が既におこなった評価によると、第3卸売電力86 億ドル、第4卸売電力60億ドル、水力卸売発電96億ドル。
【参考】
現在のOGK-2の設備容量は総計8,695メガワット。評価額は1キロワットあたり460ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.202ドル、上限0.215ドル。2007年6月18日現在、43%の過小評価。ロシア統一電力システムが承認したOGK-2の評価額は、同市場価格と同等。


3) 電力関連株の交換を求めるガスプロムに経済発展貿易省は難色

ロシア統一電力システムの再編完了までに、ガスプロムは、同電力システムの少数株主として付与される連邦ネットワーク会社と水力発電卸売電力の株式を国家に譲渡、その代償として国家より第2卸売電力(OGK-2)と第6卸売電力(OGK-6)の支配分株式を受取る‐ガスプロムが提案したこの株式交換に、経済発展貿易省は反対している。
同省関係者のコメントによると、「株式交換に際して、ガスプロムはOGK-2やOGK-6等の電力会社を独占的に取得してはならず、国家も連邦ネットワーク会社と水力発電卸売電力両社の支配分を超えた取得をしてはならない」。
ロシア統一電力システムの再編前におけるスキームを利用する場合、ガスプロムは各電力会社の支配分株式に対してプレミアを払わないこと、また再編後の国家保有各電力会社の持分が過少になり転売価値を毀損することを、経済発展貿易省では問題として指摘。
「Shannon Pratt's Control Premium Study」の調査データによるプレミア額の範囲は3.5%から191%と幅広く(中央値:30%)、ガスプロムもこの割増額を支払うことが当然であるとされる。


4) 中央テレコム:2006年財務結果に応じ、配当を3倍増

2006年度の財務結果に応じ、中央テレコムでは以下のとおり配当を支払。
   普通株1株あたり:0.199ルーブル(約3倍増)
   優先株1株あたり:0.389ルーブル(3倍強増)
以前にも報じたとおり、中央テレコムの経営陣が提案した普通株配当額よりも高い金額を同社取締役会議では推奨。優先株については同社経営陣が提案した配当額と同等。
配当支払総額は5億2032万6000ルーブル(2005年度:1億7323万8000ルーブル)
ロシア会計基準による中央テレコムの2006年度財務報告に示された純利益は20億480万ルーブル(対前年比3.1倍増)、このうち準備金に1億239万2000ルーブル、自己資本の拡大に14 億2500万ルーブルが充当される予定。
640万人以上のユーザーを有する同社では、電話通信からインターネット、データ転送、ケーブルテレビに至るまで幅広い通信サービスを提供。
授権資本額は63億1199万8965ルーブル、それぞれ額面価格3ルーブルの普通株1,578,006,833株及び優先株525,992,822株によって構成。



情報提供:Solid IFC

6月18日付ロシア企業ニュース

1) トランスネフチ:スルグトネフチェガスのためにもパイプラインを建設

先日のサンクトペテルブルグ経済フォーラムで、トランスネフチのS.ヴァインシュトク社長は、スルグトネフチェガスと今後積極的に提携していくことを明かした。スルグトネフチェガスでは、レニングラード州キリシ市に二つ目の石油精製工場(年間容量120万トン)を建設予定。
同氏によると、スルグトネフチェガスは石油製品の輸出に関心があり、同社のパイプラインを経由して製品の大部分を輸送する可能性が2010年までに見込まれるためとのこと。

【補足】
レニングラード州キリシ市にはスルグトネフチェガスの子会社として「キリシ石油オルグシンテズ」が既存。


2) 第2卸売電力株がMICEXの「B」リストに再上場

6月15日、第2卸売電力(OGK-2)普通株の「B」リスト上場に関し、MICEXと契約を締結。OGK-2の設備容量は総計8,695メガワット、評価額は1キロワットあたり460ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格の下限0.202ドル、上限0.215ドル。2007年6月18日現在、41%の過小評価。



情報提供:Solid IFC

6月15日付ロシア企業ニュース

1) ガスプロムの生産拡大計画

ガスプロム取締役会副会長A.アナネンコフ氏は、6月14日木曜日、記者会見を開き、2020年度のガス生産量を最大で14%(5億8000~9000万立方メートルから6億7000万立方メートルまで)拡大する見通しを発表。
なお、2010年度の生産量予測を5億6000万立方メートルから最大で5億7000万立方メートルへ増産することで既に発表済み。
また、アナネンコフ氏は石油会社「Russneft」の買収もその資産(コヴィクチンスコエ産地の開発権)購入も計画していないと発表。


2) ロシア統一電力システムの資産分割問題

ロシア統一電力システムの戦略委員会では、同社を再編する際、行われる資産分割に関する問題を6月20日に審議する予定。これに関連し、再編前に各卸売電力(火力発電会社のみ)・地域電力の株式交換を希望する少数株主の提案も検討される。


3) ロシア統一電力システム:同社ADR所有者の再編後の権利

ロシア統一電力システム再編の最終段階において、同社が発行しているADR証券のアメリカ人所有者が受取ることができるのは現金のみであり、分離・独立する会社の株式ではないと、同社経営・IR部長代理のM.ザワルコ氏が発表。アメリカの法制度によって「ターゲット企業」の株式割当は禁止されているため。
なお、流通している同社株のうち16%はGDR、2%はADR。


4) コムスター・ユナイテッド・テレシステムズ;第1四半期決算報告

米国GAAP基準によるコムスター・ユナイテッド・テレシステムズの2007年度第1四半期決算報告は以下の通り、
     純利益:4370万ドル(昨年同期比+12%)
     売上高:3億2890万ドル(同+32%)
     OIBDA(減価償却費控除前の調整後営業利益):1億3040万ドル(+27%)
     一方で、OIBDA収益率は40.9%から39.6%まで減少。
売上増加の主な理由は、同社の子会社「モスクワ・シティ・テレフォン」が2月1日より導入した定額制料金プランによって需要が急速に伸びたこと。その他、CPP(the calling party pays)制度の導入や、ブロードバンドインターネットの発展、「Comstar-Direct」社の「Double play」サービス、さらに、対ドルでルーブル高となっていることも増収に貢献。
今回発表された報告は、Solid IFCの予測とほぼ一致。目標価格は据置き。



情報提供:Solid IFC

6月14日付ロシア企業ニュース

1) トランスネフチ:パイプライン建設経過を発表

トランスネフチのS.ヴァインシュトク社長は建設中の「東シベリア‐太平洋」パイプラインに関し、中国への支線建設費用が4億3600万ドルとなると語った。この計画は中国の国営企業「中国石油天然気集団公司」が担当しており、着工時期はまだ確定されていない。トランスネフチは、すでに「東シベリア‐太平洋」パイプラインのうち940km分の工事を完了。同パイプラインの建設が進むにつれて、石油採取料が数倍の高さになるとの噂が高まっているが、ヴァインシュトク社長によれば、石油会社を対象とする大幅な値上げをおこなう予定はないとのこと。


2) ロスネフチの大陸棚開発

ロスネフチのボグダンチコフ社長は昨日(6月13日)、石油産地の大陸棚開発に関し、インフラ開発戦略として、今年は石油採掘船の建造に12億ドルを投入すると公表。現在ロスネフチでは27隻の採掘船を必要としており、うち3隻は既に着工、造船計画が進行中。2020年までの大陸棚開発に向けて、全部で49基のプラットフォーム、200隻の採掘船、81隻のタンカーが建造される予定。


3) ロシア統一電力システム:第3卸売電力を1キロワットあたり1072ドルで評価

ロシア統一委員会の評価委員会で、第3卸売電力(OGK-3)の価値を86億ドルと評価。この評価は、ロシア統一電力システムから分離・独立した各社の持分を株主が受取るための割合を計算する際に必要となる。また、統一電力システムの少数株主がその再編完了までに受取る各卸売電力と地域電力の持分を交換する際の基準としても重要。
OGK-3の設備容量は総計8,497メガワット。評価額は1キロワットあたり952ドル、今回承認された評価額86億ドルから算出した場合、1012ドル。これは2007年6月13日現在における国内発電会社の平均評価額599ドルのおよそ2倍。
Solid IFCの評価では、適正価値が53億ドル、普通株適正価格は下限0.00111ドル、上限0.00117ドル。2007年6月13日現在、過大評価率は30%で、他の卸売電力・地域電力の中でも最高率となっている。


4) 第1地域電力が設備容量956メガワット新たに増強

地域への電力供給安定化に関するロシア統一電力とレニングラード州政府との間に基づき、第1地域電力(TGK-1)は、州内電力システムを増強するために2011年までに約65億ルーブルを投資する。
現在のTGK-1の設備容量は総計6,249メガワット、熱容量14,735Gcal/h。評価額は1キロワットあたり664ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は下限0.00129ドル、上限0.00141ドル。2007年6月13日現在、2%の過大評価。


5) 第9地域電力の追加発行

普通株の追加発行により、授権資本を拡大する決定が第9地域電力(TGK-9)の株主総会で採択。発行数は3,673,132,973,944株、額面価格は1株あたり0.003ルーブル。
今回の授権資本増加は、17,033,736,000ルーブルまでの資金調達が目的。
TGK-9の設備容量は総計3,280メガワット、熱容量16,950Gcal/h。評価額は1キロワットあたり591ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格は0.0035ドルから0.0038ドルの範囲。2007年6月13日現在、8%の過小評価。



情報提供:Solid IFC

6月13日付ロシア企業ニュース

1) ルクオイルがガス部門を強化

ルクオイル社長V.アレクペロフ氏が、「2012年までにカルムイクへ30億ドルを投資、うち25億ドルをガス化学施設の建設に充てる」と発表。
アレクペロフ社長によると、工場への供給先となる原料基地は、北カスピ海地方にある同社の産地。この産地では2012年までに年間1000万トンの石油と120億立方メートルのガスを採掘する計画が進められている。
また、アレクペロフ社長は記者会見で、ロスネフチによって転売されるかもしれないユコス資産には関心がなく、ロスネフチ側からいかなる申し出も受けていないことを明らかにした。


2) タトネフチが採掘量を増加

2007年の5ヶ月間で、タトネフチは108億586.4万トンの石油を採掘、昨年同期比+2億608.7万(+1.9%)。
計画量と比較して、+2億761.4万トン(+1.96%)。このうち、石油ガス採掘部門のElkhovneft 4.5%、Yamashneft 3%、Leninogorskneft及びAlmetevneft 2.3%とそれぞれの計画量を上回った。


3) ガスプロムがモスエネルゴ株の持ち分を拡大

モスエネルゴ電力会社の発行追加株を取得したガスプロムは、同社株の持ち分を19.87%から42.72%まで拡大。
ガスプロムのためにモスエネルゴが売り出した追加発行普通株は、11,371,434,430株(額面価格:1ルーブル)。ガスプロムの購入価格は5.28ルーブル/1株、投資総額60,041,173,790ルーブル。これはモスエネルゴの貸借対照表に記載されている資産価値の64.2%に相当。
モスエネルゴは今回の資金調達により、火力発電所の蒸気部門建設プロジェクト及び燃料インフラに投入する予定。
ガスプロムバンクが所有しているモスエネルゴ株も含めると、ガスプロムグループ全体で授権資本の52%を保有し、支配権を有することになる。
モスエネルゴの設備容量は総計10,611メガワット、熱容量34,174Gcal/h。評価額は1キロワットあたり610ドル。
Solid IFCの評価では、モスエネルゴの普通株適正価格下限0.225ドル、上限0.246ドル。2007年6月13日現在、3%の過小評価。


4) ノリリスク・ニッケルと連邦鉄道輸送庁(Roszheldor)双方に有利な「官民共同」

ロシア運輸省附属の連邦鉄道輸送庁(Roszheldor)とノリリスク・ニッケルが「チタ州南東部の鉱物資源開発のための輸送インフラ設立」投資合意に署名。
この合意の内容は、Naryn - Lugokan間の鉄道支線建設、沿バイカル地方の産地開発。総延長375kmとなる鉄道は官民共同で建設される。2007年から2011年までの鉄道建設費用の69%相当分は連邦投資基金からの融資、残りはノリリスク・ニッケルが保証する。
今回の輸送インフラ投資により、業績好調なノリリスク・ニッケルにとって、新たに銅・金・銀・鉄が豊富な産地へのアクセスが可能となる(これらの産地については既に開発ライセンスを取得済)。
弊社Solid IFCの見解では、ノリリスク・ニッケルの1株あたりの価格は241.8ドル、現時点において市場では過小評価。


【補足】本合意により開発される産地:
Bystrinskoye、Kultuminskoye、Lugokanskoye(銅硫化物)、Solonechenskoye(アンチモン・金)、Bugdainskoye(金・モリブデン・斑岩)



情報提供:Solid IFC

6月9日付ロシア企業ニュース

1) ロシア技術革新燃料エネルギー社の2006年決算報告

6月8日に開催されたロシア技術革新燃料エネルギー社年次株主総会で2006年の年次報告及び会計報告(監査法人:KPMG)また、損益計算書及び利益分配も同様に承認された。報告書よると純益は25億300万ルーブル。これを受け、同総会において、2006年度の配当が普通株・優先株共に1株あたり0.7ルーブル、総計7000万ルーブル(純益の2.8%)を配当支給に充てる決定が承認(採択)された。


2) ガスプロム:ロシア会計基準による連結報告

ガスプロムとその子会社がロシア会計基準に基づく2006年度の連結純収入を発表。
   連結純収入:前年比+31.3%(4205億8200万RUBから5523億7900万RUB)
   連結売上:前年比+53.4%(1兆4380億RUBから2兆2040億RUB)
   製造コスト:前年比+53.4%(8640億RUBから1兆3300億RUB)
   税引前利益:前年比+41.4%(5779億7200万RUBから8173億4300万RUB)
国際財務報告基準(IFRS)による報告は7月初めに発表される予定。
ロシア会計基準によるガスプロムの利益はSolid IFC社予測の範囲内で、同社株の投資判断を「買い」で保留。目標価格は296ルーブル。


3) 第5地域電力が追加株式発行を完了

6月8日に募集・売出しを完了した第5地域電力(TGK-5)の追加発行では、額面価格0.01ルーブルで普通株3297億3415万0582株を発行。これは授権資本の26.8%に相当。世界的大富豪Viktor Vekselberg氏率いるIES Holdingがその多くを購入した。募集価格は5月7日の取締役会で0.035283ルーブルに決定している。これは0.00137ドルに相当し、6月8日現在、市場価格を上回るが、(Solid社の考える)理論価格を下回る水準である。募集・売出しによる資金調達額は116億ルーブルとなった。Solid IFC社としてはIES Holding社が持ち株比率を高めたことを考慮すると、第5地域電力株は大変魅力的な銘柄である、と考える。同社発電所の設備容量は2467メガワットで熱容量一時間当り9257Gcalである。6月8日現在、同社株の売り気配値は$0.00128で、これを基に算出した評価額は1キロワット当り463ドルに相当する。Solid IFC社によって算出された同社普通株の理論価格は下限が0.00164ドル、上限が0.00179ドルで、6月8日の株価に対して理論価格の上限を適用すれば40%割安、となっている。


4) 第1卸売電力が連邦金融市場局(FFMS)に募集・売出しを届出

売出し方法:普通株・優先株ともに低い額面価格の普通株へ転換。このことにより、各額面価格は一株当り0.57478ルーブルとなる。第1卸売電力は最大の火力発電会社で、電力業界の再編成の過程で設立された。同社発電所の設備容量は9,513メガワットで熱容量一時間当り2,920Gcalである。これを基に算出した評価額は1キロワット当り527ドルに相当する。Solid IFC社によって算出された同社普通株の理論価格は上限が0.140ドルで、6月8日の株価に対して理論価格の上限を適用すれば6%割安、となっている。


5)ノリリスク・ニッケル、期待通りの国際財務報告基準(IFRS)による決算を発表

6月8日、ノリリスク・ニッケルが国際財務報告基準(IFRS)による決算を発表した。
   売上高:前年比61%上昇の115.5億ドル
   純利益:前年比250%上昇の59..65億ドル
   EBITDA:77.3億ドル
好業績の理由は、同社が生産している金属価格の上昇によるものである。同社データによると、昨年の平均販売価格はニッケル24,801ドル/トン(対前年比+65%)、銅6689ドル/トン(同+83%)。金山の売却も純利益を押し上げた。(2006年3月に20%の株式が20億ドルで売却され、売却金は同社とポリュス・ゴールドで折半された。)これを考慮しない場合、同社の純利益は52億ドルである。2007年は2006年を更に上回る決算が期待できる。
ニッケルの1トン当りの平均価格は2006年が23,233.3ドルであったのに対して、2007年は年初から平均43,024ドルで推移しているため。 これは年率85%上昇していることを示している。発電部門の分社化についても言及すべきであろう。Solid IFC社では同社の発電部門の評価額は1キロワット当り535.1ドルと算定しているが、同社は設備容量が少なくとも4533メガワットである、と公表している。これを基にSolid IFCが算出する企業価値は24.3億ドルとなる。分社化されるとガスプロムの4505メガワット、IES Holdingの3035メガワット、SUEKの2738メガワットと比較しても電力会社として、ロシア最大の民間企業となる。(同社が買収を目論む)Lion Ore社の取締役会は、Xstrata社との合併合意を凍結した。Solid IFCではこの凍結により、同社が63億ドルでのLion Ore社買収に向けた障害が取り払われたと考える。Solid IFCでは同社は現在割安な水準で、理論価格は241.8ドル(約6287ルーブル)である。



情報提供:Solid IFC

6月8日のロシア企業ニュース

1) ガスプロムが収益性を考慮

ガスプロムの経済審査・価格形成課長E. Karpel氏は、「来年2008年には損失が出ないように国内事業を計画している」と語った。現在ガスプロムは、ロシア国内のガス配給部門が赤字状態となっているが、政府が採択したガス国内価格引上げ政策によって、2008年には黒字となる見込み。しかし、この黒字も国外事業の収益性に比べれば微々たるもの。
かつてガスプロムがおこなった試算では2006年の損失額はおよそ300億ルーブル、2007年は140億ルーブル。


2) 第9地域電力:5月生産が計画量を超過

ロシア地域電力(TGK-9)がおこなった5月の生産結果によると、
   電力:12億キロワット/h(月間計画より7%増)
   熱量/熱エネルギー:260万Gcal(月間計画より13%増)
TGK-9の設備容量は総計8,630メガワット、熱容量2,179Gcal/h。評価額は1キロワットあたり487ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格上限が0.0038ドルで、2007年6月7日現在30%の過小評価。


3) 第4卸売電力:新たに2400メガワットの容量を導入

第4地域電力(TGK-4)の取締役会で、2011年までの投資計画が承認:>
新たに導入される総容量は2,400メガワット。投資計画の実現価格は約760億ルーブル。財政投資計画には、自己資金や借入金だけでなく、追加発行株の募集・売出しで得られる資金も投入。


4) 統一電力システム:再編反対株主からの自社株買戻し価格は市場より2%安い水準。

ロシア統一電力システムは、今年秋に開催予定の臨時株主総会で同社再編に反対する株主から買戻す価格に関して、Deloitte&Touche社へ評価を依頼、その結果は、
   普通株1株:32.15ルーブル
   優先株1株:29.44ルーブル
同社による当該評価は、この水曜日にロシア統一電力システム評価委員会で承認済み。
Solid IFCの試算によると、この買戻し価格は、ロシア統一電力システム設備容量の評価額1キロワットあたり339ドルに等しく、今日現在の評価額346ドルよりやや低い数値となっている。すなわち、市場より2%低い価格で自社株を買い戻す計画。


5) ポリュス・ゴールド:安定した高利益

ポリュス・ゴールドが7日発表した、2006年決算報告(国際財務報告基準に準拠)によると、純益が1億1240万ドルから11億5700万ドルへ急増。急増の大きな要因は、南アフリカ、Gold Fields社の20%株式売却による。
Gold Fields社の株式売却を考慮しない場合、純益は1億7600万ドルで、昨年比+56.7%。精金の生産を17%拡大し、121万5000オンスとなった。ポリュス・ゴールドの売上は+55%の7億3500万ドルまで上昇。この伸びは、昨年、金平均価格が604ドル/オンスと34%上昇したことによると説明している。金の販売量は、2005年秋に「ポリュス」社が買収したヤクーツクの「Aldanzoloto」及び「UVGK(南ヴェルホヤンスク採鉱会社)」の販売連結及び「オリンピアディンスコエ産地」における採掘量増加によって拡大。オリンピア産地の採掘量は、2006年に+9%の85万4000オンスまで増加。「ポリュス」社では採掘原価も上昇、+33%の278ドル/オンスとなったが、収益性が下がることはなく、ロシアにおける金採鉱会社のなかでも収益性の高い企業としての地位を依然保っている。販売会社では「ポリュス」社のEBITDAが39%と最も高い。
ポリュス・ゴールドの好業績に株主は満足しているが、同社が証券市場でおこなっている投資活動に対し、株主の投資リスクを若干高めるものとして、警戒をしている。
ポリュス・ゴールドは、Gold Fields社の株式を売却して得た資金の半分以上を証券市場に投入。証券や金融資産への投資額は、総計21億ドル近くに上る(同社報告による)。その内容は1)2006年7月に3億6000万ドルで購入したRosfund, SPC(ケイマン諸島)の投信で、2006年末での評価額は3億7960万ドルとなっていた。このファンドの投資マネージャーコンサルタントは、ロスバンクである。2)年率6‐7.25%、2007年9月償還の銀行預金へ3億6440万ドル。3)更に2億9000万ドル以上がロスバンクの助言(投資信託契約に基づき)により、株式(1億ドル分)及びレポ契約(1億9000万ドル)で運用。ロスバンクへの投資資金である8300万ドル強の金額は、主としてロスバンクが同グループの計算で購入した手形によるものであり、この投資資金の元金は銀行(ロスバンク)によって保証されている。「ポリュス」社には、これ以外にも、1億ドル規模で関連企業に関する手形もある。

【補足】
「ポリュス」社:非公開型株式会社でポリュス・ゴールドが100%株を所有。
「Aldanzoloto」、「UVGK(南ヴェルホヤンスク採鉱会社)」:上記「ポリュス」社がそれぞれ100%株を所有。



情報提供:Solid IFC

6月7日付ロシア企業ニュース

1) ガスプロム、「ベルトランスガス」株の12.5%を取得

ガスプロムが「ベルトランスガス(ベラルーシのガス輸送会社)」株式の50%のうちの4分の1に相当する12.5%を取得。2007年5月18日に交わした売買契約に基づき、ベルトランスガス28,661,024株(12.5%分)が6月6日にガスプロムへ移管された。
この取引を直接担当している連邦資産管理庁によると、ガスプロムとベルトランスガス双方共に、既存のガス輸送会社の事業成功を目指しているため、金銭と株式の受渡しが、契約で定められた期日より早くに実施されたとのこと。

(備考)ガスプロムがベルトランスガスの株式50%を総額25億ドルで2010年までに段階取得する旨の合意が双方の間でされており、この4年間で12.5%ずつを取得していく方針。今回はその第一回目の購入となる。


2) ENELが第5卸売電力を700ドル/キロワットで購入

第5卸売電力(OGKE)株25.03%のオークションでイタリアの電力公社ENELが落札。開始価格は247億ルーブルで、落札価格は392億ルーブルとなった。結果、ENELは第5卸売電力の普通株1株あたり0.1715ドルで獲得、これは1キロワットあたり699.5ドルの評価額に相当。先日(2007年5月28日)のSolid IFCレポートでは、当該株の適正価格を364億ルーブルと評価していた。
第5卸売電力の総設備容量は、電力8,672メガワット、熱容量2,242Gcal/h。評価額は1キロワットあたり600 ドル。
第5卸売電力のSolid IFC評価は普通株の適正価格上限0.161ドル。2007年6月6日現在7%の過小評価。


3) 第4卸売電力の購買に名乗りを上げるE. On、ENELは不参加

今週水曜日(6月6日)に第5卸売電力(OGK-5)の授権資本25.03%分を取得したENELは、第4地域電力(OGK-4)株の競売には参加しないであろうとの見方が強い。ロシア連邦反独占局が、OGK-4とOGK-5の双方獲得を許可しないためである。OGK-4株の新規公募は、一番早いもので7月の予定。230億の追加新株を発行する計画で、これは新規公募後の授権資本の31.8%に相当する。募集・売出し規模は、現在465億ルーブルとなっているが、売出時の投資需要により確定される。
OGK-4の購入に意欲をみせているのはドイツのE.Onやロシア国内の「スルグトネフチェガス」、「RusAl(ロシアアルミニウム)」社」。
OGK-4の総設備容量は、電力8,630メガワット、熱容量2,179Gcal/h。評価額は1キロワットあたり576 ドル。
OGK-4のSolid IFC評価は普通株の適正価格上限0.115ドル。2007年6月6日現在12%の過小評価。


4) 第9地域電力の新株がMICEXで取引開始

6月7日よりMICEX取引所において以下2種類の第9地域電力株を取り扱う:
-005D発行 取引コード:TGKI-005D
                 発行数:865 832 589 846 株
-006D発行 取引コード:TGKI-006D
                 発行数:3 767 909 898 株
同取引所では既に(2006年9月22日より)第9地域電力普通株の額面発行及び追加発行分(001Dから004D)の取引を開始している。


5) 第2卸売電力株がMICEXのリスト「B」へ

第2卸売電力の普通株(2007年4月19日発行、国家登録番号:1-02-65-105-D、額面価格0.3627ルーブル)をMICEXのリスト「B」に組入れることが同取引所経営部で採択。


6) ヴォルガテレコム:2007年は投資を22.6%拡大

ヴォルガテレコムの2007年投資額は99億ルーブル規模を計画。
2006年の投資支出額は、80億7580万ルーブル(対2005年比+14.5%)であったため、今年度の投資計画額は、昨年度比22.6%増となる。これには、多目的通信サービスを整備するために投入する23億ルーブルの影響が大きい。用途の内訳は、多目的通信サービスプロジェクト:23%、専用回線によるインターネット・アクセス・サービス拡大:17%、携帯通信拡大:18.7%、「教育」プロジェクト:5%。
2006年の投資増加要因は、高付加価値サービスへの投資拡大であった。それぞれの投資額は、ブロードバンド回線整備に5億ルーブル、国家「教育」プロジェクトに1億9500万ルーブル、次世代ネットワーク(NGN)構築プロジェクトに11億2000万ルーブル。取得・構築された資産の大半は、データ通信ネットワーク装置と通信回線である。


7) ゴーリキー自動車工場グループが過去最高益を更新

昨日(6月6日)、ゴーリキー自動車工場(GAZ)が国際財務報告基準(IFRS)による2006年財務報告を公表。
   売上:1187億9000万ルーブル(46億ドル)(26%成長)
   純益:60億ルーブル(2億3300万ドル)(94%成長)
   EBITDA:125億ルーブル(4億8400万ドル)(24%成長
これはかつてないほどの好業績で、プラス成長の全般的要因は、2年前に始まったGAZグループ企業の統合が完了したことにある。にもかかわらず収益性が芳しくないのは、現時点で赤字のLDV工場(英・バーミンガム)を同グループに合併したこと、新製品(トラック「Valdai」ベースの改良車や新型「ヴォルガ」など)を市場に出したことに起因する。また「エンジニアリングセンターの設立にも費用がかかっている。」とグループの社長E. Eberkhardsonがコメント。
当社Solid IFCでは、GAZグループの業績を肯定的に捉え、2007年の収益性向上を予測。


情報提供:Solid IFC

6月6日のロシア企業ニュース

1) 第1地域電力、生産量増えるも原価は減少

今年3ヶ月間の第1地域電力の電力生産量は計画より8%上回った一方、異常な暖冬の影響で熱エネルギーの生産量は予定を3%下回る結果となった。なお、第1四半期の売上は86億4100万ルーブルで計画目標より2億8200万ルーブル高く、生産原価は、予定より1億6200万ルーブル低い74億6800万ルーブルとなった。
第1地域電力の設備容量は総計6,249メガワット、熱容量14,735Gcal/h。評価額は1キロワットあたり659ドル。
Solid IFCの評価では、普通株適正価格下限0.0013ドル、同上限0.00141ドル。2007年6月6日現在、適正評価をされている。


2) ヴォルガテレコムが2006年度監査済み報告(国際財務報告基準による)を提出

国際財務報告基準(IFRS)に基づき作成、監査を受けたヴォルガテレコムの2006年度財務結果は次のとおり。
連結収入:248億4870万ルーブル(前年比4.6%増)
営業利益:42億7600万ルーブル(前年比7.5%減)
EBITDA:87億1610万ルーブル(前年比6.9%増)純益:21億3440万ルーブル(前年比14.8%減)
EBITDAマージン:35.1%(前年:34.3%)
純益の減少は、「通信会社間費用に関する調停」の発効日前に受託した2006年上半期の収益再計算をおこなったことによる。


3) ウィム・ビル・ダン食品の第1四半期業績、市場予測よりも高い結果に

ウィム・ビル・ダン食品が発表した米国一般会計基準(GAAP)による第1四半期報告は次のとおり。
純益:3210万ドル(前年同期1740万ドルより84.8%増)-当社Solid IFC予想の+7%
売上:5億4280万ドル(同3億7850万ドルより40.1%増)-当社予想の+4%
EBITDA:7040万ドル(同4430万ドルより58.8%)-当社予想の+3%
部門別売上では、
   乳製品:4億1420万ドル(同2億8790万ドルより43.9%増)
   飲料:9290万ドル(同7350万ドルより26.4%増)
   ベビーフード:3570万ドル(同2610万ドルより36.8%増)
当社が予想していたウィム・ビル・ダン食品の成長予測よりも更に高い結果となったため、同社の1株あたり適正価格範囲を61-65ドルから65ドル-70ドルへ修正。


情報提供:Solid IFC

6月5日のロシア企業ニュース

1) カザンオルグシンテズに原料を再供給

ガスプロムの代理人である「Sibur Holding」はカザンオルグシンテズと新たにエタン加工契約を締結。 内容は、2008年2月1日を期限として13万9000tのエタンを加工するもの。エタン加工の条件で折り合いが合わず、として今年3月よりカザンオルグシンテズへ同原料の供給を停止していた「オレンブルグガスプロム」では、今般の契約締結を受けて供給を再開。
今回の同意事項に従い、カザンオルグシンテズと「Sibur Holding」間で交わされた加工契約で定められる量のうち50%以上のエタンを「オレンブルグガスプロム」がカザンオルグシンテズへ供給し、最終製品であるポリエチレンをSibur Holdingが受け取ることになる。「オレンブルグガスプロム」との売買契約に基づきカザンオルグシンテズへ供給されるエタン価格は、エタン留分の原価まで引き上げられる。


2) ウィム・ビル・ダン食品、「オブニンスク乳業」の95%以上株主に

「ユニミルク」が所有する「オブニンスク乳業」株の30%を購入したウィム・ビル・ダン食品はその保有分を96.45%まで拡大、今後、少数株主からの株式強制買取りをおこなうことが可能となる。 
「オブニンスク乳業」は、カルーガ州の最大規模の乳製品生産企業。1日約120t生産される牛乳の70%はモスクワで販売されている。専門家の意見によれば、ウィム・ビル・ダン食品が「ユニミルク」とおこなった今般の取引によって、ウィム・ビル・ダン食品側では「オブニンスク乳業」の絶対的な支配権を獲得でき、一方「ユニミルク」側では経営に困っていた資産である工場から解放され、両者共にメリットを享受した事になるという。これ以外に、ウィム・ビル・ダン食品に有利な点は、乳製品市場におけるシェアで競合者「ユニミルク」との開きを拡大出来、また資産統合によって納税率引下げができたということにもある。



情報提供:Solid IFC

6月4日のロシア企業ニュース

1) 第5卸売電力の再編

6月1日に開催された第5卸売電力(OGK-5)の定期株主総会で、同社再編成として「OGK-5 ホールディング」が吸収合併される決定。
「OGK-5 ホールディング」株は、次の条件でロシア統一電力システムの株主に割当:
  ロシア統一電力システムの普通株1株につき、OGK-5の普通株0.41株
  ロシア統一電力システムの優先株1株につき、OGK-5の優先株0.37株
今般のOGK-5再編はロシア統一電力システム再編成の一環で、OGK-5の独立への第一歩となるもの。
統一電力システムの株主に対し、その持分に比例してOGK-5株を分配することが今次再編の基本方針。


2) モスエネルゴ:ガスプロムが取得予算を計上

先週木曜日にガスプロム理事会で承認された予算によると、モスエネルゴ株取得のための今期支出額は1146億ルーブル(440万ドル)となる模様。非国営年金基金「ガスファンド」やその他の株主から買取り予定。ガスプロムは、今月末までに購入オファーを提出する。
モスエネルゴの設備容量は総計10,611メガワット、熱容量34,174Gcal/h。評価額は1キロワットあたり660ドル。
モスエネルゴのSolid IFC評価は、普通株適正価格下限0.224ドル、同上限0.246ドル。
2007年6月4日現在、3%過小評価。


情報提供:Solid IFC

6月1日のロシア企業ニュース

1) ノヴァテクの第1四半期報告:増収増益

ロシア第2位の石油・ガス会社ノヴァテクが2007年第1四半期報告を公開。(国際会計基準ベース)。
  売上収益:152億4500万ルーブル(前年同期:116億7800万ルーブル)
  利益:43億4200万ルーブル(同:37億200万ルーブル)
  税引前利益:57億1900万ルーブル(同:48億7400万ルーブル)
販売の拡大、液体炭化水素及び天然ガス価格の上昇が重なり、同社株主に対する利益は前年同期より6億3000万ルーブル増加。当期の天然ガス販売量は91億1900万立方メートル(前年同期:78億3400万立方メートル)、原油が68000t(同:66000t)、石油製品18000t(同:23000t)。これらは、当社Solid IFCの予測範囲内。当社の投資判断は「買い」、目標価格は6.2ドル。


2) トランスネフチのパイプライン計画:追加投資決定

トランスネフチは「東シベリア-太平洋」パイプラインのうち1000kmを敷設。本年の「東シベリア-太平洋」パイプラインシステム第一期建設に関する投資計画が先週火曜日に開かれた同社取締役会にて修正。68億ルーブルの追加投資を決定。今年の作業計画には、アムール州スコヴォロディノまでの2700kmライン敷設だけでなく、油井と沿海州にあるコズミノ港の建設も含まれる。始動は2008年末の予定。


3) ドイツE. On がヨーロッパにおける発電力倍増を計画。第5卸売電力と第10地域電力も投資対象に

昨日(5/31)、ドイツのE. On(エーオン)社が2010年までの投資計画を発表。2010年までの同社投資額は805億3000万ドル。ヨーロッパ内の発電能力を2倍に拡大させるため、総発電容量13,500メガワットとなる18の発電所を建設予定。ロシアに対しては、第5卸売電力の支配株(時価総額12億5000万ドル)のオークション参加申請を既に提出、また先日ではロシアの提携会社であるSTS-Energyと共に、第10地域電力の支配を獲得する計画を公表したばかり。
評価額は1キロワットあたり527ドル、Solid IFCの評価では、普通株適正価格上限は0.14ドル、2007年5月31日現在、6%過小評価。


4) 第1卸売電力の2006年報告:純益57億8900万ルーブルに

IFRSによる2006年報告では第1卸売電力の純益が57億8900万ルーブル(2005年の純益は4800万ルーブル)。
電力分野の再編過程で設立された熱発電会社の中では最大容量を持ち、設備容量は9513メガワット、熱容量は2920Gcal/h 。


5) モバイル・テレシステムズの第1四半期、予測をはるかに上回る好業績

ロシアのみならずCIS諸国においても最大規模の携帯通信会社とされるモバイル・テレシステムズ、2007年第1四半期の結果を発表。
  連結売上:17億4100万ドル(Solid IFC予測15億80ドルの+10%)
  連結EBITDA:9億300万ドル
  連結純益:4億4900万ドル(Solid IFC予測380ドルの+18%)
Solid IFCの予測を大きく超えた業績の理由として、ロシアとウクライナの加入者増加、有料サービスの拡大戦略、商標ブランドの定着、全ての市場で業務効率が上がったことが挙げられる。
Solid IFCでは1株当たりの目標価格を引き上げ。適正価格の範囲は、11.74-12.75ドル(+9%)。


6) カリーナ・コンツェルンの第1四半期報告:増収増益

ロシア最大手の化粧品・香水メーカーであるカリーナ・コンツェルンが昨日(5/31)、2007年第1四半期の連結報告(IFRS基準)を発表。
売上は9659万1000ドル、営業利益は1224万ドルに達し、前年同期比はそれぞれ+14.5%と+22%。純益は前年同期比+9%の757万4000ドルで、収益性が+7.8%、EBITDAは+22%の15,359ドル、収益性15.9%。
この売上成長の理由は、ロシアやドイツなど同社が拠点を置く国々で化粧品・香水製品の市場拡大、品目改善が関連。また主力製品の占める割合が拡大も寄与。

オムスクの工場では2006年10月より洗剤の生産・販売を中止したものの、2007年第1四半期売上が21.3%成長。今般の報告で見られた総合収益性の成長傾向が次期においても継続するであろうと当社Solid IFCでは予測。


情報提供:Solid IFC

本資料はロシア株式に関する各種情報の翻訳・提供を目的としたもので、当社が正確かつ信用にたると判断した種々の情報源から資料を入手しています。そのため本資料に記載されている情報等が一部重複している場合もあり、またその正確性、確実性、実現性について保証するものではありません。