2007年11月13日(火)付け
ロシアで来年にもヘッジファンドが解禁される見通しとなった。ロシア下院ではまもなく投資ファンドに関する法律の再修正に取り掛かる。ヘッジファンドはロシア金融市場庁の規則に則って分類され、投資先として一般化することが期待されている。
下院での再修正の承認を経て、ロシアでのヘッジファンド投資に道が開かれることとなる。条文にヘッジファンドと明記されてはいないものの、法津の中の規定により、ヘッジファンド解禁は担保されることになる。この法律によってクローズド・ファンドを扱う投資運用会社はデリバティブなどを駆使することによって投資手法の多様化と投機的な運用が可能となり、収益の拡大を狙えるようになる。(訳注1)ヘッジファンド設立にはロシア金融市場庁による適格投資家としての認定が必須となる。(訳注2)
修正によりクローズド・ファンドのみならず、インターバル・ファンドも適格投資家としての認定が可能となる。これにより投資家は低コストでのファンドからの資金の引揚げが可能となり、ファンド投資がより流動性が増すことが期待される。
ロシア投資運用会社連合会の会頭もヘッジファンドの将来性に期待を寄せている。「わがロシア市場における喫緊の課題は欧米で一般的な多様な投資手法に対する規制が未整備なことに加え、投資商品の選択肢が非常に狭いことだ。中期的にはヘッジファンド投資は一般化するだろうし、海外に逃げている投資資金のロシアへの還流を促すこととなろう。」
ロシアのあるファンド運用者はロシアのヘッジファンドは先物・オプション取引などオルタナティブ運用の投資先となる、との見方をしている。「ヘッジファンド投資を好むトレーダーは自国内へのファンド投資が可能となり、ロシアの競争力強化につながろう。」とする一方、ロシアの運用会社が海外のヘッジファンドから国内のヘッジファンドに資金を移管することには懐疑的だ。欧米のファンドは資金を海外に移動しているロシア人投資家や外国人投資家向けに個々の必要性に応じたファンドを設定しているからだ。「国内ファンドと海外ファンドの競争はすでに投資されている資産に対するよりも、新規顧客向けのものとなろう。」
また他のファンド運用者はロシアの運用会社にとって国内ファンドへの投資は国内の投資家に対するサービス向上として有用だ、と語る。「アイルランドやルクセンブルグでそうであるようにヘッジファンドが他のファンド同様非課税となれば、より魅力的な商品となろう。」
情報提供先:
RosBusinessConsulting
訳注1:オープン型ファンドはヘッジファンド運用の対象外です。
訳注2:ロシアでは全てのファンドが登録制となっています。