OPEC(石油輸出国機構)は、2009-2010年の原油需要予想を再び引き上げた。それによると、2009年の原油需要は日量8424万バレル、2010年の原油需要は日量8493万バレルとなる見通しである。VTB Capitalの2010年予測は、日量8650万バレルとOPECの予想より高い。また、ノルウェーも、原油価格予想を上方修正した
原油需要は再び増加する見通しであり、資源は供給不足の状態になるだろう。現在、大方の専門家がこうしたシナリオを予測している。OPECは、2009年、及び、2010年における世界の原油需要予想を再び引き上げた。また、世界第5位の原油輸出国であるノルウェーも、原油価格予想を上方修正した。
今後、世界の原油消費量が増加していくと考えている専門家の数は増えている。
ノルウェーは、2010年における原油需要の増加と平均原油価格の上昇を予測している。ノルウェー石油エネルギー省の専門家チームは、世界経済の回復に連動した需要の増加、及び、価格の上昇を見込んでいる。
ブルームバーグの報道によると、2009年の平均原油価格予想は、従来予測の1バレルあたり350ノルウェー・クローネから、375ノルウェー・クローネ(約67ドル)に引き上げられた。また、2010年における平均原油価格は、1バレルあたり425ノルウェー・クローネ(約70ドル)と予想されている。
OPECも、2009-2010年における世界原油需要予想を再び引き上げ、見通しの上方修正を図った。
OPECは、今年の世界石油需要を日量8424万バレルとした。これは、従来予想を20万バレル上回っている。
OPECの月報によると、2010年の予測も、従来予想を38万バレル上回る日糧8493万バレルとなった。
独立系の専門家は、原油価格が今後さらなる高値をつけていくことに太鼓判を押している。例として、VTB Capitalが出しているブレント原油価格の予想は、2010年が85ドル/バレル、2011年が100ドル/バレル、2012年が110ドル/バレルとなっている。
VTB Capitaでは、「2010年には、世界のGDP成長率が年間3%程度に回復し、世界の原油需要も2.4%増の日量8650万バレル相当(今年の水準)になることが見込まれるため、原油市場は、供給不足の状態に戻るだろう。」との見解を示している。
VTB Capitalの2010年原油需要予想は、IEA(国際エネルギー機関)の予想(日量8570万バレル)を若干上回っているが、同社の専門家は、この差について、アジアの消費国における原油需要の見通しをよりポジティブに評価しているためであると説明している。
以前、バンク・オブ・アメリカは、2011年にも、原油価格は100ドル/バレルを大きく上回る可能性があるとの予測を出していた。生産が限られている中で、需要が増加すれば、原油価格は騰勢を強めるだろう。
バンク・オブ・アメリカ資源研究部のチーフアナリストであるブランシュ氏は、世界経済が年間5%成長すれば、資源の供給量も、それと同様のテンポで伸びていくだろうと考えている。同氏は、原油、及び、その他資源の生産量の伸びが追いつかなければ、長期的に資源価格が高騰する可能性が浮上してくると指摘している。
米資産運用会社サンフォード・C・バーンスタインは、9月の段階で、2010年における平均原油価格を80ドル/バレル相当になる可能性があると予測していた。同社は、2011年の平均原油価格を103ドル/バレルとし、2012年以降も、次第に上昇していくだろうと考えている。
ロシア政府は、今後3年間の国家予算を編成するにあたり、非常に控えめな原油価格予想を採用した。政府が用いているウラル原油の平均価格は、2009年が57ドル/バレル、2010年が58ドル/バレル、2011年が59ドル/バレル、2012年が60ドル/バレルである。
10月に入り、メドベージェフ大統領は、現在の原油の適正価格は80-90ドル/バレルであるとの見解を示した。その上で、同大統領は、経済構造改革の妨げになるため、ロシアとしては、原油価格のとめどない上昇を望んではいないとも言及した。
出典:Interfax
2009_10_16 E