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ロシア経済トピックス: 2009年11月

ロシア人のお正月休み:人気ツアーは?経費は?

20091130topic1.jpg新しい年を迎えるまで、後1ヶ月余りとなった。ロシア人は、待ちに待った10日間のお正月休みをどこで過ごすか、あたふたと決めている。金融危機によって、休暇の予定は多少影響を受けてはいるが、それでも、多くのロシア人は、家にこもるのではなく、外国、或いは、国内都市で休暇を過ごす準備をしている。前回のお正月休みに、外国旅行に行くことができたロシア人はわずか10%に過ぎなかったが、今回は、被験者の17%が外国での休暇を予定している。これは、ヘッドハンター社が実施したアンケート調査の結果である。

ロシア人がお正月休みに行く国の中で最も人気が高いのは、雪国フィンランドである(外国に行く予定を立てている被験者の14%が回答)。エジプトで新年を迎える予定の被験者は9%である。エストニア、タイを挙げたのは7%で、フランス、ウクライナ、ドイツ、チェコは5%であった。ヨハン・シュトラウス生誕の地、グリューワイン発祥の地として知られるオーストリアを挙げた被験者は6%であった。しかし、外国での休暇を予定している被験者の37%は、ロシア人に人気のある国として上に列挙した国以外の国へ行きたいと回答している。ヘッドハンター社が実施したアンケート調査に参加した被験者の66%は、お正月休暇を過ごすのにふさわしい場所としてヨーロッパを挙げている。一方、アジア・アフリカ、及び、中近東を挙げた被験者は、前者が11.9%、後者が6%と、ヨーロッパに比べると非常に少ない。

旅行市場関係者は、経済情勢が安定化してきていることに触れ、お正月の旅行需要が好調に推移することを期待している。ロシア・ツアーオペレーター協会の副会長を務めるUTSトラベルのKrylov社長は、「全体として、旅行市場の動向はまずまずである。もちろん、2007-2008年のような活況というわけにはいかないが、チケットが売れずに、旅行会社が巨額の損失を出した2009年のお正月とは比べ物にならない。もっとも、売れ行きは鈍い。以前は、事前に旅行を手配するパターンだったのが、今は、ぎりぎりまで待って決める傾向がある。今までは、9-10月から新年ツアーの売れ行きが本格化していたが、今年は、1ヶ月程、動きが遅れている。」と述べている。

Krylov氏によると、今年は、価格帯の種類にも変化がある。同氏は、「以前は、格安・標準・高級の3種であった。一方、今年は、格安と高級のどちらかに分かれている。そのため、格安ツアーに属するエジプトの人気が大きく伸び、航空券は売れている。問題はホテルだが、今のところ、エジプトの場合は対処できている。」と述べている。さらに、Krylov氏によると、高級ツアーの状況は、従来の動向とあまり変わらない。同氏は、「高級ツアーの売れ行きは好調である。プーケットやセイシェル、モルディブといったエキゾチックなツアーの人気は相変わらずである。アラブ首長国連邦は、今年、宿泊料金が大きく上昇したが、ビジネスクラスの航空券は、ほぼ売り切れている。」と述べている。また、今年は、スキーリゾートツアーの価格がそこまで大きく値上がりしていない。旅行会社は、何とか低迷期の穴埋めを計ろうとして、料金を多少上乗せしている。

Capital tour社のスキーリゾートツアー担当部署のGuralnik部長は、「スキーツアーの価格は、出発日に大きく関係している。」と述べる。同氏によると、1月2日から1月9日までの1週間と1月9日から1月16日までの1週間では、価格に2倍の差がある。従って、新年の休日以降に休暇を取った方がはるかに有利である。スキーリゾートに1週間行く場合、1人当たりの価格は、平均で700-800ユーロである。しかし、Guralnik部長によると、1人当たり500ユーロからの安いコースもある。スキーリゾートの場合、各国共、同等の価格帯にあるが、今年人気があるのはオーストリアとフランスである。スイスは、従来どおり比較的少数派で、個人ツアーが主である。スイスへの旅行者が少ない理由の1つとして挙げられるのは、プログラムチャーター便がほとんどないことである。

ヘッドハンター社のアンケート調査によると、国内休暇の場合、被験者の19%がロシア国内の違う都市・地域で新年を迎える予定である。国内旅行で人気のある都市はサンクトペテルブルグ(9%)とモスクワ(8%)である。クラスノダール地方は5%、モスクワ州、ムルマンスク州、アルタイ地方は4%であった。

ロシア旅行業界連合の理事を務める旅行会社AncorのSanaeva社長は、国内旅行が国外旅行より安くつくわけではないと指摘する。法外な価格もそうだが、その価格と質のバランスは無茶苦茶である。驚くことに、ヨーロッパの5つ星ホテルの価格と、ロシアの2つ星、3つ星のホテルの価格が同等になってしまうのである。北コーカサスのエルブルス山に位置するスキーリゾート地ドムバイで1週間過ごすとすると、1人当たり2万5000-4万5000ルーブルかかる。Sanaeva氏は、「ロシアのリゾート地では、新年のホテル料金がヨーロッパではあり得ないほど大きく値上がりする。50%の上昇は当たり前で、200-300%高くなることもある。残念だが、これはどうしようもない。」と述べている。

出典:FINAM

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