ロシア進出支援とロシア株専門の証券会社、ARUJI GATE証券(アルジゲート証券)

運輸業界: 2009年4月

アエロフロート・ロシア航空(AFLT)、2009年3月期の営業実績は不調

 アエロフロート・ロシア航空が発表した2009年3月期の営業実績は、旅客者数の減少が加速していることを示すものとなった。FINAMは、夏までこうした傾向は継続すると予測している。同社の場合は固定経費の割合が大きいことから、搭乗率の低下は、同社の収益率にネガティブな影響を及ぼすだろう。

 4月23日、アエロフロート・ロシア航空は、2009年3月期の営業実績を発表した。それによると、3月期の旅客者数は前年同期比16.5%減となった。2009年第1四半期における旅客者数の縮小幅は、前年同期比9.7%であった。2009年第1四半期の搭乗率は61.2%と、前年同期の66.1%から低下した。

 FINAMは、旅客者数の推移状況をネガティブに評価する。依然として、旅客者数の減少傾向は加速している。特に、2月期における同社の旅客者数は16.1%減少した。FINAMは、休暇シーズンが来る夏まで、こうした傾向は続くだろうと考える。もっとも、年初来の旅客者数が業種平均を上回っていることはポジティブな要素である。しかし、同社は固定経費の割合が大きいことから、搭乗率の低下によって、収益率はネガティブな影響を受けるだろう。

 FINAMの計算によるアエロフロート・ロシア航空普通株の目標適正価格は2.46ドル/株(およそルーブル)。目標適正株価までの予想株価成長率は150%。評価は「買い」。

《アエロフロート・ロシア航空の会社概要》
ロシア大手航空会社。主要事業は国内・国際線における旅客・貨物の運送である。現在、飛行機90機を保有。 主要空港はSheremetyevo 1・2国際空港であり、来年Sheremetyevo 3国際空港を開港予定。2006年よりスカイ・チーム・エア・アライアンスに加盟。

時価総額:10億9951万136.01ドル

普通株の株価:0.99ドル/株(およそ33.4ルーブル)
週間変化率:-5.5%
月間変化率:-9.4%
年間変化率:-84.9%

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2009_04_27L



 

 



ノヴォロシースク商業港(NMTP)、2008年決算を発表(新規取扱銘柄)

 ノヴォロシースク商業港は、2008年決算を発表した。金融危機の影響で、業種平均としては輸送量の減少が見られたものの、同社事業は拡大し、営業利益率も上昇した。また、ドル建ての料金設定、及び、債務負担が小さく、今後2-3年に償却が必要な債務がないことが、財務指標にポジティブに働いている。

 4月23日、ノヴォロシースク商業港は、2008年決算を発表した(国際会計基準)。当該期の売上高は前年比35.3%増の6億5400万ドルとなった。EBITDAは87.2%増の3億5700万ドル、純利益は2.3%増の9580万ドルとなった。

表:ノヴォロシースク商業港の主要財務指標

指標

単位

2008

2007

変化率

売上高

100万ドル

653,8

483,4

35,3%

原価

100万ドル

342,2

252,2

35,7%

粗利益

100万ドル

311,5

231,2

34,7%

総収益率

%

47,7%

47,8%

- 0,2%

管理費

100万ドル

67,189

76,631

-12,3%

EBIT

100万ドル

234,3

141,1

66,1%

EBIT収益率

%

35,8%

29,2%

+ 6,7%.

EBITDA

100万ドル

357,1

190,8

87,2%

EBITDA収益率

%

54,6%

39,5%

+ 15,1 %

純利益

100万ドル

95,8

93,7

2,3%

純利益率

%

30,7%

40,5%

- 9,8 %.

出典:ノヴォロシースク商業港のデータ、FINAMの計算

 FINAMは、ノヴォロシースク商業港が発表した決算の2008年1-9月期に関してはポジティブに評価する。また、新たな施設の導入によって、同社は第4四半期にも売上を10%伸ばすことができた。通期としての増収率は35%となった。増収に寄与したのは、ドル建ての料金設定である。また、2009年第1四半期の生産実績は13.6%増となっており、2009年の財務指標への好影響が期待できる。

 また、ルーブル建て管理費が12.3%減少したことも、ポジティブな要素として挙げられる。年初のルーブル切り下げを背景とした管理費の縮小は、今後も期待できる。この他、同社の債務負担が軽いこともポジティブな要素である。純負債は2008年EBITDAの1倍である。資金調達環境は厳しいが、同社が2009年に償却しなければならない債務はない。

 ネガティブな要素としては、8270万ドル相当の為替差損が発生したことが挙げられる。これは、純利益と同等の額である。年初のルーブル切り下げを勘案すると、この損失は、第1四半期に確定するとみられる。

 FINAMの計算によるノヴォロシースク商業港普通株の2009年末時点における目標適正価格は0.158ドル/株(およそ5.3ルーブル)。目標適正株価までの予想株価上昇率は143%。評価は「買い」。

《ノヴォロシースク商業港の会社概要》
ノヴォロシースク商業港はロシア最大級の商業港で、港内積み卸し作業などをはじめとする多種多様な港湾サービスを行っている。
ノヴォロシースク商業港は、黒海北東部に位置し、ロシア南部における唯一の総合不凍深水港で、年間を通して作業することが可能である。
ノヴォロシースク商業港は「ノヴォロシースク輸出」、「IPP」、「ノヴォロシースク穀物ターミナル」、「ノヴォロシースク商業港船団」、「ノヴォロシースク船舶修繕工場」など、地元の港内積み卸し作業や港湾作業を行う企業を傘下に収めている。同社はノヴォロシースク港で行われる作業の約97%を担っており、市場で圧倒的立場を占めている。同社はノヴォロシースク港で行われる作業の約97%を担っており、市場で圧倒的立場を占めている。このほか、傘下にはカリーニングラード州バルト海沿岸に所在する「バルチック積み卸し会社」があり、コンテナの積み換えを行っている。
ロシア港湾協会のデータによると、ノヴォロシースク商業港は、港経由で行われる全輸出入量の20%を占めている(06年実績)。
ノヴォロシースクは国際貿易の中継地点となっており、ロシアと地中海、近東、アフリカ、南アジア、東南アジア、南北アメリカを結んでいる。

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2009_04_27L



 

 




アエロフロート・ロシア航空(AFLT)、チェコ航空株式取得の入札参加が拒否

 チェコ共和国財務省は、アエロフロート・ロシア航空のチェコ航空をめぐる入札参加を拒否した。しかし、アエロフロート・ロシア航空にとっては、厳しい市場環境の下、高金利での資金調達を行う必要性がなくなることから、FINAMは、同ニュースをポジティブに評価する。欧州航空市場では縮小傾向が継続しており、航空業界は、過去最大の赤字を出している。

 4月20日、チェコ共和国財務省は、アエロフロート・ロシア航空のチェコ航空民営化入札第2ラウンドへの参加を拒否することを決定した。拒否決定の公式理由は明らかにされていないが、過日、チェコ共和国諜報機関は、チェコ航空がアエロフロート・ロシア航空に買収されることは安全保障上の脅威となるとしていた。

 FINAMは、今回のチェコ航空入札拒否は、アエロフロート・ロシア航空にとって、むしろ、ポジティブな意味合いを持つものと考える。欧州航空市場は引き続き縮小しており、航空業界は過去最大の赤字を出している。アエロフロート・ロシア航空は、チェコ航空取得取引を実施するために、資金調達環境が厳しい中、高金利での資金調達を行う必要性はなくなった。

 FINAMの計算によるアエロフロート・ロシア航空普通株の2009年末時点における目標適正価格は2.3ドル/株(およそ77.1ルーブル)。目標適正株価までの予想株価成長率は119%。評価は「買い」。

《アエロフロート・ロシア航空の会社概要》
ロシア大手航空会社。主要事業は国内・国際線における旅客・貨物の運送である。現在、飛行機90機を保有。 主要空港はSheremetyevo 1・2国際空港であり、来年Sheremetyevo 3国際空港を開港予定。2006年よりスカイ・チーム・エア・アライアンスに加盟。

時価総額:11億4393万4787.97ドル

普通株の株価: 1.03ドル/株(およそ34.5ルーブル)
週間変化率:-1.8%
月間変化率:8.8%
年間変化率:-76.6%

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2009_04_22L