運輸業界: 2009年11月
アエロフロート・ロシア航空(AFLT)、2009年1-10月の営業実績
アエロフロート・ロシア航空の10月期旅客者数は、年初来、始めて前年同期比で増加に転じた。その要因としては、前年同期の旅客者数が少なかったこと、及び、航空輸送に対する需要が徐々に回復してきたことが挙げられる。アエロフロート・ロシア航空の営業実績は、引き続き、業界平均を上回っている。
11月18日、アエロフロート・ロシア航空は、2008年1-10月の営業実績を発表した。当該期の旅客者数は前年同期比6.3%減となった。また、搭乗率は71.8%から1.5%低下し70.3%となった。10月期の旅客者数は前年同期比1%増、搭乗率は2.1%増の74%となった。
FINAMは、アエロフロート・ロシア航空が発表した営業実績をポジティブに評価する。旅客者数が増加に転じたのは、今年初のことである。これには、前年同期の値が小さいことも影響しているが、航空輸送に対する需要が徐々に回復してきたことも寄与していると考えられる。アエロフロート・ロシア航空の実績は、業種平均を大きく上回る内容である。連邦航空局のデータによると、1-10月におけるロシア航空業界全体としての旅客者数は13.1%減少している。
FINAMの計算によるアエロフロート・ロシア航空普通株の目標価格は2.4ドル/株(およそ69ルーブル)。評価は「買い」。
《アエロフロート・ロシア航空の会社概要》
ロシア大手航空会社。主要事業は国内・国際線における旅客・貨物の運送である。現在、飛行機90機を保有。 主要空港はSheremetyevo 1・2国際空港であり、来年Sheremetyevo 3国際空港を開港予定。2006年よりスカイ・チーム・エア・アライアンスに加盟。
時価総額:17億6587万9915.41ドル
普通株の株価:1.59ドル/株(およそ45.5ルーブル)
週間変化率:9%
月間変化率:0.4%
年間変化率:-16.7%

2009_11_20L
UTエアー航空(TMAT)、2009年1-10月の営業実績を発表
UTエアー航空が発表した2009年1-10月の営業実績は、収益率のもっとも高いヘリコプター事業、及び、旅客輸送事業の堅調な伸びを示すものとなった。特に、10月の旅客者数は前年同期比約1.5倍となった。航空業界全体としての旅客者数、及び、貨物輸送量が減少していることを勘案すると、UTエアー航空の営業実績はポジティブである。
UTエアー航空は、2009年1-10月の営業実績を発表した。当該期、旅客輸送距離は、7.1%増の47億9000万キロ、ヘリコプターによる貨物輸送量は6.3%増の4万8600トンとなった。10月の旅客者数は前年同期比47.8%増加した。
FINAMは、UTエアー航空の営業実績をポジティブに評価する。連邦航空運輸局のデータによると、2009年1-8月における業界全体としての旅客輸送距離は13.1%減となっている。従って、UTエアー航空の営業実績は、業種平均を大きく上回っている。また、国連と契約を締結していることにより、同社事業の中で、もっとも収益率の高いヘリコプター事業が堅調に伸びていることも評価される。
FINAMの計算によるUTエアー航空普通株の目標適正価格は0.57ドル/株(およそ16ルーブル)。目標適正株価までの予想株価上昇率は69%。評価は「買い」。
《UTエアー航空の会社概要》
ロシア大手民間航空会社。主要事業は国内外における旅客・貨物の輸送である。ヘリコプター事業ではロシア最大手であり、石油ガス関連企業にサービスを行う。
時価総額: 1億9625万720ドル
普通株の株価:0.35ドル/株(およそ10ルーブル)
週間変化率:0.6%
月間変化率:4.3%
年間変化率:249.4%

2009_11_18L
アエロフロート・ロシア航空(AFLT)、2009年上半期の決算を発表(国際会計基準)
アエロフロート・ロシア航空が発表した2009年上半期の決算は、同社事業の大幅な後退を示す内容となった。しかし、一方で、同社は、減収率と同等の経費削減に成功した。もっとも、子会社の赤字は、引き続き、同社グループとしての決算にネガティブな影響を及ぼしている。
10月29日、アエロフロート・ロシア航空は、2009年上半期の決算を発表した(国際会計基準)。当該期の売上高は、前年同期比32%減の14億6000万ドルとなった。営業利益は21%減の1億400万ドル、純利益は81%減の1400万ドルとなった。
表:アエロフロート・ロシア航空の主要財務指標
|
指標 |
2009年上期 |
2008年上期 |
変化率 |
|
売上高 |
1 456 |
2 132 |
-32% |
|
営業経費 |
1 352 |
2 001 |
-32% |
|
EBITDA |
167 |
210 |
-21% |
|
EBITDA利益率 |
11,4% |
9,9% |
+ 1,5% |
|
営業利益 |
104 |
131 |
-21% |
|
営業利益率 |
7,1% |
6,1% |
+ 1,0%. |
|
純利益 |
14 |
76 |
-81% |
|
純利益率 |
1,0% |
3,6% |
- 2,6%. |
FINAMは、アエロフロート・ロシア航空が発表した2009年上半期決算をややポジティブに評価する。旅客者数が10.6%低下したことにより、前年同期比32%の減収となったことはネガティブである。しかし、同社は、営業経費の効率的な管理によって、減収率と同等の経費削減を達成した。その結果、売上高が33%減少したのに対し、営業利益は22%の減少に止まった。
EBITDAに対する負債は、2.1倍から3.2倍に増加したが、これは、シェレメチェヴォ空港第3ターミナルの建設に関連している。同建設事業は、2022年までの長期プロジェクトファイナンスが組まれている。
純利益は81%減となったが、これは、ドル建て債務、及び、リース契約の再評価が響いた。また、同社の主要子会社3社は、6800万ドル相当の赤字を出している。もっとも、非採算子会社アエロフロート・カーゴが整理されたことにより、子会社の損失額は大幅に低減された。
FINAMの計算によるアエロフロート・ロシア航空普通株の目標適正価格は2.17ドル/株(およそ63ルーブル)。評価は「買い」。
《アエロフロート・ロシア航空の会社概要》
ロシア大手航空会社。主要事業は国内・国際線における旅客・貨物の運送である。現在、飛行機90機を保有。 主要空港はSheremetyevo 1・2国際空港であり、来年Sheremetyevo 3国際空港を開港予定。2006年よりスカイ・チーム・エア・アライアンスに加盟。
時価総額:16億1039万3633.55ドル
普通株の株価:1.45ドル/株(およそ42ルーブル)
週間変化率:-6.5%
月間変化率:-3.9%
年間変化率:-33.8%

2009_11_02L