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製造業業界: 2009年4月

パワー・マシーン(SILM)、2008年決算を発表

 パワー・マシーンが発表した決算から、生産量の増加と収益性の向上が見て取れる。また、FINAMは、現在の受注状況からすると、1年半から2年の生産施設稼動が見込まれることにも注目している。パワー・マシーンは、金融危機という状況にもかかわらず、事業規模の維持と利益の増大を図ることができた。これは、資源価格の低下によるところが大きい。

 3月31日、パワー・マシーンは、2008年決算を発表した(ロシア会計基準)。それによると、売上高は前年比60%増の11億ドル相当となった。また、純利益は3420万ドルとなった。前年には、1億2180万ドルの損失を計上していた。

 同社が子会社ではなく支店を通じた事業展開を行っていることからすると、ロシア会計基準による決算でも、同社事業の全体像は評価できると考えられる。

表:パワー・マシーンの主要財務指標(単位:100万ドル)

指標

2008

2007

変化率

売上高

1 107,4

692,8

59,8%

原価

827,0

600,1

37,8%

粗利益

280,4

92,7

202,5%

総収益率

25,3%

13,4%

+ 11,9%

営業利益(営業損失)

86,9

-74,2

-

営業利益率

7,8%

-10,7%

-

純利益(純損失)

34,2

-121,8

-

純利益率

3,1%

-17,6%

-

出典:パワー・マシーンのデータ、FINAMの計算

 FINAMは、パワー・マシーンが発表した2008年決算をポジティブに評価する。同社は、2005年以降、初となる純利益を計上した。損失が発生していたのは、インド・ベトナムとの契約価格の条件が良くなかったためである。しかし、3.1%という純利益率の水準はまだ低いと考えられる。2009年には、原料価格の下落、及び、損失要因となっていた契約満了によって、同社収益率は上昇するだろうと予測される。

 売上高が伸びた要因は、発電設備に対する需要の増加である。現在、電力各社は、投資計画を凍結しているが、発注した発電設備の受注を中止することはないだろう。2009年1月1日現在で、同社が32億4000万ドル相当の受注を受けていることからすると、1年半から2年の生産施設稼動が見込まれる。

 FINAMの計算によるパワー・マシーン普通株の2009年末時点における目標適正価格は0.089ドル/株(およそ3ルーブル)。予想株価成長率は124%。評価は「買い」。

《パワー・マシーンの会社概要》
ロシア大手設備製造会社。主要事業は火力、水力、原子力、ガスタービン発電所で使用される発電設備の設計・製造・販売・アフターサービス。グループにはLeningradsky Metallichesky Zavod、 Electrosila、 Turbine Blades' Plant、 Kaluga Turbine Works、NPO CKTI、Energomachexport、Power Machines - Reostat Plantが入る。製品の輸出も行う。

時価総額:2億8867万7548.32ドル

普通株の株価:0.041ドル/株(およそ1.3ルーブル)
週間変化率:4.4%
月間変化率:0.6%
年間変化率:-79.9%

20090402SILM.gif2009_04_02L



 
 

 

自動車企業各社に対する公的支援が決定

 巨額の公的支援は、金融危機下のアフトワズを支援し、同社投資計画の実現を後押しするだろう。しかし、自動車会社の中では、人気車種があり、債務負担が少なく、事業効率の高いソレースの株式が注目される。

 3月30日、プーチン首相は、トリヤッチのアフトワズ社で協議を行った。協議の主題となったのは、ロシア自動車業界の問題点である。この協議の結果、アフトワズに対する巨額の公的支援が決定した。同社は、250億ルーブルの公的支援を受ける。返済期限については、特定されていない。また、2013年までの投資計画実現のため、国営銀行は、900億ルーブル相当の資金調達に協力する見通しである。さらに、同社には、税金支払の延長が適用された。この他、アフトワズ以外の国内自動車企業に対する政府の公的支援についても、発表があった。それによると、ゴーリキー自動車は、100億ルーブルの国家保障を受ける他、20億ルーブル相当の税金払い戻しが前倒しで行われる。ソレースは、極東地域における事業案件を実現するため、50億ルーブルの融資を申し入れている。

 巨額の公的支援が決定したことは、アフトワズにとって、ポジティブなニュースである。公的支援によって、流動性の問題は解消され、ルノー規格の新車種を製造するための投資計画も推進されるだろう。しかし、アフトワズの事業効率は非常に低いため、将来的に、公的資金の返済に支障をきたす恐れは否めない。ゴーリキー自動車は、100億ルーブルの国家保障を受けるが、同社が2009年中に償還すべき債務は360億ルーブル相当であるため、債務の借換問題が解決されるわけではない。FINAMは、ゴーリキー自動車の債権者が債務の再構成に応じるものと考えるが、利子が高いため、同社の赤字体質は当分続くだろう。

 自動車会社の中では、ソレースが注目される。同社の負債は200億ルーブル程度であり、2009年に償還が必要となる額も小さい。また、ソレースは、公的支援を受けずに、市場原理に則った事業を行うことができる。

 FINAMの計算によるソレース普通株の2009年末時点における目標価格は9.7ドル/株(およそ329.9ルーブル)。目標株価までの予想株価成長率は156%。

《ソレースの会社概要》
ロシア大手自動車生産会社。持株会社であり、ワズ(UAZA)、Zavolzhsky motor plant、ZMAの株式を保有。主に乗用車、オフロード車、トラック、バス等を製造。韓国のSsangYong、イタリアのFiat、日本のISUZUと共同で生産を行っている。

時価総額:1億4736万1683.7ドル

普通株の株価:4.3ドル/株(およそ146.2ルーブル)
週間変化率:27.8%
月間変化率:38.4%
年間変化率:-92.9%

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2009_04_01L