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金融・不動産業界

【分析レポート】ズベルバンク(SBER)、2010年1-6月の決算を発表

 

ズベルバンクが発表した2010年1-6月の決算は、純利益の減少、及び、準備金繰入額の上昇を示す内容となった。短期的には、今回の決算発表に対して、市場はネガティブな反応を示す可能性がある。一方で、貸付残高が伸びたこと、及び、純利子収入が前月比で安定的に維持されたことは、評価に値する。こうした堅調な推移は、同行事業を支える重要な要素である。

 

7月15日、ズベルバンクは、2010年1-6月の業績(ロシア会計基準)を発表した。それによると、貸倒引当金繰入前の純利子収入は前年同期比5.3%増(2270億ルーブル)、営業経費は17%増(1100億ルーブル)、準備金繰入額は約4倍減少した(520億ルーブル)。純利益は610億ルーブルに拡大した。

ポジティブな要素としては以下の点が挙げられる。

 

6月には、個人・法人共に貸付残高が増加した。これは、銀行セクター全体としての景気浮揚を反映した。

純利子収入が安定的に維持される。ズベルバンクの資産が再評価される中、同行は、6月の純利子収入を360億ルーブルと安定した水準で維持することができた。これによって、利鞘への圧迫が軽減された。

6月の総貸付高に占める不良債権比率には変化がなく、5.7%の水準で推移した。これは、同行資産の質が安定化してきたことを物語っている。

 

ネガティブな要素としては以下の点が挙げられる。

 

準備金繰入額が急増した。6月の貸倒引当金繰入額は、前月より2.5倍高い260億ルーブルとなった。これは、月次ベースで2009年12月以来の最大値である。

6月の純利益が前月比4倍の減少となったことも、懸念される。主な減収要因として、準備金繰入額の上昇が挙げられる。

 

ズベルバンクの純利益が減少し、準備金繰入額が上昇したため、短期的には、今回の決算発表に対して、市場はネガティブな反応を示す可能性がある。一方で、貸付残高が伸びたこと、及び、純利子収入が対前月で安定的に維持されたことは、評価に値する。こうした堅調な推移は、同行事業を支える重要な要素である。

FINAMの計算によるズベルバンク普通株の目標価格は4.22ドル/株。目標価格までの予想株価成長率は54%。評価は「買い」。優先株の目標価格は2.49ドル/株。目標価格までの予想株価成長率は28%。評価は「中立」。

 

 

なお、同社普通株式の売買単位は1株で、最低売買金額は248円程度。16日終値前日比-2.11%。優先株式の売買単位は1株で、最低売買金額は178円程度。16日終値前日比-1.2%。

 

《会社概要》

ズベルバンクはロシア最大手銀行。銀行業務全般に関するサービスを提供。個人顧客部門におけるリーダー的地位を保持。総預金残高の約半分は個人による資金。ロシア最大級の支店網を保有する。支店総数は20,000店。個人及び法人向け貸付が主要収入源である。主要株主はロシア連邦中央銀行であり、株式の約60%を保有。

 

 

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2010年7月19日 X