10億ドルの劣後ローン前倒し返済により、ズベルバンクの自己資本比率が大きく損なわれることはないだろう。今回の前倒し返済で、同行に対する評価は上がり、長期資本市場における資金調達にも好影響があるものと期待される。
2月12日、ズベルバンク広報は、2005年2月に借り入れた劣後ローン10億ドルの返済を発表した。この劣後ローンは、5年経過後の期限前弁済条項が付いた10年ローンであった。
FINAMは、劣後ローンの前倒し返済により、同行の自己資本比率が大きく損なわれることはないと考える。1月1日時点における同行の自己資本比率は23.2%であり、中央銀行が設定している基準の10%を大きく上回っている。また、ズベルバンクは、自己資本比率を算出するにあたり、この劣後ローンを漸次的に除外してきた。もっとも、仮に、自己資本比率を算出する際に、劣後ローン全額を勘案していたとしても、自己資本比率は2.5-3%の低下で済んだだろう。
今回の劣後ローン前倒し返済で、ズベルバンクに対する評価は上がり、長期資本市場における資金調達に好影響があるものと期待される。
FINAMの計算によるズベルバンク普通株の2010年末時点における目標価格は2.42ドル/株(およそ73ルーブル)。評価は「中立」。優先株の2010年末時点における目標価格は1.14ドル/株(およそ34ルーブル)。評価は「売り」。
《ズベルバンクの会社概要》
ロシア最大手銀行。銀行業務全般に関するサービスを提供。個人顧客部門におけるリーダー的地位を保持。総預金残高の約半分は個人による資金。ロシア最大級の支店網を保有する。支店総数は20,000店。個人及び法人向け貸付が主要収入源である。主要株主はロシア連邦中央銀行であり、株式の約60%を保有。
時価総額:595億4128万1680ドル
普通株の株価:2.66ドル/株(およそ80ルーブル)
目標株価:2.42ドル/株(およそ73ルーブル)
評価:「中立」
週間変化率:2.4%
月間変化率:-11.3%
年間変化率:386.7%
優先株の株価:2.12ドル/株(およそ63ルーブル)
目標株価:1.14ドル/株(およそ34ルーブル)
評価:「売り」
週間変化率:-2%
月間変化率:-14.2%
年間変化率:699.3%

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