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ガスプロム(GAZP)、シュトクマン・ガス田の操業開始が延期

 ガスプロムが保有する最大規模のシュトクマン・ガス田の操業開始時期が延期されたことで、同社の長期的な欧州市場進出計画は大きく損なわれる可能性がある。今回のニュースは、同社株価の下落材料となるだろう。

 2月5日、ガスプロムは、同社最大規模となるシュトクマン・ガス田の操業開始時期の延期を発表した。以前は、2013-2014年に操業開始の予定であったが、今回の延期によって、操業開始時期は2016-2017年にずれ込む見通しである。

 延期観測が最初に取り沙汰されたのは2009年半ばであったが、ガスプロムは、シュトクマン・ガス田を最優先事業と位置付けており、これまで操業開始時期の延期を否定してきた。この事業は、ノース・ストリーム・パイプラインの敷設というガスプロムにとってもう1つの重要事業にも直接関係している。シュトクマン・ガス田は、同パイプラインの資源基盤となる予定である。

 ノース・ストリームの輸送能力は、ガスプロムの欧州向けガス輸出量の20%に相当するが、今回、シュトクマン・ガス田の操業が延期となったことで、今後3年間は、設備稼働率の低迷が見込まれる。ノース・ストリームも、シュトクマン・ガス田も、ガスプロムの長期的な成長を決定する重要事業である。

 今回のニュースは、短期的にも、長期的にも、ガスプロム株の下落材料となるだろう。事業延期とそれに伴う影響の大きさから、FINAMは、ガスプロム株に対する評価の見直しを行う。

《ガスプロムの会社概要》
世界最大手ガス会社。主要事業はガス及び石油の探査・生産・精製・保管・輸送・販売である。世界ガス埋蔵量の約17%、国内ガス埋蔵量の60%を保有。ガス埋蔵量は約29.85兆M3と推測。世界の20%、ロシア産ガスの80%を生産。15万6900キロメートルに及ぶ世界最長のガス輸送システムを保有。主要株主はロシア連邦。

時価総額:1439億3495万8432ドル

普通株の株価:6.08ドル/株(およそ185ルーブル)
週間変化率:-2.6%
月間変化率:0.4%
年間変化率:88.6%

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