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ウラルカリー化学(URKA)、2009年1-9月の決算を発表

 ウラルカリー化学の財務指標(ロシア会計基準)は、予想通りの低調な内容となった。もっとも、利益率は、高水準で維持されている。

 ウラルカリー化学は、2009年1-9月の生産実績、及び、決算を発表した(ロシア会計基準)。ウラルカリー化学が国際基準による決算を発表するのは、通期と半期の決算のみであるため、1-9月の決算についてはロシア会計基準の決算を取り上げる。2009年通期の決算が発表されるのは2010年4月以降になるものと予想される。従って、2009年1-9月決算は2009年通期の業績を大まかに評価する上で重視される。

 2009年1-9月におけるウラルカリー化学の売上高は前年同期比50%減の216億ルーブルとなった。また、EBITDAは前年同期比59%減の130億ルーブル、純利益は前年同期比78%減の50億ルーブルとなった。EBITDA利益率は13%低下し60%となった。純利益率は30%低下し24%となった。

表:ウラルカリー化学の主要財務指標(単位:100万ルーブル)

指標

0919

0819

変化率

売上高

21 637

43 559

-50%

生産原価

6 270

7 029

-11%

EBITDA

13 026

31 867

-59%

EBITDA利益率

60%

73%

-13,0%

純利益

5 096

23 302

-78%

純利益率

24%

53%

-29,9%

出典:同社のデータ、FINAMの計算

 財務指標の悪化は、予想の範囲内であり、カリウム肥料の販売量が46%減の114万4000トンに落ち込んだことからすると(カリウム100%で換算)、妥当な数字であると考えられる。塩化カリウムの実際の出荷量は239万3000トンの水準となっている。この他、年初来、塩化カリウムの価格(引渡し条件:FOB、バンクーバー港)は40%程低下している。

指標

0919

0819

変化率

カリウム肥料(カリウム100%で換算)

1 144

2 470

46,3%

出典:同社のデータ、FINAMの計算

 生産量、製品価格が共に急落したにもかかわらず、ウラルカリー化学は、EBITDA利益率を60%、純利益率を24%の水準で維持した。利益率が保たれたことは、同社経営陣の経営努力(原価は11%減)、及び、昨年の収益率が53%と記録的な水準にあり、余裕があったことによるものであると評価される。ウラルカリー化学は、化学業界のみならず、ロシア証券市場全体で見ても、効率的かつ透明性のある企業である。しかし、現在の市場は、ウラルカリー化学株を過剰評価していると考えられる。

 FINAMの計算によるウラルカリー化学普通株の2010年末時点における目標価格は3.47ドル/株(およそ100ルーブル)。評価は「売り」。

《ウラルカリー化学の会社概要》
ロシア大手無機肥料製造会社。主要事業はカリウム肥料の製造・販売。サンクト・ペテルブルグとペルミ地方を中心に製造活動を展開。幅広い販売網を持つ。共同で設立したBelarusian Potash Company(ベラルーシ)は輸出業務を担当。主要輸出先は中国、ブラジル、東南アジア諸国、インドである。

時価総額:100億9085万2500ドル

普通株の株価:4.75ドル/株(およそ140ルーブル)
目標株価:3.47ドル/株(およそ100ルーブル)
評価:「売り」
週間変化率:5.6%
月間変化率:17.3%
年間変化率:183.6%

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