ロシア進出支援とロシア株専門の証券会社、ARUJI GATE証券(アルジゲート証券)

消費・小売業界: 2009年2月

ディクシーグループ(DIXY)、2009年1月の売上実績を発表

 FINAMは、ディクシー・グループが発表した2009年1月の売上実績を中立的に評価する。ドル建ての売上が減少したのは、主に、ルーブル相場の下落によるものである。今回の実績発表によって、同社株価が大きな影響を受けることはないだろう。

 ディクシー・グループは、2009年1月の売上実績を発表した。同社広報によると、ルーブル切り下げの影響で、ドル建ての売上高は、前年同期を大きく下回った。しかし、ルーブル建ての増収率も、過去数ヶ月の値を下回る25%となった。

表:ディクシー・グループの主要指標

指標

081

091

変化率

売上高(単位:100万ルーブル)

3478,0

4351,0

25%

売上高(単位:100万ドル)

142,0

138,0

-3%

総店舗数   

390

494

 

商業面積(単位:平方メートル)

151396

191295

26%

出典:ディクシー・グループのデータ、FINAMの計算

 増収率に若干の落ち込みがみられ、店舗開設動向も緩慢であったが、FINAMのディクシー・グループに対する評価は、従来どおり、ポジティブである。FINAMは、2009年通期としての同社増収率は35%程度になるものと予測している。また、同社は、当初計画に基づき、2009年8月までに100店の新規店舗を開設する予定である。

 FINAMの計算によるディクシー・グループ普通株の2009年末時点における目標適正株価は、現在の市場株価を200%以上上回る5.4ドル/株(およそ193ルーブル)。

《ディクシー・グループの会社概要》
ロシア有数の食品・日用品小売会社。ロシアの3連邦管区において事業を展開。8つのハイパーマーケット、7つのスーパーマーケットを含め、400店舗を保有している

時価総額:8850万ドル
普通株の株価:1.77ドル/株(およそ63.2ルーブル)
週間変化率:0.6%
月間変化率:12.1%
年間変化率:-88%

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バルチカ・ビール(PKBA)、2008年の決算は堅調

FINAMは、バルチカ・ビールが発表した2008年の決算をポジティブに評価する。市場で確固たる地位を築いている同社の事業は、市場全体の成長率を大きく上回る成長を示し、売上高の増加につながった。同社株の流動性は低い方だが、配当に関する情報が公表されたことで、最近の同社株価は、大きく動いている。従って、今回の決算発表によって、同社株価が影響を受けることはないだろう。

バルチカ・ビールは、2008年通期の決算を発表した。同社の成長率は、市場の成長率を大きく上回り、市場が低迷する中で(市場成長率は0.4%)、同社のビール販売量は2%増となった。また、平均販売価格の引き上げ、及び、プレミアムビールの拡充によって、ドル換算の増収率は20%以上伸びた。

表:バルチカ・ビールの主要財務指標

指標

2007

2008

変化率

売上高

3087,7

3718,6

20,4%

原価

1479,9

1876,5

26,8%

粗利益

1607,9

1842,1

14,6%

総収益率

52,1%

49,5%

 

運送費

404,9

410,8

1,4%

販売費

362,5

424,2

17,0%

一般管理費

362,5

424,2

17,0%

営業利益

737,3

895,1

21,4%

営業利益率

23,9%

24,1%

 

EBITDA

916,7

1087,9

18,7%

EBITDA収益率

29,7%

29,3%

 

純利益

546,4

623,7

14,1%

純利益率

17,7%

16,8%

 

出典:バルチカ・ビールのデータ、FINAMの計算

全体として、FINAMは、バルチカ・ビールが発表した2008年決算をポジティブに評価する。総収益率が低下した主な要因としては、間接税の増加が挙げられる。しかし、着実な経費管理を実施し、運送費の最適化を図ったことで、総収益率の低下は補填された。しかし、2009年にも、原料価格、及び、ルーブル安からの悪影響は懸念される。同社の原料費は、その約30%がドル建て、或いは、ユーロ建てである。

FINAMは、バルチカ・ビール株に対するポジティブな見方を継続している。しかし、同社株は、流動性が低い中、配当に関する情報が公表されたことで、最近の株価は、大きく動いている。従って、今回の決算発表によって、同社株価が大きな影響を受けることはないだろう。

FINAMの計算によるバルチカ・ビール普通株の2009年末時点における目標適正価格は39ドル/株(およそ1407.5ルーブル)。バルチカ・ビール優先株の2009年末時点における目標適正価格は29ドル/株(およそ1046.6ルーブル)。

《バルチカ・ビールの会社概要》
ロシア最大手ビール製造会社。ロシアビール市場の約37%を占める、ヨーロッパビール製造市場における有数の企業である。10のビール製造工場を保有。主要商標:Baltika、Tuborg、Carlsberg、FOSTER'S、Nevskoe、Arsenalnoe,Yarpivo、Don等。1993年より主要株主はCarlsberg Groupが保有するBaltic Beverages Holdingである。

時価総額:17億2737万8622.3ドル

普通株の株価:10ドル/株(およそ360.9ルーブル)
週間変化率:-16.7%
月間変化率:-4.8%
年間変化率:-77.8%

20090220PKBA.gif

 

優先株の株価:10.02ドル/株(およそ361.6ルーブル)
週間変化率:-14.9%
月間変化率:8.4%
年間変化率:-67%

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ウィム・ビル・ダン食品(WBDF)、原料となる牛乳の買付価格は低下傾向に

 粉乳・生乳市場における買付条件が改善すれば、2009年におけるウィム・ビル・ダン食品の収益性には好影響が出るだろう。

 新たな乳・乳製品の成分規格等が導入され、また、需要が若干減少したため、粉乳価格は低下傾向にある。これは、ロシアの生産者にとってはポジティブな要素である。また、この傾向は、生乳市場にも波及する可能性がある。ロシア牛乳連盟は、今後数ヶ月間で生乳の価格が30%下落すると予測している。

 FINAMは、原料価格の下落傾向によって、ロシア有数の乳製品生産者であるウィム・ビル・ダン食品の収益性に、ポジティブな影響が期待できると考える。同社の製品原価に占める牛乳の割合は50%以上である。しかし、同社は、これまでにも、積極的な価格政策を取ってきた。また、輸入乳製品の価格は大きく値上がりしている。こうしたことを考慮に入れると、同社製品の販売価格が大きく下がることはないと考えられる。

 FINAMの計算によるウィム・ビル・ダン食品普通株の2009年末時点における目標価格は、現在の株価を139.4%上回る34.6ドル/株(およそ1203.3ルーブル)。

 

《ウィム・ビル・ダン食品の会社概要》

ロシア・CIS諸国大手食品製造会社。主に乳製品、ジュース、ベビーフードを製造・販売。37の食品加工工場を保有。主要商標はDomik v derevne, Chudo, Agusha, Veseliy Molochnik, J-7, Lubimiy Sad等。

時価総額:6億3580万ドル

普通株の株価14.45ドル/株(およそ502.5ルーブル)
目標株価:34.6ドル/株(およそ1203.3ルーブル)
評価:「買い」
週間変化率:6.5%
月間変化率:23%
年間変化率:-82.6%

 

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マグニト(MGNT)、2009年1月の販売実績は堅調

 FINAMは、マグニトが発表した2009年1月の販売実績を中立的に評価する。この発表によって、同社株価が大きな影響を受けることはないだろう。しかし、所得の伸びが減速していることを背景に、購買力の低下が懸念される中で、増収率が順調に維持されていることはポジティブに評価される(ルーブル換算)。

 2月10日、マグニトは、2009年1月の販売実績を発表した。それによると、当該期、同社の増収率は42%の水準で維持された(ルーブル換算)。購買力の低下が懸念される中で、増収率が高水準に維持されたことは高く評価される。しかし、ルーブルが下落しているため、ドル換算による増収率は、10%強であった。

表:マグニトの販売実績

指標

081

091

変化率

ドル換算売上  (100万ドル)

356,4

393,2

10,3%

ルーブル換算売上(100万ルーブル)

8731,6

12395,0

42,0%

店舗数

2202

2592

 

新規店舗増設数

5

13

 

商業面積(1000平方メートル)

655,1

827,8

26,4%

出典:マグニトのデータ、FINAMの計算

 全体として、FINAMは、マグニトの販売実績を中立的に評価する。この発表によって、同社株価が大きな影響を受けることはないだろう。しかし、厳しい状況下にあっても、高い増収率を維持したことは、ポジティブに評価される。

 FINAMの計算によるマグニト普通株の2009年末時点における目標適正価格は、現在の株価を100%以上上回る30.8ドル/株(およそ1103.6ルーブル)。

マグニトの時価総額:12億2400万ドル

普通株の株価:17ドル/株(およそ609.1ルーブル)
週間変化率:17.2%
月間変化率:-10.5%
年間変化率:-63.5%

 

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薬局チェーン36.6(APTK)、2008年決算を発表

 FINAMは、薬局チェーン36.6が発表した2008年決算を中立的に評価する。同社の増収率は、各部門を通じて、大きく低下した。この背景には、ロシアのマクロ経済低迷、及び、医薬品市場の成長停滞、戦略的投資削減による同社事業の不振がある。

 薬局チェーン36.6は、2008年の売上、及び、新規店舗増設数を発表した。同社広報によると、当該期、同社の売上(ドル換算)は、21.5%増加した。小売部門での増収率は、およそ25%と非常に低い数字となった。また、生産部門の増収率も23%の水準に止まった。

表:薬局チェーン36.6の主要財務指標

指標

2007

2008

変化率

売上高

871,1

1058,9

21,56%

:内訳

 

 

 

小売

673,4

840,8

24,86%

ヴェロファルム

139,5

171,6

23,01%

ELC

3

5,7

90,00%

   その他

55,2

40,8

-26,09%

出典:薬局チェーン36.6のデータ、FINAMの計算

 FINAMは、薬局チェーン36.6の2008年決算を中立的に評価する。同社事業の低迷と国民所得の低下を背景に、小売部門、並びに、生産部門の売上は不調となった。これには、医薬品市場の成長低迷、及び、輸入医薬品の価格上昇による需要の低下も影響している。

 薬局チェーン36.6は、債務状況についても公表した。2008年1-9月に対して、純負債は20%以上減少し、1億5050万ドルとなった。しかし、同社の財務状況からすると、負債額は、依然、大きいと言えるだろう。

 FINAMの計算による薬局チェーン36.6普通株の2009年末時点における目標適正株価は2.5ドル/株(およそ89.5ルーブル)。

薬局チェーン36.6の時価総額:1320万ドル

普通株の株価:1.39ドル/株(およそ49.8ルーブル)
週間変化率:-3.7%
月間変化率:-31.5%
年間変化率:-97.6%

 

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2009_02_12L







 

ウィム・ビル・ダン食品(WBDF)、2009年の販売見通しを発表

 FINAMは、ウィム・ビル・ダン食品の2009年販売見通しをポジティブに評価する。同社取締役代表が言及した2009年の見通しは、FINAMの予測とほぼ同等の内容であった。

 1月29日、ウィム・ビル・ダン食品の取締役代表、及び、大株主のYakobashivili氏は、2009年の同社見通しについて言及した。それによると、2009年の同社売上高は、2008年と同等、もしくは、若干の伸びを示す見込みである。取締役代表は、このような予測値となった理由として、資金調達環境の悪化を背景とした小規模事業者の市場撤退、及び、ウクライナ・ベラルーシからの輸入制限を挙げた。その他、同社は、3月初旬に、2009年の計画について、再確認を予定している。

 FINAMは、ウィム・ビル・ダン食品取締役代表が示した見通しをポジティブに評価する。今回公表された内容は、FINAMの予測とほぼ同等であった。FINAMは、2009年の同社売上について、2008年の値を3.2%上回る29億ドル相当になると推定している。

 FINAMの計算によるウィム・ビル・ダン食品普通株の2009年末時点における目標価格は34.6ドル/株(およそ1211ルーブル)。目標株価までの予想株価成長率は170%。評価は「買い」。

時価総額:5億5800万ドル

普通株の株価:12.7ドル/株(およそ444.5ルーブル)
目標価格:34.6ドル/株(およそ1211ルーブル)
評価:「買い」
週間変化率:7.6%
月間変化率:-2.3%
年間変化率:-84.7%

 

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