ロシア進出支援とロシア株専門の証券会社、ARUJI GATE証券(アルジゲート証券)

消費・小売業界: 2009年11月

ウィム・ビル・ダン食品(WBDF)、2009年1-9月の決算を発表

 FINAMは、ウィム・ビル・ダン食品が発表した2009年1-9月の決算をポジティブに評価する。特に、第3四半期の決算が好調であり、利益率が前年同期と比較して大きく伸びたことは、投資家に好感されるだろう。

 ウィム・ビル・ダン食品が発表した2009年第3四半期、及び1-9月の決算は好調な内容となった。原料価格が低い水準にあったことと経費削減努力が功を奏して、利益率は前年の実績と比較して大幅に向上した。

 2009年1-9月のドル建て売上高は前年同期比27%強の減少となった。しかし、販売経費の削減、並びに、負債コストの抑制を背景に、第3四半期の純利益は43%以上増加した。2009年1-9月の純利益は、前年同期と同等の水準にまで持ち直した。

表:ウィム・ビル・ダン食品の主要財務指標 (単位:100万ドル)

指標

083Q

093Q

前年同期比

9M2008

9M2009

前年同期比

売上高

702,1

524,1

-25,4%

2194,1

1595,6

-27,3%

 内訳

 

 

 

 

 

 

:乳製品

524,6

368,7

-29,7%

1630

1115,4

-31,6%

:飲料

113,5

93,6

-17,5%

372,5

303,4

-18,6%

:ベビーフード

64

61,9

-3,3%

191,6

176,8

-7,7%

原価

465,5

335,5

-27,9%

1487,1

1043,7

-29,8%

粗利益

236,6

188,6

-20,3%

707,0

551,9

-21,9%

総収益率

33,7%

36,0%

 

32,2%

34,6%

 

販売費

124,6

87,8

-29,5%

365,7

272,3

-25,5%

一般管理費

39,6

33,3

-15,9%

136,5

97,1

-28,9%

営業利益

67,6

65,30

-3,4%

193,6

111,80

-42,3%

営業利益率

9,6%

12,5%

 

8,8%

7,0%

 

EBITDA

98,9

88,2

-10,8%

282,7

246,6

-12,8%

EBITDA利益率

14,1%

16,8%

 

12,9%

15,5%

 

純利益

31

44,5

43,5%

109,6

109,4

-0,2%

純利益率

4,4%

8,5%

 

5,0%

6,9%

 

出典:同社のデータ、FINAMの計算

 FINAMは、ウィム・ビル・ダン食品に対するポジティブな見方を据え置きとする。製品需要が回復するに従い(高価格帯製品を含む)、同社は、売上高を大きく伸ばすことができるだろう。もっとも、現在の乳製品市場は、厳しい状況にある。競合企業の動向を背景に、乳製品価格の引き上げ幅は小さくなってきていることから、同部門の収益は低迷している。

 しかし、第3四半期の決算が好調であり、利益率が前年同期と比較して大きく伸びたことは、投資家に好感されるだろう。

 FINAMの計算によるウィム・ビル・ダン食品普通株の適正価格は72ドル/株(およそ2070ルーブル)。FINAMは、近々、同社に対する評価を更新する予定である。

《ウィム・ビル・ダン食品の会社概要》
ロシア・CIS諸国大手食品製造会社。主に乳製品、ジュース、ベビーフードを製造・販売。37の食品加工工場を保有。主要商標はDomik v derevne, Chudo, Agusha, Veseliy Molochnik, J-7, Lubimiy Sad等。

時価総額:18億5900万ドル

普通株の株価:42.25ドル/株(およそ1220ルーブル)
週間変化率:2.1%
月間変化率:-0.7%
年間変化率:306.3%

20091126WBDF.gif

2009_11_27L

セジモイ・コンチネント(SCON)、2009年1-10月の営業実績を発表

 FINAMは、セジモイ・コンチネントが発表した2009年1-10月の営業実績を中立的に評価する。また、従来どおり、今後、同社株価の好材料となるような要因は見当たらない。

 セジモイ・コンチネントは、2009年1-10月の営業実績を発表した。今回の決算発表にはFINAMの評価を変えるような目新しい情報はなかった。当該期、ルーブル建ての売上高は10%増加した。しかし、同社の店舗開設数は、依然として、伸びていない。これは、資金調達が難しいためであると考えられる。

表:セジモイ・コンチネントの主要財務指標

指標

081-10

091-10

変化率

販売売上高、付加価値税を含む (100万ルーブル)

35305

39156

11%

販売売上高、付加価値税を含む (100万ドル)

1454

1215

-16%

総店舗数

139

140

 

商業面積(1000平方メートル)

171

177

4%

出典:同社のデータ、FINAMの計算

 全体として、FINAMは、セジモイ・コンチネントが発表した1-10月の営業実績を中立的に評価する。他の小売業者と比較すると、同社の事業効率は劣っている。また、主要株主が債務借換で困難に直面していることは、同社株価にネガティブな影響を及ぼす可能性がある。

 FINAMの計算によるセジモイ・コンチネント普通株の適正価格は8.6ドル/株(およそ247ルーブル)。

《セジモイ・コンチネントの会社概要》
ロシア大手食品・日用品小売会社。2007年末で、127店舗を保有している。モスクワとカリーニングラードを中心に事業を展開。2004年、食品・日用品小売会社の中で、最初にIPOを実施した。

時価総額:6億5850万ドル

普通株の株価:8.78ドル/株(およそ250ルーブル)
週間変化率:-2.3%
月間変化率:-5.1%
年間変化率:8.4%

20091120SCON.gif

2009_11_23L

マグニト(MGNT)、2009年1-10月の営業実績を発表

 FINAMは、マグニトが発表した2009年1-10月の営業実績をポジティブに評価する。新規店舗の開設数が維持されていることは、市場に好感されるだろう。

 マグニトは2009年1-10月の営業実績を発表した。今回の営業実績はFINAMの予測と同じである。1-10月のルーブル建て売上高は前年同期比30%増となった。10月期としてのルーブル建て売上高は22.5%増となり、増収率は、過去数ヶ月と比較して低下した。

表:マグニトの主要財務指標

指標

20081-10

20091-10

変化率

売上高(100万ドル)

4312,2

4230,4

-1,9%

売上高(100万ルーブル)

104702,2

136112,0

30,0%

店舗数

2439

3042

 

店舗開設数

242

460

 

商業面積(平方メートル)

766,2

988,3

29,0%

出典:同社のデータ、FINAMの計算

 FINAMは、全体として、マグニトの営業実績をポジティブに評価する。同社の新規店舗開設数は、引き続き、高水準に維持され、同社経営陣の予測は達成される見通しである。10月期に同社が新設した店舗は61店で、今年開設された店舗数は460店となった。

 FINAMの計算によるマグニト普通株の2010年末時点における目標価格は46.3ドル/株(およそ1330ルーブル)。FINAMは、過日、行われた株式追加発行の結果を勘案して、近いうちに、マグニト株に対する評価の見直しを行う予定である。

《マグニトの会社概要》
ロシア大手食品・日用品小売会社。国内630都市に2000以上の店舗を保有。南部・中央・沿ヴォルガ連邦管区において事業を展開。7つの配給センターを含む自社物流システムを持つ。

時価総額:46億2240万ドル

普通株の株価:64.2ドル/株(およそ1840ルーブル)
目標株価:46.3ドル/株(およそ1330ルーブル)
評価:「売り」
週間変化率:7.7%
月間変化率:6.1%
年間変化率:393.9%

20091112MGNT.gif


 

2009_11_13L

マグニト(MGNT)、株式追加発行の結果を公表

 FINAMは、マグニトが実施した株式追加発行の結果をポジティブに評価する。同社は、今回の株式発行によって、3億7000万ドル相当を調達することができた。調達資金は、流動負債の借換、並びに、ハイパーマーケット及びディスカウント・ストア事業の拡大に充てられる見通しである。

 マグニトは、株式追加発行の結果を公表した。発行価格は、兼ねてより発表していた価格帯(12-13.5ドル/GDR)の上値に近い13ドル/GDR(65ドル/普通株)となった。

 マグニトが募集・売出する株式数は810万7423株相当で、募集・売出し総額は5億2700万ドルである。そのうち、568万株(追加発行株式総数の約半分に相当)、総額3億6920万ドルが募集・売出しされた。この他、マグニトの創業者3名が保有する同社株式の240万株を約1億6000万ドルで売却した。

 FINAMは、株式追加発行の結果をポジティブに評価する。マグニト株に対する投資家の需要は、5億ドル以上の資金調達を目指す同社の意向に即している。調達資金は、既存債務の借換、及び、ハイパーマーケット・ディスカウントストア部門の拡大に充当される。

 FINAMの評価によるマグニト株の2010年末時点における目標価格は46.3ドル/株(およそ1358ルーブル)。FINAMは、株式追加発行の結果を勘案し、近いうちにマグニト株に対する評価の見直しを予定である。

《マグニトの会社概要》
ロシア大手食品・日用品小売会社。国内630都市に2000以上の店舗を保有。南部・中央・沿ヴォルガ連邦管区において事業を展開。7つの配給センターを含む自社物流システムを持つ。

時価総額:42億1200万ドル

普通株の株価:58.5ドル/株(およそ1715ルーブル)
目標株価:46.3ドル/株(およそ1358ルーブル)
評価:「売り」
週間変化率:0%
月間変化率:-1.7%
年間変化率:310.5%

20091030MGNT.gif

2009_11_02L