第3卸売電力の発表は、コーポレート・ガバナンスの向上と財務効率の最適化を示している点で、市場に好感されるだろう。
第3卸売電力社長は、インタファクス通信のインタビューで、一連の重要事項を発表した。第1に、同社社長は、2010年における営業利益を前年の7分の1に相当する6億ルーブルと予想している。これには、余剰資金の運用益は含まれていない。社長の発言によると、2010年は、電力料金が低いため、非常に厳しい年になる見通しである。しかし、経費削減計画を実施することにより、10億ルーブルの節約効果が期待できる。第2に、同社社長は、2009年通期としての営業利益が42億ルーブルとなったことを発表した。2009年には、2008年に計上したような多額の余剰資金運用益を上げることはできなかった。しかし、同社経営陣は、純利益の一部を配当に充てる予定である。また、第3として、今後近いうちに、同社が保有するルシア・ペトロリウム株を売却する方針が明らかにされた。
今回の発表は、第3卸売電力株の好材料となるだろう。2010年における財務指標の低下は想定内のことである。2010年における電力価格の上昇幅は、燃料価格の推移状況やインフレ予測に及ばない。一方、経費削減計画は、経営効率の向上に向けた同社経営陣の意欲を示している。純利益の一部を配当に充てることについては予想外であった。配当利回りに対する興味は薄いと考えられるが、こうした配当政策は、コーポレート・ガバナンスの向上を示している。また、非中核資産の売却に関する計画もそれを裏付けていると評価される。
FINAMの計算による第3卸売電力普通株の適正価格は0.069ドル/株(およそ2.1ルーブル)。評価は「買い」。
《第3卸売電力の会社概要》
ロシア大手電力会社。ロシア統一電力システムの再編に伴い、設立された企業。主要事業は電力の販売である。総設備容量は8.357ギガワット。Kostroma、Pechora、 Cherepetsk、Kharanor、Gusinoozersk、Yuznouralsk発電所より構成。
時価総額:18億9951万9970.08ドル
普通株の株価:0.045ドル/株(およそ1.3ルーブル)
目標株価:0.069ドル/株(およそ2.1ルーブル)
評価:「買い」
週間変化率:-2.4%
月間変化率:-7.6%
年間変化率:497.6%

2010_02_09L